ニンテンドウ64名作特集 人気ランキング&BEEP厳選「38本」
こんにちは。BEEPの「ワープ加藤」です。
今回は、ついに「アイツ」の番がやってきました。1990年代中盤、次世代機戦争という名の群雄割拠の時代に、満を持して投入された任天堂の「最終兵器」。
そう、「ロクヨン」の愛称でおなじみの『ニンテンドウ64』です。
今では聞きなれない独特の響きである「ニンテンドウ」表記を見ると、当時キッズだった中年はあの頃のワクワクを思い出すことでしょう。
仕事で府中に来ているけど、まあなんとも素敵なお店の看板があるわね。
— 山王@Fantom Iris (@drummeryamaoh) February 28, 2026
ニンテンドーじゃなくてニンテンドウっていうのもポイントが高い。 pic.twitter.com/GwiwibcScS
今回の特集では、今なお色褪せない「3Dゲームの教科書」とも言える定番タイトルから、BEEPのお客様ならニヤリとするようなニッチでマイナー作まで……。
ワープ加藤が独断と偏見で厳選した38本を徹底解説していきます。是非お付き合いください。
任天堂の真打登場、64bitのスゴイやつ
1994年、ゲーム業界は激震に見舞われていました。
「スーパーファミコン」という絶対王者の時代が終焉を迎え、ソニーの「プレイステーション」、セガの「セガサターン」が台頭。
世はまさに「ビット数」がハードの格を決める、苛烈な次世代機戦争の真っ只中でした。
ライバルたちが次々と新ハードを発売し、市場を席巻していく中、沈黙を守り続けていた任天堂。誰もが「任天堂は遅れを取ったのか?」と危惧した1996年。
ついにその沈黙を破り、3Dゲームの常識を根底から覆す「ウルトラハード」が産声を上げます。
余談ですが、BEEPのお客様の中には「64bitならアタリジャガーが先だろ!」と鋭いツッコミを入れたくなる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、あちらは少々変則的な構成ですので……厳密な意味での64bit機論争は、今日のところは割愛させていただきましょう(笑)
ニンテンドウ64の歴史と特徴
ここからは、ニンテンドウ64が生まれた背景、ソフト環境の特殊性、そして任天堂ハードでも屈指の拡張性まで……。
ロクヨンが歩んだ数奇な運命と、その特異なハードウェア構造について簡単に振り返ってみましょう。
バーチャルボーイの失敗を取り返せ!コードネームは「Ultra64」
プロジェクトの始動は1993年。SGI(シリコングラフィックス)との提携により、コードネーム「Ultra64」として開発がスタートしました。
任天堂の傘下であったレア社や、後に『グランドセフトオート』を生むDMAデザイン、洋ゲーの老舗ミッドウェイといった海外サードパーティーと団結し、新ハードの開発がスタートします。
一方そのころ、1995年に鳴り物入りで登場した「バーチャルボーイ」がまさかの苦戦。
結果として、次世代機の本命であるロクヨンへの期待は、健全な盛り上がりを超えて「救世主」として祀り上げられるほどの重圧となりました。
「ファミコンスペースワールド’95」でようやく実機が披露されるも、ソフト開発は困難を極め、延期に次ぐ延期。
しかし、その潜伏期間があったからこそ、あの完成度を誇るローンチタイトルたちが生まれたのかもしれません。
サードパーティーとの確執と独特のソフトラインナップ
ロクヨンのラインナップは、他ハードと比べると偏りがあると言われます。
大きな理由の一つが、容量の大きいディスクではなく従来の任天堂らしくカートリッジだったことです。
読み込みが速く、操作の気持ちよさやテンポを作りやすい一方、映像演出やボイス量で見せる作り方には不利でした。
また、ロクヨンの歴史を語る上で避けて通れないのが、サードパーティーの離脱です。
特にスクウェアとの関係悪化は、当時のファンに大きな衝撃を与えました。
結果として、ファミコン以来の「RPGの総本山」という地位を失い、ソフトラインナップは極端に少なくなりました。
しかし、日本では「少数精鋭」という独自のブランドを形成します。
RPGが少ない代わりに、4人対戦アクションやFPS、そして3Dアクションの進化は凄まじく、他のハードでは決して味わえない「濃密な体験」がこの一台に凝縮されていました。
ちなみに海外では日本の倍近く、200本近い海外限定ソフトが存在するのもマニアにはたまらないポイントです。
任天堂ハード屈指の拡張性!独自の周辺機器たち
ロクヨンの面白さは、幅広い「拡張性」にもありました。
際たるものとしてはコントローラーの背面に「振動パック」(1997年4月)があり、今では当たり前の「振動」をいち早く取り入れました。
対抗する形で、ソニーもPS1用にDUALSHOCK(1997年11月)を発売、以降のゲームハードのスタンダードな機能を作り上げていきます。
さらに、スペックアップ「メモリー拡張パック」や、本体下部に合体するドリームマシン「64DD」など、童心やゲーマーのハートをくすぐるガジェット感が満載でした。
ゲーム機でインターネットを活用する試みも行われ、後の『ゲームキューブ』の本格的なオンラインプレイへの布石となりました。
ニンテンドウ64が今も名作と言われる理由
評価が時代を超えて残るのは、単なる懐かしさだけではありません。操作体系・ゲームデザイン・技術の面で、現代につながる基準を作ったポイントを分解します。
ロクヨンの名作が今も遊ばれるのは、当時の流行をなぞったからではなく、遊びの型を作ったからです。
3D移動、カメラ、ロックオン、収集と探索の気持ちよさなど、後の世代が当たり前として受け取った要素が一気に整いました。
独創的なコントローラーと4人プレイの普及
最大の特徴は、マルチタップなしで最初から4つのコントローラーポートを備えていたことでしょう。
これが放課後の子供たちの日常を変えました。友達の家に集まってその場で対戦や協力を始められる手軽さは、ゲームを一大イベントに昇華させました。
クセの強い三つ又のコントローラーは、十字ボタンによる「いままでの操作感」と、3Dスティックによる「3Dに適した操作感」を両立させており、Zトリガーの取り回しなど見た目に反して非常に高い操作性を誇ります。人によっては「このコントローラーじゃないとできないゲームがある」と語るレベルです。
このスタイルが流行していくにつれて、短時間の盛り上がりを繰り返せる作品が数多く生まれました。
ロクヨンの名作は、ゲーム単体の完成度だけでなく、場を盛り上げるタイトルが多いのが特徴です。
ゲームシステムの現代化、箱庭ゲームを始めとした革新技術
引用:YouTube – Spaceworld 1995 Nintendo 64 Demonstration – Interview with Miyamoto
『スーパーマリオ64』が見せた、3D空間を自由に探索する「箱庭ゲー」の概念。
広い空間に目的を散りばめ、順番を強制しすぎず、気になった場所へ行けば何かがあるという設計は、現代のオープンワールド的な気持ちよさの原型でもあります。
そして革新的なカメラワークである『時のオカリナ』の「Z注目」。キャラクター表現力も上がり、ポケモン関連のヒットタイトルも売上に大きく検討しました。
ロックオン、距離感の取り方、敵の見せ方、カメラの扱いなど、3Dならではの難しさをゲーム側の工夫で吸収し、誰でも攻略できるラインに落としたのが大きいです。
技術的には荒い部分もありますが、プレイの流れが止まらないように作られている作品が多く、結果として今触れても楽しめる”古典的”な作品が揃っています。
3Dゲームの先駆者、「レア社」黄金時代
そして忘れてはならないのが、イギリスの至宝「レア社(RAREWARE)」です。
任天堂の基準作りとは別方向から、表現の密度や、遊びのボリューム、そして洋ゲー的な発想をロクヨンに持ち込みました。
青いレリーフに金の「R」が回転するロゴが出るだけで、皆「あ、このゲームは間違いないぞ!」と確信したものです。
「レア社」創立40周年記念ロゴ入りパーカーとピンバッジが欲しすぎる。身に着けてレア社への愛をアピールしようhttps://t.co/KstLHnY3Rx
— 電ファミニコゲーマー (@denfaminicogame) March 5, 2026
レア社の人気作『バンジョーとカズーイの大冒険』のかわいいピンバッジとブランケットもあわせて新登場。Fangamer Japanにて本日より販売開始 pic.twitter.com/1lIpfrQbkn
3Dアクションではステージの作り込みと収集要素を強化し、FPSでは手ごたえのあるミッションと盛り上がる対戦、そして遊び心のあるチートコードをひとつまみ。
単に難しい・物珍しいだけでなく、解放要素や隠し要素で繰り返し遊べるやり込み要素もプレイヤー達を”いい意味”で沼に引きずり込みます。
残念ながら2000年代にマイクロソフトへ売却されてしまいますが、彼らは最後まで任天堂とは最高のパートナーであり続けました。
【ランキング】ニンテンドウ64の名作TOP10
ニンテンドウ64のソフトと言えば?
— ギルボン (@girubon) November 1, 2025
自分はスパロボ64、ゼルダ時のオカリナとも迷いましたがスーパーマリオ64で!
初の3Dでクッパを爆弾にぶつけるのが楽しかったです✨
皆さんのニンテンドウ64のソフトと言えば何ですか?☺️ pic.twitter.com/8ncfocNCDU
ここではロクヨンを代表する名作TOP10をご紹介いたします。時代の転換点になった作品や、対戦・協力で語り継がれる定番を中心にピックアップします。
ランキング上位は、ロクヨンの強みである3Dアクションと、4人プレイの定番が中心になります。初めて触れるなら「ここを押さえておけば間違いなし」です。
それでは1位から順に、ディープな視点も交えつつ語っていきましょう!
1位:スーパーマリオ64
ジャンル: 3Dアクション
発売日: 1996年6月23日
使える周辺機器: 振動パック(※振動パック対応版のみ)
復刻の有無: バーチャルコンソール(Wii/Wii U)、スーパーマリオ 3Dコレクション(Switch)、NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
『スーパーマリオ64』は、1996年6月23日に任天堂から発売された3Dアクションゲームです。
本作は、2Dアクションの王者だったマリオが、3D空間へと飛び出した、まさに3Dアクションの金字塔と呼ぶべき一作です。
ピーチ城に隠された「パワースター」を集めることで探索範囲が広がり、新たなステージが解放されていく仕組みは、後のオープンワールド的発想にも通ずる完成度を誇ります。
特筆すべきは、その圧倒的な「遊びやすさ」です。当時のゲーム業界全体が3D空間でのカメラワークに苦行とも言える試行錯誤を繰り返していた中、任天堂は「ジュゲムがカメラを回している」という直感的な設定と、極めてスムーズな操作体系を提示。今遊んでも全くストレスを感じさせないクオリティで仕上げられている点には、当時の開発陣の執念すら感じさせます。
従来の「マリオ=2D」という固定観念を、最初のジャンプ一発で塗り替えてしまった衝撃は今も忘れられません。また、本作は「マリオの声」が世界的に定着した作品でもあります。オープニングの「イッツアミ~、マ~リオ!」という「チャールズ・マーティネー」氏による陽気なボイスは、この作品をきっかけに、世界中のプレイヤーにとっての「親の声より聴いた声」となりました。
3Dゲームの黎明期において、後のスタンダードとなる「正解」をいきなり叩き出してしまった、歴史的価値の極めて高い作品です。アクションゲームの楽しさの原点がこの1本に凝縮されており、レトロゲームファンならずとも一度は触れておくべき不朽の名作と言えるでしょう。
BEEPワンポイント:一般的に「マリオの声=本作から」と思われがちですが、実はチャールズ氏がマリオを演じたのは本作が初ではありません。1995年に海外のインタープレイ社から発売されたPC用ソフト『Mario’s Game Gallery』にて、一足先にあのボイスを披露しています。
2位:ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ
ジャンル: 対戦アクション
発売日: 1999年1月21日
使える周辺機器: 振動パック
復刻の有無: バーチャルコンソール(Wii/Wii U)、NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』は、1999年1月21日に任天堂から発売された対戦アクションゲームです。
本作は、それまでの「格闘ゲーム」というジャンルが持っていたストイックで複雑なイメージを鮮やかに塗り替え、パーティーゲームとしての楽しさを提示した64後期の代表作です。
当時の格ゲー界が複雑なコマンド入力や体力の削り合いへと先鋭化していく中で、開発の「桜井政博」氏は「アンチテーゼ」として、体力ゲージのないルールを考案。ダメージを溜めて相手を画面外へ弾き飛ばすという、言わば「ベーゴマ」や「おはじき」のような物理的で直感的なゲーム性は、子供から大人までを熱狂させました。
また、開発の桜井氏自らが立ち上げた公式サイト「スマッシュブラザーズ拳!!」での丁寧な解説や裏話の公開は、現在のダイレクト映像やSNSを活用したプロモーションの先駆けとも言える試みであり、ファンとの信頼関係を築く礎となりました。
任天堂の看板キャラクターたちが、作品の垣根を超えて本気でぶつかり合う。今でこそ当たり前になった光景ですが、当時の衝撃は相当なものでした。
特に64コントローラーの「3Dスティックを弾く」という独特の手触りが、そのまま「スマッシュ攻撃」の快感に直結していた感覚は、リアルタイムで遊んでいたプレイヤーの心と親指に大きな痕跡を残しています。
「格闘ゲームは難しい」という壁を壊し、誰もが同じ画面で笑いながら遊べる空間を作り上げた本作。
その後のシリーズが世界的なeスポーツタイトルへと成長していく中、この初代が持っていた「直感的な楽しさの原石」は、今なお色褪せない輝きを放っています。
BEEPワンポイント: 開発元であるハル研究所(HAL Laboratory)のシンボルとしておなじみの、犬がタマゴを温めている「たまごロゴ」。実はこのロゴ、本作『スマブラ』で初めて世に送り出されたものです。
3位:ゼルダの伝説 時のオカリナ
ジャンル: 3Dアクションアドベンチャー
発売日: 1998年11月21日
使える周辺機器: 振動パック
復刻の有無: 裏ゼルダ(GC)、バーチャルコンソール(Wii/Wii U)、ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D(3DS)、NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
『ゼルダの伝説 時のオカリナ』は、1998年11月21日に任天堂から発売された3Dアクションアドベンチャーゲームです。
ハイラルの広大な大地を3Dで再現し、その後の「オープンワールド」的な探索型ゲームのあり方に決定的な影響を与えた革命的一作です。
物語の核となるのは、7年の歳月を越えるタイムトラベル。あどけない「子供時代」から、勇者として覚醒した「大人時代」へと成長するリンクの姿は、多くのプレイヤーに自身の成長を重ね合わせるような深い没入感を与えました。
「サリア」や「ダルニア」、「ルト姫」といった種族を超えた個性豊かなサブキャラクターたちも、物語に彩りを添えています。また、直接的な続編である『ムジュラの仮面』では、「世界の終末」という極めてダークなテーマを描き、その独特の不気味さは当時の子供たちの心に、消えないトラウマを刻み込みました。CMも意図的に恐怖演出を煽っていましたね(笑)
また、画期的だった「注目システム(Z注目)」は、3D空間での戦闘における「カメラの壁」を見事に突破し、後のあらゆる3Dアクションのスタンダードとなりました。
エポナに跨り、風を切って走るあの開放感こそ、私たちが3Dゲームに求めていた夢そのものといえるでしょう。
2026年現在も「究極のビデオゲーム」として世界中で語り継がれ、今なお多くのクリエイターに影響を与え続けている傑作です。
謎解きの深さ、物語の切なさ、そしてアクションの爽快感。そのすべてが完璧なバランスで調和した、ゼルダファンならずとも一生に一度は触れておくべき作品と言えます。
BEEPワンポイント: 本作は、発売から4半世紀が過ぎた今でもタイムアタック(RTA)が極めて活発なタイトルです。特に「Any%(なんでもあり)」カテゴリでは、緻密なバグ利用の果てに、ゲーム開始直後からエンディングを強制的に呼び出すという、プログラムの根幹をハックするような手法まで確立されています。
4位:ゴールデンアイ 007
ジャンル: ファーストパーソンシューティング(FPS)
発売日: 1997年8月23日
使える周辺機器: 振動パック
復刻の有無: Nintendo Switch Online + 追加パック、Xbox Game Pass
『ゴールデンアイ 007』は、1997年8月23日に任天堂(開発:レア社)から発売された、映画『007 ゴールデンアイ』を原作とするFPSです。
本作は、それまでPCゲームの独壇場だったFPSというジャンルを、家庭用ゲーム機の、しかも「4人対戦」という形で一般層にまで浸透させた革命的なタイトルです。世界売上では『スーパーマリオ64』『マリオカート64』に次いでロクヨンソフト中第3位を記録する、超弩級のヒット作となりました。
本作がヒットしたことから精神的続編の『パーフェクトダーク』もリリースされています。
1人用モードの「任務(キャンペーン)」では、原作映画のシチュエーションを巧みに再現。単なる撃ち合いではなく、監視カメラを破壊したり、敵に見つからないように進む「ステルスアクション」の醍醐味が詰め込まれていました。そして何より、4分割画面で繰り広げられる対戦モードは、「黄金銃を持つ男(即死モード)」や「移動速度2倍」といったハチャメチャな設定も相まって、当時の子供たちの対戦ゲームの決定版となりました。
本作には実在の兵器をモデルにした銃器が多数登場しますが、ライセンスの関係で名称は「KF7ソビエト」など架空のものに変更されていました。
当時の小学生たちは、そのローポリゴンゆえの細長いフォルムから、AK(KF7)を「鉛筆」と呼び、手投げ弾を「ジャガイモ」と呼ぶなど、独自の愛称で親しんでいたのも微笑ましい思い出です。
対戦で熟練してくると、分割された相手の画面をチラ見して位置を特定する「画面覗き」という”リアル諜報戦”が勃発し、友情に亀裂が入りそうになるのも、このゲームならではの風物詩でした。
「コンシューマー機のFPSは、ゴールデンアイ以前と以後で分かれる」と言っても過言ではありません。その後のFPSの標準となった操作性や対戦の楽しさは、今なお多くのフォロワーを生み出し続けています。2023年にようやく現行機での配信が実現した際、当時のファンが色めき立ったことからも、本作が持つ魅力の高さを物語っています。
BEEPワンポイント: 本作はネットの世界でも非常に愛されています。特にバグによってキャラクターが激しく回転・けいれんする様子を「広瀬香美」氏の楽曲「promise」に合わせた動画「ゲッダン」の影響力は大きく、その動画本作を知ったという世代も多いようです。
5位:マリオカート64
ジャンル: アクションレースゲーム
発売日: 1996年12月14日
使える周辺機器: コントローラパック、振動パック(※振動パック対応版のみ)
復刻の有無: バーチャルコンソール(Wii/Wii U)、NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
『マリオカート64』は、1996年12月14日に任天堂から発売されたアクションレースゲームです。
SFCの『スーパーマリオカート』から正当進化を遂げたシリーズ2作目。本作からワリオとドンキーコングが参戦し、おなじみの顔ぶれが揃いました。特筆すべきは、ハードの性能を活かした「最大4人同時対戦」がロクヨンソフトで初めて搭載された点でしょう。
また、別売りのコントローラパックを使用することで、タイムアタックの「ゴースト」を保存して友人の家へ持ち込むことも可能に。対戦だけでなく、コンマ数秒を削り出すストイックな楽しみ方も提供されました。
フル3D化による高低差のあるコースレイアウトは驚きでしたが、それゆえの「弊害」もまた本作を語るには外せないエピソードです。開発側の想定を超えた「異次元のショートカット」が各地で発見され、熟練者同士の対戦ともなれば、もはや正規のコースを走ることの方が珍しい、といったカオスな光景もしばしば見られました。
一方で、キャラ性能のバランスはまだ発展途上。加速と最高速に優れるキノピオやヨッシーといった軽量級が圧倒的に強く、重量級キャラが日の目を見るには少し時間がかかりました。
粗削りな部分はありつつも、多人数で集まって遊ぶ「64スタイル」の原点にして頂点とも言える一作です。アイテム一発で順位がひっくり返る一喜一憂の楽しさは、現在の最新作にも脈々と受け継がれています。
BEEPワンポイント: 本作は「空耳」の宝庫としても有名です。システムボイスが「マリオ便秘(Mario grand prix!)」に聞こえたり、ピーチの歓喜の声が「YEAH!!!! ピーチ is 神~!!(Yeah! Peach has got it!)」に聞こえたりと、当時の小学生たちのツボを激しく刺激しました。ボイス演出が豊かになったロクヨンならではの風景と言えます。
6位:マリオパーティ2
ジャンル: パーティゲーム
発売日: 1999年12月17日
使える周辺機器: コントローラパック、振動パック
復刻の有無: NINTENDO 64 Nintendo Switch Online(Nintendo Switch)
『マリオパーティ2』は、1999年12月17日に任天堂から発売されたパーティゲームです。
ハドソンが手掛けた「マリオ×スゴロク」という異色のタッグが爆発的ヒットとなった前作から1年。本作でシリーズのシステムは一気に洗練され、後のマリオパーティのスタンダードがほぼ完成しました。
本作の最大の特徴は、遊園地をテーマにした世界観です。マリオたちがボードの舞台に合わせて、海賊や宇宙飛行士、考古学者といったコスプレを披露してくれます。
キャラクターごとに衣装が変わるこの演出は、実はシリーズの中でも本作独自の要素となっています。
多くのプレイヤーを絶望させたのが、前作の1人用モード「ミニゲームアイランド」の後継である「ミニゲームコースター」です。前作をクリアした熟練者ですら苦戦するほどの凶悪な難易度設定でした。かく言う私も、子供時代には何度も挑戦と挫折を繰り返し、結局大人になってから完全クリアした思い出があります。
マップデザイン・ミニゲーム・ゲームシステムを総合すると、シリーズの中でも特に高い完成度に仕上がっています。『マリオパーティ スーパースターズ』でリメイクされた際も「コレコレ!」と多くのロクヨン世代を納得させたことでしょう。
BEEPワンポイント: 往年のファンが本作に触れて驚くことといえば、やはりルイージのボイスでしょう。本作までは、ルイージの声が現在のイメージよりも驚くほど高く設定されていました。そのため、『マリオパーティ3』以降で急に落ち着いたトーンに変わった際、「あれ、ルイージ、大人になった?」と違和感を覚えた方も多かったのではないでしょうか。
7位:スターフォックス64
ジャンル: 3Dシューティング
発売日: 1997年4月27日
使える周辺機器: 振動パック(ソフト同梱版あり)
復刻の有無: スターフォックス64 3D(3DS)、NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
『スターフォックス64』は、1997年4月27日に任天堂から発売された3Dシューティングゲームです。
スーパーファミコン版から大幅な進化を遂げた本作は、まさに「遊ぶSF映画」とも言える完成度を誇ります。戦闘機「アーウィン」でのドッグファイトはもちろん、戦車型の「ランドマスター」や潜水艇「ブルーマリン」といった多彩な乗り物が登場し、ステージごとに全く異なるプレイスタイルを提供しています。
特筆すべきは、戦闘中ずっと流れるフルボイス演出です。当時の64の仕様上、無線機越しのような「くぐもった声」で繰り広げられる仲間や敵との通信が、逆に「過酷な戦場のリアリティ」の再現になっており、没入感抜群です。また、本作ではスターフォックスの宿命のライバルである「スターウルフ」が初登場。彼らとの遭遇は、多くのプレイヤーに強烈な印象を残しました。
ルート分岐によってステージが変わるシステムのおかげで、「今日はどのルートで攻略しようか?」という試行錯誤を繰り返したものです。そうして本作に魅了されたプレイヤー達はスコアアタックの最適解を目指して未だに挑戦を続けています。
「ボタン操作で誰でもエースパイロットになれる」という抜群の爽快感は、今遊んでも全く色褪せません。派手な演出と緻密なレベルデザインが両立した、任天堂流3Dシューティングの最高峰といえます。シューティングゲームが苦手な人にこそ遊んでほしい、時代を超えた傑作です。
BEEPワンポイント: 本作のリリースに至るまでには、実はファンには有名な「幻の作品」があります。当初、スーパーファミコンで『スターフォックス2』として完成直前まで開発が進んでいたものの、諸事情により発売直前にキャンセルされてしまいました。ファンを長年ヤキモキさせたその「2」は、時を経て「スーファミミニ」へ収録されるという形で、復活を遂げました。
8位:バンジョーとカズーイの大冒険
ジャンル: 3Dアクション
発売日: 1998年12月6日
使える周辺機器: 振動パック、コントローラパック
復刻の有無: Xbox 360版(Xbox Live Arcade)、『Rare Replay』(Xbox One/Series X/S)
『バンジョーとカズーイの大冒険』は、 1998年12月6日に任天堂から発売された3Dアクションゲームです。
本作は、のんびり屋の熊「バンジョー」と、毒舌で頼れる鳥「カズーイ」という凸凹コンビが、魔女グランチルダにさらわれた妹の救出を目指す物語です。 広大な箱庭ステージを探索し、ジグソーピースを集めて物語を進行させるスタイルは、マリオ64に勝るとも劣らない完成度です。
特筆すべきは、音楽の素晴らしさです。本作の楽曲を手掛けたのは、かの「グラント・カークホープ」氏。彼は『ドンキーコング』の声優としての側面もありつつ、当時のレア社を代表するコンポーザーです。あの『スーパードンキーコング』シリーズの名曲で知られる「デビッド・ワイズ」氏と並び、当時のレア社の世界観を決定づけた開発者です。
当時の私たちにとって、レア社のゲームは「海外のアニメをみるような感覚」で非常に新鮮でした。しかし、レア社がマイクロソフト傘下に入って以降、シリーズ新作はXboxや海外GBAのみでのリリースが中心となり、多くの日本のファンに喪失感を与えることになりました。
グラフィックの美しさ、絶妙な難易度、そして遊び心に溢れた探索要素。本作は3Dアクションとして極めて高いクオリティ、今遊んでもその面白さは全く損なわれていません。スマッシュブラザーズへ参戦が決まった際は、公式から一言「おかえり」と祝福され、ロクヨンのハードの輝きを語る上で欠かせない一ページであることは間違いないでしょう。
BEEPワンポイント:マイクロソフトへ売却後、Xbox 360で発売された続編『バンジョーとカズーイの大冒険 ガレージ大作戦』には、ファンなら思わず胸が締め付けられるような演出があります。ゲーム中のバンジョーの部屋を覗くと、かつて遊んでいたはずのロクヨン本体が、埃を被って部屋の片隅に放置されているのを確認できます。
9位:星のカービィ64
ジャンル: アクション・ミニゲーム集
発売日: 2000年3月24日
使える周辺機器: 振動パック
復刻の有無: バーチャルコンソール(Wii/Wii U)、星のカービィ 20周年スペシャルコレクション(Wii)、NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
『星のカービィ64』は、2000年3月24日に任天堂から発売されたアクションゲームです。
従来のシリーズの操作感を踏襲しつつ、シリーズ初となる多方向スクロールを取り入れ進化しています。
最大の特徴は、コピー能力を掛け合わせる「能力ミックス」システム。
二つの能力を合成することで新たな特殊能力が生まれるシステムは、組み合わせの楽しみを無限大にしています。
引用:YouTube – 懐かしいCM 任天堂 Nintendo 64 「星のカービィ64」
加えて、本作はカービィたちに初めて「声」がついた記念すべき作品でもあります。
また、デデデ大王の声を担当しているのは、実はシリーズの生みの親である「桜井政博」氏。
開発自体には関わっていないにも関わらず、この重要な役どころを担っていたという事実は、当時のファンを驚かせた裏話の一つです。
本編のほのぼのとした冒険もさることながら、忘れられないのが「ミニゲーム」の存在です。
ロクヨンらしく最大4人で遊べる対戦ミニゲームで、もはや本編よりもこっちの対戦ばかりを友達と遊んでいた、という方も多いのではないでしょうか。
従来の爆速アクションというよりは、じっくりとギミックを解いていくパズル的な側面が強く、当時の3D黎明期の空気感に上手くマッチした作品です。能力ミックスによって生まれる多彩なアクションは、今見ても非常に豪華で、カービィならではの「愛らしさと奥深さ」が詰まっています。
BEEPワンポイント: 本作でプレイヤーを最も驚かせたキャラクターといえば、絵描きの女の子「アドレーヌ」ではないでしょうか。シリーズでも珍しい「少女」のようなデザインは、当時かなり異質な存在でした。その後長きにわたって本編への登場機会がありませんでしたが、発売から18年もの歳月を経て復活しています。Switchの『星のカービィ スターアライズ』への登場は多くのファンを驚かせました。
10位:カスタムロボV2
ジャンル: 対戦アクションRPG
発売日: 2000年11月10日
使える周辺機器: 振動パック
復刻の有無: バーチャルコンソール(Wii U)、NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
『カスタムロボV2』は、2000年11月10日に任天堂から発売された対戦アクションRPGです。
わずか30cmという極小サイズのロボット「カスタムロボ」に、パーツを組み合わせて自分だけの機体を作り上げる。そんな少年たちの夢をそのままゲームに落とし込んだシリーズ第2弾です。ストーリーも、少年誌のホビー漫画を彷彿とさせる熱い展開で、ホビーそのものが社会現象として描かれる世界観も秀逸でした。
特筆すべきは、システムの完成度です。前作からの改良点として2on2バトルが実装されたことで、戦略性は飛躍的に向上。多数のロボが追加されたこともあり、プレイヤーごとの個性がぶつかり合う、対戦アクションとしての「解」をいち早く見つけ出した作品と言えます。ただ、発売から1年も経たずに続編が登場したため、ちょっと早すぎるという声もありました。
対戦アクションとして、これ以上ないほど「分かりやすく、かつ奥深い」名作です。ホビーアニメのようなワクワク感と、格闘ゲームにも通じる読み合いの楽しさが同居しており、64の対戦ゲーム史において間違いなくトップクラスの一作でしょう。
BEEPワンポイント: 本作を語る上で欠かせない「あるある」といえば、友人の家で遊んだ際の「家主の圧倒的な強さ」です。遊びに行った際、家主が「最強カスタム」や「ハメ技」の知識を独占しており、ゲスト側が何もできずにボコボコにされる……という光景は全国各地で繰り広げられました。
ひとりでもくもくと楽しめる!おすすめソフト5選
ロクヨンは対戦の印象が強い一方で、1人でじっくり没頭できる尖った良作も揃っています。
今回は、人気シリーズの立役者や転換点になった作品を中心にご紹介します。
どうぶつの森
ジャンル: スローライフシミュレーション
発売日: 2001年4月14日
使える周辺機器: コントローラパック
復刻の有無: なし
『どうぶつの森』は、2001年4月14日に任天堂から発売された、独自の「スローライフ」を提唱したコミュニケーションゲームです。
本作には、倒すべき敵も、明確なエンディングも存在しません。村の住人である動物たちと交流し、家具を集めて部屋を飾り、虫や魚を追いかける……。現実と同じ時間が流れる村で、四季の移ろいを感じながら「ただ、そこで暮らす」ことを楽しむという斬新なコンセプトは、当時のゲーム界に静かな、しかし強烈な衝撃を与えました。
収集要素の厚さは特筆もので、図鑑を埋める楽しさはもちろん、自分の部屋を理想の形に仕上げるインテリアの奥深さに、多くのプレイヤーが没頭しました。また、コントローラパックを介して友人の村へ遊びに行けるシステムは、後の通信プレイの原点とも言える画期的な体験でした。
レトロゲームファンにとって何よりのサプライズだったのは、ゲーム内の家具として登場する「ファミコン」で、実際に当時の名作が遊べた点でしょう。『ドンキーコング』や『テニス』などが、ゲーム内ゲームとして動いている様子には、任天堂の粋な遊び心を感じずにはいられませんでした。 日々の喧騒を忘れ、村の波音を聴きながら釣りをしていると、ふと現実の疲れが癒やされる……そんな「居場所」としてのゲーム体験は、本シリーズが最初だったという人も多いはずです。
ロクヨン末期に発売されたため、当時は知る人ぞ知る名作という立ち位置でしたが、その完成度とコンセプトの強さは、その後のシリーズの爆発的な普及が証明しています。
しかし、発売からわずか8ヶ月後には、ゲームキューブ版『どうぶつの森+』が登場。そのため、純粋な「64版」をリアルタイムで遊び倒したプレイヤーは、シリーズファンの中でも精鋭と言えるでしょう。
BEEPワンポイント: 本作はもともと、ロクヨンの周辺機器である「64DD」専用ソフトとして、開発が進められていました。しかし、DDの普及苦戦に伴い、急遽ロムカセットへの移植・仕様変更が行われたという経緯があります。また、GBAで発売された『MOTHER3』も元は64DDで開発されており、多くのプロジェクトが立ち消えとなってしまったことがうかがえます。
スーパーロボット大戦64
ジャンル: シミュレーションRPG
発売日: 1999年10月29日
使える周辺機器: 64GBパック(『スーパーロボット大戦リンクバトラー』との連動)
復刻の有無: なし
『スーパーロボット大戦64』は、1999年10月29日にバンプレストから発売されたシミュレーションRPGです。
ロクヨンで唯一リリースされたスパロボでありながら、そのクオリティは極めて高く、今なお「隠れた傑作」として名高い一本です。当時の主流だったボイス演出こそありませんが、それを補って余りあるクロスオーバーシナリオの完成度が評価されています。
難易度はそれまでの「ウィンキーソフト時代」に比べるとマイルドに調整されており、現在のスパロボでは当たり前となった「合体攻撃」や「撃墜ボーナス」といったシステムが本作で初登場。後の『α』シリーズに先駆けて、主人公に男女・スーパー系・リアル系それぞれに独自の機体が用意されるなど、新時代のスパロボの雛形を作った野心作でもあります。
本作を語る上で欠かせないのが、GBソフト『リンクバトラー』との連動です。
64GBパックを介して『スーパーロボット大戦リンクバトラー』と通信することで、資金や経験値を稼いだり、通常では手に入らないユニットを入手したりできる要素がありました。ただ、あまりに効率よく稼げてしまうため、使いすぎると自軍が手が付けられないほどの「無双状態」になってしまい、ゲームバランスが崩壊しかねないという、なんとも贅沢な悩みもセットでした。
ボイスがないことを差し引いても、独立した一本のスパロボとして極めて高い満足度を誇る名作です。登場作品のチョイスや物語の組み込み方は、後のシリーズ作品と比較しても遜色なく、ロクヨンユーザーなら一度は通るべき戦略シミュレーションの傑作と言えるでしょう。
BEEPワンポイント: 本作はファンの間で配信や『OGシリーズ』への再登場が熱望されていますが、残念ながらそのハードルは極めて高いのが現状です。シリーズ名物プロデューサーの「寺田貴信」氏からも、権利関係(制作会社の版権等)が複雑に絡み合っているため、本作のオリジナルキャラクターや機体を再登場させるのは非常に難しいという旨のコメントが出ています。
ピカチュウげんきでちゅう
ジャンル: 育成シミュレーション
発売日: 1998年12月12日
使える周辺機器: VRSユニット(マイク同梱)、振動パック
復刻の有無: なし
『ピカチュウげんきでちゅう』は、1998年12月12日に任天堂から発売された、音声認識システムを活用したコミュニケーションゲームです。
コントローラーの拡張コネクタに差し込む「VRSユニット(音声認識ユニット)」と専用マイクを使い、画面の中のピカチュウに声をかけて仲良くなるという、当時としては極めて実験的な育成シミュレーションです。
ゲーム内でのチュートリアルや説明が少なめだったり、当時の技術ゆえになかなか言葉を聞き取ってくれず、ピカチュウが明後日の方向を向いてしまうもどかしさもありましたが、それを補って余りあるピカチュウの愛くるしさは、まさに「カワイイは正義」を体現していました。
個人的な思い出として「初めての64ソフト」だったので、かなり思い出深いソフトでもあります。しかし、上手く意思疎通ができないまま挫折してしまったという苦い記憶があります。ピカチュウと話したくて夢中でマイクを握りしめた結果、マイクをよだれでベタベタに濡らしていました(笑)
技術的な制約はありつつも、「キャラクターと対話する」という夢をいち早く形にした意欲作です。このジャンルは、翌年にはドリームキャストで『シーマン』が登場し一世を風靡することになりますが、”10年早いセガ”よりも早く実現させていることに驚きを隠せません。
BEEPワンポイント: 本作の最大の特徴である「VRSユニット」ですが、対応ソフトが極めて少ない「超限定的」な周辺機器でした。本作以外では、タイトーの『電車でGO! 64』で喚呼(信号確認など)を行う用途にとどまり、ほぼ「ピカげん専用アイテム」となっていました。
スター・ウォーズ 帝国の影
ジャンル: アクション・シューティング
発売日: 1997年6月14日
使える周辺機器: なし
復刻の有無: PC版(Steam / GOG.com)、Nintendo Switch Online + 追加パック
『スター・ウォーズ 帝国の影』は、1997年6月14日に任天堂から発売されたアクションゲームです。開発は本家ルーカスアーツが手掛けました。
本作は、映画エピソード5『帝国の逆襲』とエピソード6『ジェダイの帰還』の間に起きた出来事を描く、公式の一大プロジェクトとして制作されました。 従来のスター・ウォーズ作品と一線を画すのは、ひとつのシーンに捕らわれないシチュエーションの豊かさです。
雪原でのスノースピーダーによる対AT-AT戦から、バイク型のスウープ・バイクによるチェイス、さらには宇宙空間でのドッグファイトなど、一つのソフトで数多くのシチュエーションを楽しめる豪華な仕上がりとなっています。
日本では『ゴールデンアイ 007』同様、任天堂が直々にローカライズと販売を担当しました。当時の日本市場において「洋ゲーは難しい・大味」という先入観を払拭し、一般層にまで浸透させた功績は非常に大きいと言えます。
ホスの戦いで、AT-ATの足にワイヤーを巻き付けて倒すあの「映画の再現」を自分の手で初めて成功させた時の興奮は、当時のファンにとって忘れられない記憶となっているはずです。
映画のサイドストーリーでありながら、その完成度は高く、スター・ウォーズの世界にどっぷりと浸れる傑作です。
現在の高精細なゲームと比較しても、その演出の熱量やシチュエーションの多様性は、今なお色褪せない輝きを放っています。
BEEPワンポイント:マニアック情報 往年のスター・ウォーズゲームといえば、PCでの良作FPS『Dark Forces』や、格闘ゲームに挑戦したもののファンの間で悪名高き存在となった『Masters of Teräs Käsi』(マスターズ オブ テラス・カシ)など、試行錯誤の歴史がありました。しかし、後にEAが手掛け大ヒットした『バトルフロント』シリーズの方向性を鑑みると、複数の乗り物や視点を切り替えて戦う本作のスタイルを一番求めていたのだと確信できます。
Mortal Kombat Mythologies Sub-Zero
ジャンル: 2Dアクション
発売日: 1997年12月8日(日本未発売)
使える周辺機器: コントローラパック
復刻の有無: 『Mortal Kombat Legacy Kollection』(PS版の移植)
『Mortal Kombat Mythologies: Sub-Zero』は、1997年12月8日にMidwayから発売された、人気格闘ゲーム『モータルコンバット』シリーズのスピンオフ作品です。
本作は、シリーズ屈指の人気キャラクターである氷の忍者”サブ・ゼロ”こと「ビ・ハン」を主人公に据え、初代『MK』の前日談を描いた横スクロールアクションです。
最大の特徴であり、同時に最大の障壁となっているのが、その「操作性」です。あろうことか、格闘ゲームそのままの操作感覚(ボタンによるガードや、向きを変えるための専用ボタンなど)でアクションゲームを作ってしまったため、アクション玄人ですら悲鳴を上げるストイックな仕上がりとなっています。 しかし、実写取り込みによる独特のグラフィックや、フェイタリティ(究極神拳)の要素をアクションに組み込んだ意欲的な姿勢は、MKファンにとってはたまらない魅力でもあります。
万人に勧められる作品ではありませんが、格ゲーとアクションの「理不尽な融合」が生み出した伝説的なシステムは、一度体験すると”ある意味”忘れられません。サブ・ゼロという男の背景を深く知るための資料的価値も含め、腕に覚えのあるゲーマーなら挑戦する価値のある一本です。
BEEPワンポイント: 日本では未発売の本作ですが、実はPS版よりもN64版を選ぶのが「通」オススメです。ロクヨン版はカセットの形状のみで、簡単な改造で日本の本体で動かせました。さらに、ディスク媒体のPS版と比べてロード時間が皆無なので、死んで覚える「死にゲー」である本作において、N64版の快適さは攻略の大きなアドバンテージとなります。
みんなでワイワイ楽しめる!おすすめソフト5選
4人プレイ文化を広めたロクヨンは、集まった時にとりあえず遊べるタイトルが豊富です。
実機で遊ぶのもよし、Switch Onlineを利用して遊ぶのもよし、懐かしの日々を振り返るにはピッタリの作品たちをご紹介します。
ポケモンスタジアムシリーズ
ジャンル: 対戦ツール・ミニゲーム集
発売日: 1998年8月1日(第1作)
使える周辺機器: 64GBパック、振動パック
復刻の有無: NINTENDO 64 Nintendo Switch Online(『2』『金銀』が配信中)
『ポケモンスタジアム』シリーズは、1998年から任天堂より発売された、ゲームボーイソフト『ポケットモンスター』シリーズのバトルを3Dで楽しむための専用ソフトです。
GBの小さなモノクロ画面で戦っていたポケモンたちが、フル3DとなってTVの大画面に映し出される様は多くのポケモンファンが歓喜しました。
特筆すべきは、プレイヤーのコマンド選択や戦況に合わせてリアルタイムで挿入される熱い「実況」です。一進一退の攻防を盛り上げるボイス演出は、対戦の緊張感を格段に引き上げました。
また、シリーズ第1作目には、1997年に開催された「ニンテンドウカップ97」の全国大会決勝進出者15名がデータとして登場。当時の「ケンタロス」や「スターミー」が猛威を振るっていた頃の対戦環境を体験できる資料的な側面も持っています。
本編のバトルもさることながら、友達が集まると決まって始まったのが「ミニゲーム」です。ベロリンガが回るお寿司を奪い合う『ぐるぐるすし』や、コクーンとトランセルが「かたくなる」だけで降ってくる岩を耐え凌ぐ『かたくなるがっせん』など、シュールかつ可愛らしいゲームの数々は、バトルそっちのけで笑い転げるほど盛り上がりました。もちろん、 64GBパックを介して、自分の育てたポケモンを3Dのリングに立たせる驚きと興奮は今も忘れられません。
その後も『2』や『金銀』と対戦ツールとしてブラッシュアップを重ね、後の『ポケモンコロシアム』や『ポケモンバトルレボリューション』へと繋がっていく第一歩となりました。
BEEPワンポイント:本作は特定の条件を満たすと、本来覚えないはずの「なみのり」をピカチュウに覚えさせることができました。このピカチュウをGBの『ポケットモンスター ピカチュウ』へ連れて行くと、専用のミニゲーム『ピカチュウのサマービーチ』が遊べるようになるという隠し要素があります。
テトリス64
ジャンル: パズル
発売日: 1998年11月13日
使える周辺機器: バイオセンサー
復刻の有無: なし
『テトリス64』は、1998年11月13日にセタから発売されたパズルゲームです。
スーファミの『スーパーテトリス3』から4人プレイは存在しますが、ロクヨンらしいパーティーゲームとしてのシステムが強まっているのが特徴です。
マルチタップなしで対戦できる上、ストックしたテトリミノを相手に送り付ける「ゲストブロック」などの対戦要素が強化されています。
また、通常の4倍サイズを誇る巨大な「ギガテトリ」が出現するのも本作の特徴。これを消すとブロックが最下段まで一気に落ちるため、テトリスらしからぬ連鎖を組み上げる戦略性も楽しめました。
ギガテトリが降ってきた時のリスクリターンの駆け引きは、他のテトリス作品では味わえない本作独自の要素といえるでしょう。
本作の開発を手掛けたのはセタで、麻雀ソフトや将棋ソフトの老舗として知られるメーカーです。硬派なラインナップが多い同社がテトリスを手掛けていた事実はレトロゲームファンとしては興味深いです。
メーカーの渋いイメージとは裏腹に、友人同士で盛り上がれる一級の対戦ツールに仕上がっていました。
BEEPワンポイント: 本作を語る上で絶対に外せないのが、ロクヨンの全ソフト中で唯一対応している激レア周辺機器「バイオセンサー」の存在です。耳たぶにクリップを装着して心拍数を計測し、そのドキドキ具合をゲームに反映させるというもので、これを使用した「バイオテトリス」モードでは、心拍数に応じて落下速度や出現ブロックが変化します。
らくがきっず
ジャンル: 対戦型格闘ゲーム
発売日: 1998年7月23日
使える周辺機器: 振動パック、コントローラパック
復刻の有無: なし
『らくがきっず』は、1998年7月23日にコナミ(現:コナミデジタルエンタテインメント)から発売された、2D対戦格闘ゲームです。
格ゲーイメージが薄いコナミの開発かつ、2D格闘ゲームがかなり少ないロクヨンという貴重さ作品でもあります。
本作は、「魔法のクレヨン」で描かれた落書きたちが戦うという、非常にキャッチーで可愛らしい世界観が特徴です。
しかし、ビジュアル大してシステム面は、格闘ゲームの王道である「コマンド入力」をしっかりと要求される硬派な作り。
同世代の『スマブラ』のような直感操作とは一線を画した、まさに「見た目は子供、プレイは大人」といった仕上がりです。
引用:YouTube – ﹝N64﹞らくがきっず / RAKUGAKIDS CM
また、BGMはコナミ矩形波倶楽部の重鎮“ゴージャス・トミー”こと「冨田朋也」氏が担当。世界観にマッチしたポップでノリの良い楽曲群は、高い評価を得ています。
加えて、遊戯王デュエルターミナルの『中村康三』氏、パワプロシリーズの『木村雅彦』氏もサウンド回りで参画しており、錚々たるメンバーとなっています。
アニメーションの滑らかさや、落書きならではの自由な演出も高水準で、当時の技術力を見せつけるコナミらしい仕上がりとなっています。
見た目で敬遠するにはあまりにも惜しい、格闘ゲームとしての完成度が非常に高い隠れた名作です。
BEEPワンポイント: 本作の開発は、当時のコナミコンピュータエンタテインメント神戸(KCEK)が担当していました。その縁もあり、同じくKCEKが手掛けたGBソフト『beatmania GB』には、本作のメインテーマ『Theme of RAKUGAKIDS』が収録されています。演奏中のBGA(バックグラウンドアニメーション)には、本作のキャラクターたちがGBのドット絵で再現されているので必見です。
64で発見!!たまごっち みんなでたまごっちワールド
ジャンル: ボードゲーム
発売日: 1997年12月19日
使える周辺機器: コントローラーパック
復刻の有無: なし
『64で発見!!たまごっち みんなでたまごっちワールド』は、1997年12月19日にバンダイ(現:バンダイナムコエンターテインメント)から発売された、バンダイのロクヨンデビュー作です。
90年代に社会現象を巻き起こした「たまごっち」をモチーフにしたボードゲームです。
プレイヤーは自分のたまごっちをお世話し、ミニゲームやカードを駆使してライバルよりも早く最終形態へ進化させることを目指します。
本作オリジナルの隠したまごっちを含め、登場キャラクターは30種類以上。ドット絵からポリゴンへと進化したたまごっちたちが、画面いっぱいに動き回る姿は当時のファンを喜ばせました。育成要素と対戦要素のバランスは手堅くまとまっており、家族や友人とワイワイ遊ぶには最適のタイトルでした。
マップが1種類しかないため、バラエティという面ではやや寂しさを感じさせますが、実は本作の開発を手掛けたのは実はハドソン。本作で培われた「スゴロク×ミニゲーム」という基礎システムが、後に同社が手掛ける大ヒットシリーズ『マリオパーティ』へと昇華されたことは、あまり知られていない事実かもしれません。
キャラクターゲームとしての皮を被りつつ、実は『マリオパーティ』という名作を生み出すための重要なステップとなったボードゲームです。
後のパーティゲームの礎を築いたという意味でも、64の歴史において欠かせないピースと言えるでしょう。
BEEPワンポイント: たまごっちブームが去った後の在庫過多により、バンダイの経営が一時的に傾いたエピソードは有名です。本作もその「波」をモロに被った一本で、ブーム沈静化後は中古市場や在庫処分品の常連となっていました。スーパーファミコンの『ロマンシング サ・ガ3』と並んで、お祭りの的屋の景品(外れ枠)として並んでいた光景を見たことがある人も多いのでは?
KILLER INSTINCT GOLD(キラーインスティンクトゴールド)
ジャンル: 対戦型格闘ゲーム
発売日: 1996年11月25日(日本未発売)
使える周辺機器: なし
復刻の有無: 『Rare Replay』(Xbox One)、Nintendo Switch Online(※海外版のみ)
『KILLER INSTINCT GOLD』は、1996年にレア社が開発した、アーケードで人気を博した格闘ゲーム『Killer Instinct 2』の移植作品です。
レア社が、海外メーカーとしてのエッジの効いたセンスを全面に押し出したバイオレンス格闘ゲームです。
スーファミの『スーパードンキーコング』同様に、プリレンダリングされた3Dモデルを2Dキャラクターとして描画する手法を採用しており、重厚かつヌルヌルと動くファイターたちが、血飛沫の舞う過激な死闘を繰り広げます。 本作はもともと、ロクヨンのプロトタイプとなった「Project Reality(Ultra 64)」の一環として生まれた背景があり、移植に際してはアーケード版のクオリティを驚くほど忠実に再現しています。
本作の代名詞といえば、凄まじいヒット数を叩き出す「コンボシステム」です。特定のコマンドを入力し続けることで、40ヒットを超える怒涛の連撃を叩き込む「ULTRA COMBO(ウルトラコンボ)」の爽快感は中毒性が高く、一度ハマると抜け出せません。
加えて、相手のコンボを力技で中断させる「COMBO BREAKER(コンボブレイカー)」の読み合いも熱く、派手な演出の裏側には極めてストイックな駆け引きが存在していました。
日本国内では未発売だったため、秋葉原などの輸入ソフトショップでこのカセットを手に取ったプレイヤーは、「洋ゲー」らしい濃密な空気感に圧倒されたはずです。
BEEPワンポイント:本作以降、シリーズは長らく沈黙を続けましたが、2013年にマイクロソフト傘下となったレア社からついに復活。さらに『Rare Replay』への収録を経て、2024年にはついに海外の「Nintendo Switch Online」で本作がカムバックを果たしました。令和の時代に再び任天堂のプラットフォームで遊べるようになったという事実は、古参のレア社ファンにとって非常に感慨深い出来事と言えます。
ジャンル別おすすめ(BEEPスタッフの偏見と独断)
ここからはBEEPスタッフ視点で、ジャンルごとに偏見と独断全開でご紹介したいと思います。
ロクヨンはジャンルごとに偏りがありますが、王道以外も好きな人には深く刺さる作品が沢山あります。
個人的な趣味として、海外ソフトもピックアップしていますのでマニアックな方も納得のラインナップになっているかと思います!
アクション・アドベンチャーの名作
アクションとアドベンチャーは、ロクヨンの強みが最も引き出されるジャンルでしょう。
3Dの移動と探索、視覚的なギミック、箱庭探索の楽しさ、名作が名作たる所以が詰まっています。
ランキングで紹介した作品以外で押さえておきたい作品をご紹介します。
がんばれゴエモン ネオ桃山幕府のおどり
ジャンル: 3Dアクションアドベンチャー
発売日: 1997年8月7日
使える周辺機器: 振動パック(インパクトパート)、コントローラパック
復刻の有無: なし
『がんばれゴエモン〜ネオ桃山幕府のおどり〜』は、1997年8月7日にコナミから発売された、シリーズ初のフル3Dアクション作品です。
本作は、江戸時代の日本をベースにしつつも、西洋風の「桃山幕府」が侵略してくるというゴエモンらしいハチャメチャな世界観が展開されます。
富士山や伊勢、大江戸といった日本の景観を3Dで再現したマップは、歩いているだけで旅情を感じさせる見事な出来栄え。
ゴエモン、エビス丸、サスケ、ヤエちゃんの4人を切り替えながら、それぞれの特技を活かして進む探索要素も健在です。
そして、忘れてはならないのが巨大メカ「ゴエモンインパクト」。
故「水木一郎」アニキの歌う挿入歌『おれはインパクト』をバックに、特撮ロボットアニメさながらの登場シーンが流れる演出は、当時のプレイヤーへ熱さと笑いを提供しました。
引用:YouTube – おれはインパクト(フル) Mystical Ninja Goemon:I am Impact!
特筆すべきは、当時のゲームとしては異例なほどの豪華声優陣です。メインキャラはもちろん、ラスボス「アコギング」と「マーゲイ」を、「山寺宏一」氏と「三石琴乃」氏が演じるという贅沢さ。
ギャグとシリアスが絶妙にブレンドされたフルボイスの掛け合いは、ライバルのプレイステーションにも引けを取らない仕上がりでした。
コントローラーパック故にセーブデータが消えやすいという欠点もありますが、今となってはいい思い出です。
「2Dのゴエモンをどう3Dにするか」という問いに対し、最高のエンターテインメントとして回答を出した傑作といえます。
BEEPワンポイント: 2026年、ついに『がんばれゴエモン』シリーズは40周年を迎えました。20年ぶりの新作ソフト『がんばれゴエモン大集合』の発売という吉報に、全国のゴエモンファンが歓喜に沸いています。この勢いに乗って、ロクヨン作品の完全復活や、さらなる新展開を期待せずにはいられません。
カメレオンツイスト
ジャンル: アクション
発売日: 1997年12月12日(一作目)
使える周辺機器: 振動パック、コントローラパック
復刻の有無: なし
『カメレオンツイスト』は、1997年12月12日に日本システムサプライから発売された3Dアクションゲームです。
不思議の国のアリスを彷彿とさせるファンタジックな世界観の中、カメレオンの主人公「ダイビー」たちが冒険を繰り広げます。
最大の特徴は、その名の通り「舌」を使ったアクション。ヨッシーのように敵を食べるだけでなく、舌をポールに巻き付けて回転(ツイスト)して大ジャンプしたり、支柱にして移動したりと、3D空間を活かした独自の操作性が光る一作です。
また、64ソフトの定番とも言える「バトルモード」もしっかり搭載。最大4人で遊べる対戦プレイは、本編とはまた違った熱量があり、後に続編が制作されるほどの隠れた人気を博しました。
引用:YouTube – Nintendo 64 Longplay: Chameleon Twist
海外ではサンソフトがパブリッシングを担当しましたが、実は日本版と海外版では細かな違いがあります。お国柄への配慮からか、一部のキャラクターが削除・変更されている点などは、当時のローカライズ事情を知る上でも興味深いポイントです。
当時私は友人の家で遊んで知ったのですが、マリオとは違った不思議な魅力を感じて、すぐに両親にねだったことを覚えています。
スティック一本で舌の方向を自在に操る感覚は、慣れると非常に心地よく、当時の「マリオ64」一強だった市場において、キラリと光る個性を放っていたと感じます。
BEEPワンポイント: 開発元の日本システムサプライは、実は日本のオンラインゲーム史において非常に重要な役割を果たしたメーカーです。同社は1990年代末という極めて早い段階でMMORPG『ストーンエイジ』を展開したパイオニアとして知られています。残念ながら2000年に倒産してしまいましたが、その遺産である『ストーンエイジ』は運営会社を変えながら2010年まで続く長寿タイトルとなりました。
ブラストドーザー
ジャンル: 破壊アクション
発売日: 1997年3月21日
使える周辺機器: 振動パック、コントローラパック
復刻の有無: 『Rare Replay』(Xbox One)、NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
『ブラストドーザー』は、1997年3月21日に任天堂から発売された、レア社開発の破壊アクションゲームです。
本作の目的は極めてシンプル。制御不能に陥り、危険な化学物質「FK540」(海外版では核ミサイル)を積んだまま暴走するトレーラー。
その進路上にあるあらゆる建物を、重機やロボットで「更地」にして道を作るというものです。この突き抜けたコンセプトが、当時のプレイヤーに強烈なインパクトを与えました。
破壊に使用するマシンは、無骨なブルドーザー「ラムドーザー」から、回転アタックで建物をなぎ倒す巨大ロボ「サンダーフィスト」まで、バリエーション豊かな全8種。
それぞれ操作性が全く異なるため、ステージごとに最適なマシンを使い分けるパズル的な楽しさも魅力となっています。
「壊すだけ」という一見大雑把な内容に思えますが、中身は驚くほどストイック。ただクリアするだけなら爽快な破壊ゲームですが、全ステージを金メダル(さらにはその上のプラチナ)で埋めようとすると、一分の隙も許されない「鬼畜ゲー」へと変貌します。このあたりの「入り口は広いが、極めようとすると地獄を見る」という設計は、まさにレア社のお家芸といえるでしょう。
ストレス解消とシビアなやり込み要素を同時に併せ持つ、ロクヨンの性能を活かしたポリゴンの崩壊表現が見事な傑作です。
BEEPワンポイント: 本作にはGBの『ドンキーコングランド』のBGMが流れる存在します。開発者曰く「怠惰故の所業」との話もあるようですが真相は不明です。
そのため、Xboxで発売された『Rare Replay』版では権利や仕様の関係からか聞くことができません。実機のカートリッジか、現在配信中のNintendo Switch Online版でぜひチェックしてみてください。
バイオハザード2
ジャンル: サバイバルホラー
発売日: 2000年1月28日
使える周辺機器: 拡張パック対応(高解像度化)、振動パック
復刻の有無: なし
『バイオハザード2』は、2000年1月28日にカプコンから発売されたサバイバルホラーです。
単なる移植版に見えますが、PSのディスク2枚分(700MB)の要領をロクヨンのカセット(512MB)に収めた技術力の結晶のようなソフトです。
背景データの圧縮技術を駆使してムービーも音声も劣化を最小限に抑えつつカセットに収容。
さらに「拡張パック」を使用すればPS版を上回る高解像度でのプレイが可能でした。
システム面でも、従来のラジコン操作に加え、3Dスティックを倒した方向へ直進する「3D操作」を導入。さらに、アイテム配置がプレイのたびに変わる「ランダマイザー」機能など、やり込み勢を唸らせる追加要素が満載。カセットゆえのロードゼロという快適さも相まって、一部では「バイオ2の決定版」とも言われています。
最大の見どころは、追加された全16冊の「EXファイル」です。登場人物たちの裏側の描写や、後の『バイオハザード3』や『コード:ベロニカ』へと繋がる伏線が緻密に描写されていました。
物語をより深く知るためのアーカイブとしての価値が非常に高く、バイオファンなら押さえておきたいソフトとなっています。
BEEPワンポイント: 実はシリーズ前日譚の『バイオハザード0』は、もともと64専用ソフトとして開発が進められていました。しかし、次世代機への移行に伴い中止され、ゲームキューブで仕切り直されたという経緯があります。その名残として、本作で追加された「レベッカレポート」には、当時未発売だった『0』の舞台(黄道特急事件)の内容や相棒となる「ビリー」の存在が記されています。
ワンダープロジェクトJ2 コルロ森のジョゼット
ジャンル: コミュニケーションアドベンチャー
発売日: 1996年11月22日
使える周辺機器: コントローラパック
復刻の有無: 携帯アプリ(現在は配信終了)
『ワンダープロジェクトJ2 コルロ森のジョゼット』は、1996年11月22日にエニックス(現:スクウェア・エニックス)から発売された育成コミュニケーションアドベンチャーです。
スーパーファミコン登場した『ワンダープロジェクトJ』から15年。舞台を青い海に囲まれた島「ブルーランド」に移し、機械の少女ジョゼットを導いていく続編です。
最大の特徴は、プレイヤーが直接彼女を操作するのではなく、「教える」ことで成長させる点にあります。何に興味を持ち、どう解釈するか。
育成の自由度は驚くほど高く、接し方次第では淑女にも、あるいは口の悪い不良にも育ってしまうという、当時の育成シミュレーションの中でも際立った深みを持っていました。
本作を語る上で欠かせないのが、前作から続投している「森彰彦」氏による音楽です。
『ミスティックアーク』・『ごきんじょ冒険隊』などでも知られる氏の音楽は非常に秀逸。現在、1・2共にサウンドトラックは絶版となっており、ファンの間では「超レア盤」として語り継がれています。
引用:YouTube – ﹝N64﹞ワンダープロジェクトJ2 コルロの森のジョゼット / Wonder Project J2 CM
ロクヨンと言えば3Dのイメージが強いですが、本作はアニメーションの滑らかさが素晴らしく、ジブリのような親しみやすさを感じます。
それもそのはず、本作を手掛ける「山下明彦」氏は『千と千尋の神隠し』以降のジブリの中核となるアニメーターです。
「機械に心はあるのか」という普遍的なテーマを、少女との交流を通じて描き切った名作です。切なくも希望に満ちたラストシーンは、多くのプレイヤーの心に深い爪痕を残しました。
ロクヨンのラインナップの中でも、最も「愛」を感じさせる一本と言えるでしょう。
BEEPワンポイント: 本作のプロモーションで最も衝撃的だったのは、当時のTVCMでしょう。美少女キャラクターとしてのジョゼットを強調し、あろうことか「プレイヤーがテレビ画面越しに彼女とキスをする」という、当時の少年の純情(と羞恥心)を激しく揺さぶる内容でした。ゲーム本編の誠実な作風とは裏腹に、あのCMのインパクトで「ジョゼット=ドキドキする存在」として記憶に刻まれてしまった人も多いはずです。
RPGの名作
スクウェアとエニックスがパブリッシャーとして参画していないことから、ロクヨンはRPGが他ハードと比べると明確に少ないです。
王道のコマンドRPG、3DアクションRPG、シミュレーション寄りなど、少数精鋭ながらも存在しています。
故に今回紹介するタイトルが記憶に残っているという方も多いのではないでしょうか?
マリオストーリー
ジャンル: アクションRPG
発売日: 2000年8月11日
使える周辺機器: 振動パック
復刻の有無: バーチャルコンソール(Wii / Wii U)、NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
『マリオストーリー』は、2000年8月11日に任天堂から発売された、絵本のような世界を舞台にしたRPGです。
スーファミの名作『スーパーマリオRPG』の流れを汲みつつも、そのグラフィック表現を「ペーパークラフト」のような質感へと一新。今なお続く『ペーパーマリオ』シリーズの記念すべき第1作目です。
本作最大の魅力は、かつての敵種族たちが「仲間」として加わる点にあります。物知りのクリボー「クリオ」や、郵便配達員のパタパタ「パレッタ」など、種族の個性を活かした能力でマリオを助けてくれます。彼らとの賑やかな旅のやり取りは、マリオの世界観をより豊かで親しみやすいものに広げました。
ゲームシステムは、タイミングよくボタンを押す「アクションコマンド」をベースに、装備するとマリオが様々な能力を得る「バッジ」システムを導入。
引用:YouTube – 『マリオストーリー』 3つのポイント
カジュアルな見た目に反して、「どのバッジを組み合わせて戦うか」という戦略性は非常に高く、RPG初心者から熟練者までを満足させる絶妙なバランスでした。 ページをめくるように展開する物語、そして宿敵クッパが「スターの杖」を奪って最強の力を手に入れるという王道かつ熱いシナリオに、多くのプレイヤーが夢中になりました。
BEEPワンポイント: 本作の重要キャラクターである7人の「星の精」たちは、後に『マリオパーティ5』にも登場を果たしています。ボードマップの案内役やミニゲームの解説など、再びマリオたちを導く存在として活躍しましたが、残念ながらそれ以降のシリーズでは再登場の機会に恵まれていません。
ロックマンDASH 鋼の冒険心
ジャンル: フリーランニングRPG(3Dアクション)
発売日: 2000年11月22日
使える周辺機器: 振動パック
復刻の有無: PSP版、PC版
『ロックマンDASH 鋼の冒険心』は、2000年11月22日にカプコンから発売されたアクションRPGです。
それまでの「ステージをクリアしていく2Dアクション」だったロックマンとは一線を画し、広大な3Dフィールドを縦横無尽に駆け巡る「フリーランニングRPG」として誕生しました。
本作の魅力は何といっても、その生き生きとした世界観です。ヒロインのロールちゃんや、敵役ながら憎めないトロン・ボーン、そして愛くるしいコブンたち。
ジブリ映画のような情緒ある風景と、『タイムボカン』シリーズのようなコミカルなやり取りが融合したキャラクター劇は、多くのプレイヤーを虜にしました。
引用:YouTube – Mega Man Legends (1997) PS1 vs N64 (Which One is Better?)
ロクヨン版は、先行して発売されていたPS版(ディスクメディア)からの移植となりました。容量の都合上、一部のステージや挿入歌がカットされたり、テクスチャが簡略化されたりといった制限はありましたが、ロード時間がほぼ皆無というカセットならではの快適さを実現。ハードの特性を活かした見事な移植度を誇っています。
街の人々と触れ合い、遺跡を探索し、パーツを組み合わせて武器を強化する……。あの「冒険している感」は、DASHシリーズでしか味わえない特別な体験でした。
ロックマンの新たな可能性を切り拓いた本作は、今なお「シリーズで一番好き」と公言するファンが絶えない、記憶に深く刻まれる一冊です。
BEEPワンポイント: 2010年に『ロックマンDASH3』がニンテンドー3DS向けに発表されましたが、残念ながら開発中止になっています。生みの親である稲船敬二氏、そして10年以上待ち続けたファンの悲しみは計り知れず、今でも「空に置き去りにされたロック」(2の最後)を救い出す日を待ち望む声は、世界中で止むことがありません。
オウガバトル64 Person of Lordly Caliber
ジャンル: リアルタイムストラテジー
発売日: 1999年7月14日
使える周辺機器: なし
復刻の有無: バーチャルコンソール(Wii / Wii U)、NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
『オウガバトル64』は、1999年7月14日に任天堂(開発:クエスト)から発売された、軍勢を率いるシミュレーションRPGです。
『伝説のオウガバトル』の正統な系譜を継ぐ、ロクヨン唯一のリアルタイムストラテジー(RTS)作品です。
生みの親である「松野泰己」氏がクエスト社を去った後の作品ですが、残されたプロットをベースに制作されたため、シリーズ特有の重厚な政治劇や人間ドラマ、そして「カオスフレーム」による道徳的選択の重みは一切損なわれていません。
システム面では、複数のユニットを一つの軍団として一括操作できる「レギオンシステム」を搭載。これにより広大な戦場での取り回しが向上しました。UIもロクヨンの解像度に合わせて美しく最適化されており、ストラテジーゲームとしての遊びやすさはシリーズ随一と言えます。
当時のロクヨンソフトとしては珍しく、非常に「硬派」な手触りが魅力でした。
ストーリーも主人公「マグナス」の成長と葛藤を軸に、正義とは何かを問いかける大人びた内容で、子供心に「ゲームってこんなに深い物語が描けるんだ」と感銘を受けたプレイヤーも多いはずです。
BEEPワンポイント: 本作を開発した「クエスト」ですが、その前身は、かつてファミコンディスクシステムでその難解さと不条理さから伝説となった『レリクス 暗黒要塞』を手掛けたボーステックの流れを汲んでいます。その縁からか、オウガバトルシリーズには「レリクス」の名を冠したアイテムや設定がこっそり登場することがあります。
風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!
ジャンル: ダンジョンRPG(ローグライク)
発売日: 2000年9月27日
使える周辺機器:コントローラーパック
復刻の有無: なし
『風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!』は、2000年9月27日に任天堂から発売(開発:チュンソフト)された、1000回遊べるダンジョンRPGです。
SFCで衝撃を与えた初代『シレン』の続編。本作は時系列を遡り、シレンが10歳の頃の物語を描きます。
最大の特徴はタイトルにもある「シレン城」の建築。冒険で集めた材料で城を築き、鬼の襲来に備えるという目的が、リプレイ性の高いローグライクという形式に見事に合致しています。 また、武器に特殊能力を付与する「印」の概念や、飲み込ませたアイテムを合成してくれるモンスター「マゼルン」など、以降のシリーズで「当たり前」となる革新的なシステムは、すべて本作から始まりました。
引用:YouTube – ﹝N64﹞不思議のダンジョン風来のシレン2鬼襲来!シレン城! CM
後に外伝で主役を務める「アスカ」などの個性豊かな仲間キャラクターも登場。育成もできるようになったため、高層で足を引っ張る現象も緩和されています。
やり込み要素も凄まじく、本編クリア後の「最果てへの道」をはじめとする隠しダンジョンの数々は、多くのプレイヤーを絶望と歓喜の渦に叩き込みました
「合成の壺」が出ない絶望、ようやく完成した最強の剣を「ケンゴウ」に弾き飛ばされた時の叫び……。挙げればきりがないでしょう。
初心者への間口の広さと、マニアを唸らせる奥深さのバランスが奇跡的に成立しており、20年以上経った今でも多くのファンに愛され続けています。
シリーズ最高傑作との呼び声も高い、ローグライクの金字塔です。
BEEPワンポイント:マニアック情報 発売から20年以上が経過した本作ですが、驚くべきことに未だにコミュニティによって「新発見」が続いています。2021年から2023年にかけては、特定のアイテム挙動やメモリの仕様を突いた「バグ技・裏技」が再発掘され、タイムアタック(RTA)の世界ではチャートが劇的に進化しました。
レース・シューティングの名作
グラフィックが向上したことで、表現力が向上し様々なアプローチのシューティングゲームやレースゲームが開拓されたのもロクヨンの特色と言えます。
時代の進化を感じるシリーズ作品や新たなジャンルの開拓が行われたタイトルを振り返ってみたいと思います。
ウェーブレース64
ジャンル: 水上バイクレース
発売日: 1996年9月27日
使える周辺機器: 振動パック(対応版のみ)、コントローラパック
復刻の有無: バーチャルコンソール(Wii / Wii U)、NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
『ウェーブレース64』は、1996年9月27日に任天堂から発売された、ジェットスキーを題材にしたスポーツレースゲームです。
ロクヨンの演算能力を「水の物理表現」に注ぎ込んだ意欲作です。実在のメーカーである川崎重工業の監修を受けており、マシンデザインのリアリティは抜群。
さらにコース内の看板にはコカ・コーラとのコラボにより、スプライト、ファンタといった実在のブランドロゴが使用されています。
プロデューサーはマリオの生みの親「宮本茂」氏、BGMを担当したのは、『どうぶつの森』の「とたけけ」のモデルとしても知られる「戸高一生」氏とスタッフも豪華。
爽やかで開放感あふれるサウンドは、照りつける太陽と水しぶきのイメージに完璧にマッチしています。
引用:YouTube – 『ウエーブレース64』 3つのポイント
やはり本作で注目したいのは、単なる「路面」ではない「鮮やかな波」の上を走る感覚です。
波の高さやうねりに合わせてマシンが跳ね、着水のタイミングで加速が変わる……。このスティックを通じて伝わる「水の手触り」は、初期のロクヨンソフトの中でも突出したクオリティでした。
等身の高いリアルなキャラクターたちが繰り出す派手なスタントも格好良く、グラフィック・操作性・サウンドのすべてが高いレベルで融合した、ロクヨン初期を代表する一本と言えます。
BEEPワンポイント:「ロクヨンが初出」と思われがちな本作ですが、実は続編タイトルなのはご存知でしょうか。前作は、ゲームボーイで発売された初代『Wave Race』。ただし、日本未発売のため、国内での知名度は極めて低いです。ゲームボーイながら4人対戦をサポートするなど、当時から多人数プレイへのこだわりが感じられる設計になっていました。
Ridge Racer 64(リッジレーサー64)
ジャンル: レースゲーム
発売日: 2000年2月14日(日本未発売)
使える周辺機器: 拡張パック対応、振動パック
復刻の有無: DSリメイク版、NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
『Ridge Racer 64』は、2000年2月14日に任天堂の海外開発スタジオ「Nintendo Software Technology (NST)」が開発した、人気レースシリーズのロクヨンオリジナル作品です。
PSの看板タイトルである『リッジレーサー』がロクヨンで発売されるという事実は、当時のゲーマーを驚かせました。
開発は『マリオvs.ドンキーコング』などで知られるNSTが担当しており、単なる移植ではなく「ロクヨンのためのリッジ」として再構築されています。
初代や『レボリューション』のコース、さらには『R4』の車種まで収録され、さらに64独自の完全新規コースも追加。最大4人同時対戦も可能という、まさにシリーズの「全部入り」とも言える豪華な仕様です。 ただし、開発が海外スタジオということもあってか、その難易度は本家ナムコ版に比べてもかなり高め。ストイックな走り込みを要求される、洋ゲーらしい骨太な仕上がりとなっています。
引用:YouTube – NINTENDO 64 Nintendo Switch Online 追加タイトル [2025年5月16日]
長らく「日本では遊べない幻のリッジ」として知られていましたが、現在はSwitch Onlineのロクヨンタイトルとしてプレイ可能になり、ようやくその高い完成度が広く認知されるようになりました。
「任天堂が作ったリッジレーサー」という異色の生い立ちを持ちながら、シリーズへの愛とリスペクトが詰まった傑作です。
4人対戦の熱さは64ハードとの相性も抜群で、当時の「ハードの垣根」を越えてファンを喜ばせようとした情熱が伝わってくる一本です。
BEEPワンポイント:本作は、2004年にニンテンドーDSで『リッジレーサーDS』としてリメイクされました。興味深いのは、その際にシリーズを象徴するヒロインが変更されている点です。シリーズのレースクイーンを務める「永瀬麗子」ではなく、『R:RACING EVOLUTION』でライバルとして登場した「ジーナ・カヴァーリ」がメインを飾っています。当時私は親友が『R:RACING EVOLUTION』をプレイしていたのを見ていたので、この変更には驚きました。
罪と罰 ~地球(ほし)の継承者~
ジャンル: 3Dアクションシューティング
発売日: 2000年11月21日
使える周辺機器: 振動パック
復刻の有無: バーチャルコンソール(Wii / Wii U)、NINTENDO 64 Nintendo Switch Online
『罪と罰 ~地球(ほし)の継承者~』は、2000年11月21日に任天堂から発売(開発:トレジャー)された、ドラマチックアクションシューティングです。
本作最大の特徴は、64の3本足コントローラーを活かした「レフトポジション(左手でL/十字キー、右手で3Dスティックを握る)」という極めて稀な操作形態です。
左手で移動と回避、右手で照準を操作し、さらに近接攻撃の「剣」を使い分けて進むゲーム性は、ガンシューティングと3Dアクションを見事に融合させています。
ストーリーは、近未来の地球を舞台にした壮大なSF。フルボイスで展開される物語は、トレジャーらしい熱量と予測不可能な展開に満ちており、カセットの容量限界に挑む演出の数々に圧倒されます。
引用:YouTube – CM 任天堂 罪と罰 地球の継承者
また、本作の「ノーマル」難易度は開発側で「本来ならイージー想定」とされるほど骨太で、難易度の高さはゲーマーのためのゲーム作りに重きを置く同社らしさを感じます。
2人協力プレイでは、1人がキャラクターの移動と斬撃、もう1人が射撃を担当するという、独特の「分担作業」が楽しめました。
慣れるまでは大変ですが、息が合った時の圧倒的な殲滅力は本作ならではの爽快感がありました。
ロクヨンが持つ「3D空間での操作性」を、トレジャーという鬼才集団が究極まで突き詰めた結晶です。
唯一無二の操作感ゆえに最初は戸惑いますが、一度自在に動かせるようになれば、病みつきになること必見の隠れた神ゲーと言えます。
BEEPワンポイント: 本作から9年の時を経て、Wiiで続編『宇宙の後継者』がリリースされましたが、これには有名な逸話があります。当時の任天堂の「岩田聡」社長は、開発側から出された続編の企画書を見た瞬間、待ってましたと言わんばかりに「即日OK」を出したと語っています。また、前作の「左持ち」を、Wiiでは「ヌンチャク+リモコン」という直感的なスタイルへ見事にスライドさせており、シリーズを通した「操作性へのこだわり」は、任天堂とトレジャーの強い信頼関係の証でもあります。
時空戦士テュロック
ジャンル: ファーストパーソン・シューティング(FPS)
発売日: 1997年5月30日
使える周辺機器: コントローラパック、振動パック(対応版)
復刻の有無: Nintendo Switch、PS4、Xbox One、PC(リマスター版)
『時空戦士テュロック』は、1997年にアクレイムジャパン(開発:イグアナ・エンターテインメント)から発売された、アメリカン・コミックを原作とするFPSです。
本作は、64において『ゴールデンアイ 007』や『DOOM 64』よりも早く登場した、記念すべき「ロクヨン初の本格FPS」です。
『DOOM』のようなスピード感あふれる戦闘と、『トゥームレイダー』のような高低差のある立体的な探索要素を融合させました。
古代の恐竜やエイリアン、そして未来のサイボーグが入り乱れるカオスな世界観が、当時の日本ユーザーにも強烈なインパクトを与えました。
全世界で150万本を超える大ヒットを記録し、海外市場におけるロクヨンの地位を確固たるものにした立役者でもあります。
その勢いはとどまらず、日本では『バイオレンスキラー』の名で親しまれた2作目、そして日本未発売の3作目へとシリーズが続いていきました。
当時はまだFPSという言葉すら一般的ではなかった時代、この「主観視点アドベンチャー」に画面酔いしながら、夢中で密林を駆け抜けたものです。
洋ゲー特有のバイオレンスと、探索の楽しさが凝縮されたFPSの先駆者的作品です。後の名作たちに多大な影響を与えたゲームシステムを、是非リマスター版でチェックしてみてください。
BEEPワンポイント:当時の海外大作にはよくあるパターンですが、本作にもゲームボーイ版が存在します。ハードスペックの都合上、内容は主観視点ではなく硬派な横スクロールアクションへと大胆にアレンジ。日本でも『テュロック バイオノザウルスの戦い』としてGB版がリリースされましたが、流通数が極端に少なかったためか、「激レアソフト」の一本として知られています。
知られざる64DDの世界
ロクヨンの開発が非常に難航していたのは前述の通りですが、それが最も色濃く表れているのが、ディスクドライブ周辺機器の『64DD』でしょう。
ランドネット会員限定でリリースされ、ディスクだからこそ生まれた実験的なソフトが存在します。
そんな知られざる世界を少しだけ覗いてみましょう。
マリオアーティストスタジオシリーズ
ジャンル: クリエイティブ・コミュニケーションソフト
発売日: 1999年12月11日(ペイントスタジオ)~2000年9月1日(コミュニケーションキット)
必要なもの: 64DD(専用)、マウス、キャプチャカセット、マイク等(各ソフトによる)
復刻の有無: なし
『マリオアーティスト』シリーズは、64DDの磁気ディスクの書き換え能力と大容量をフルに活かしたクリエイティブツール群です。
スーファミの『マリオペイント』を正統進化させた本作は、単なるお絵描きソフトに留まりません。
2Dイラストの『ペイントスタジオ』、3Dモデルを構築する『ポリゴンスタジオ』、自分の顔を取り込んでアニメーションさせる『タレントスタジオ』、そしてそれらを繋ぎ合わせる『コミュニケーションキット』と、非常に前衛的な内容です。
特筆すべきは、ソフト間でのデータ共有です。自分で作った3Dモデルを別のソフトに持ち込み、動画や漫画の素材として活用することができます。
さらに「ランドネット」を介してインターネット上に作品を公開・共有できた仕組みは、現在のSNSや動画投稿サイトの先駆けとも言える、時代を先取りしすぎたシステムでした。
引用:YouTube – 64DD ポリゴンスタジオ サウンドボンバー
本作で芽吹いたアイデアは、後の任天堂のハードやソフトにも影響を与えています。
『タレントスタジオ』の「顔を作って動かす」遊びはWiiの『Mii』へ、収録されていたミニゲーム『サウンドボンバー』は後の『メイドインワリオ』へと昇華されました。
ハードの普及台数こそ少なかったものの、「遊ぶ」から「作る」、そして「繋がる」のコンセプトは形を変えながら今も任天堂のゲームデザインの中に生き続けています。
BEEPワンポイント:『ポリゴンスタジオ』に搭載されていた「実験ワールド」は64DDユーザーには思い出深い存在でしょう。自分で組み立てたポリゴンモデルを実際に操作して箱庭を冒険できるのですが、この感覚はPSの隠れた名作『パネキット』に非常に近いものがあります。どちらもハードの寿命や普及度の壁に阻まれ、世間にその凄さが十分に伝わらなかったのが悔やまれます。
巨人のドシン1
ジャンル: アゲ・サ・ゲーム南国風(アセット・シミュレーション)
発売日: 1999年12月11日
必要なもの: 64DD(専用)、拡張パック
復刻の有無: ゲームキューブ版
『巨人のドシン1』は、1999年に64DDのローンチタイトルとして登場した、独特の雰囲気を持つ島開発シミュレーションです。
プレイヤーは巨大な「ドシン」となり、小さな島「バルボ」を舞台に、住民たちの願いを聞いて地形を変え、文明を育んでいきます。
感謝されれば巨大化する「黄色いドシン」、逆に村を破壊して憎まれれば翼の生えた「赤いジャシン」へと変化。
善神として崇められるか、破壊神として恐れられるかはプレイヤーの自由という、善行システムとプレイヤー次第の振れ幅が魅力となっています。
ゲームキューブ版は本作の調整移植版となっており、グラフィックや処理の細かな違いを除けば、基本的なシステムはこの64DD版で既に完成されていました。
引用:YouTube – 64DD『巨人のドシン1』記録映像
また本作には、64DDの特性を活かした「拡張ディスク」が存在します。
ランドネット限定ソフト『巨人のドシン 解放戦線チビッコチッコ大集合』を、ディスクを「ダシ・イレ」することで、ドシン1の世界をさらにやり込めるように拡張できました。
64DDという「尖ったハード」にふさわしい、野心的でアーティスティックな一作です。
ゲームという枠を超え、一つの「生態系」に干渉するような不思議な手応えは、今なお色褪せない個性を放っています。
BEEPワンポイント: 本作を手掛けた奇才「飯田和敏」氏。彼の作品は独特ものが多く、静寂な海中探索をコンセプトにした『アクアノートの休日』や、原始人生活を描いた『太陽のしっぽ』など、「妙なリアリティ」が光る作品ばかりです。本作もまた、「飯田ワールド」のエッセンスが炸裂した一例といえるでしょう。
シムシティ64
ジャンル: 都市建設シミュレーション
発売日: 2000年2月23日
使える周辺機器: 64DD(専用)、振動パック
復刻の有無: なし
『シムシティー64』は、2000年2月23日に任天堂から発売された、世界的に有名な都市経営シミュレーションのロクヨンアレンジ版です。
伝説的作品『シムシティ2000』のシステムを土台にしつつ、64の3D能力を活かした独自要素が多数盛り込まれました。
一番の注目ポイントは、自分が作った街を歩き回り、市民と会話ができる機能です。
これは本家シリーズに先駆けて実装された革新的な試みであり、自分が配置したビルを見上げる感動は、当時の市長(プレイヤー)達に衝撃を与えました。
また、スーファミ版からおなじみの「Dr.ライト」も続投。15種類におよぶ充実のシナリオモードで登場し、コミカルなアドバイスは健在です。
シムシティの歴史において、単なる移植に留まらない「任天堂らしい進化」を遂げた一作に仕上がっています。
データの中の都市を「物理的な空間」として体感させるシステムは、後のシミュレーションゲームの在り方にも影響を与えた、オーパーツと言えます。
BEEPワンポイント: 本作はヘリコプターに乗って自慢の街を上空から探索できる機能があります。実はPC版で展開されていたスピンオフ作品『SimCopter(シムコプター)』をロクヨン版に開発していたものをまとめたことは由来となっています。PC版も『2000』で作成した街のデータを読み込んで飛び回ることができました。
F-ZERO X エクスパンションキット
ジャンル: レースゲーム(拡張ディスク)
発売日: 2000年4月21日
使える周辺機器:64DD(専用)、拡張パック
復刻の有無: なし
『F-ZERO X エクスパンションキット』は、2000年にランドネット会員向けに配布された、64DD専用の拡張ソフトです。
本作は、カセット版『F-ZERO X』をスロットに差し込んだ状態で64DDを起動することで、ゲーム内容を大幅に強化する「追加ディスク」です。
新規10コースの追加はもちろん、内蔵音源の強化によりBGMの迫力がさらに増大します。
目玉は「エディット機能」。自分だけのオリジナルマシンの作成や、オリジナルコースを自由に作成できるシステムは、当時のレースゲームとしては異例の自由度を誇りました。
作成したコースは磁気ディスクの恩恵で大量に保存可能。かつてのランドネット会員たちは、コース制作に明け暮れました。
引用:YouTube – F-Zero X Car Editor demo
『マリオアーティスト ペイントスタジオ』で作成したイラストをマシンのデカールとして貼り付けられるなど、ソフト間の連携もありました。
64DDというハードが目指した「書き換え・拡張・共有」というコンセプトを最も純粋に体現したソフトです。
レーサーたちを「クリエイター」へと変えたその衝撃は、後の『マリオメーカー』などにも通ずる任天堂の先見性を感じさせます。
BEEPワンポイント: 往年のF-ZEROファン、特に「過激派」と呼ばれる熱狂的なプレイヤーたちの間では、「エクスパンションキットがあって初めて『X』は完成形となる」とまで神格化されています。64DD自体の普及台数が少なかったため、当時は存在すら知らなかった人も多い伝説のソフトですが、一度これに触れてしまうと、エディットなしの『X』には戻れないと言わしめるほどの魔力があります。
ニンテンドウ64の名作を遊ぶ方法(Switch・実機・互換機)
レトロゲームを遊ぶ上で常に付きまとうのが、名作を知ってもどうやって遊ぶかですよね。
実機・互換機・Switch(Nintendo Switch Online)の3パターンを、コストや手軽さなど利点・欠点で整理してみます。
また、64はコントローラーの独自性が高いためハードによって印象が大きく変わります。
特に対戦やアクションは入力で印象が変わるため、環境選びが重要になります。
実機の興奮は唯一無二「おもいでコース」
ニンテンドウ64実機。
— ヨコヨンク (@yokoyon_m4) October 1, 2022
ディディーコングレーシングは手強い。 pic.twitter.com/of1KDteIEo
当時のライブ感を味わうには一番の方法です。新しいテレビ場合はプレイに使うモニターに合わせて映像端子変換を行う必要もあります。
また、近年のレトロゲーム需要の増加でハードやソフトのプレミア化やレアな周辺機器を探すのに苦労することや、古いためメンテナンス前提になったり手間やお金がかかります。
利点:当時のライブ感がそのまま味わえる、コレクション性が高い、GBパックや64DDの使用が可能
欠点:画質は当時準拠でHDMI表示には変換が必要、経年劣化や故障を起こしやすい、コントローラーパックのデータが消えやすい
Nintendo Switch Onlineで手堅く遊ぶ「おきがるコース」
懐かしのNINTENDO 64やメガドライブのソフトが楽しめるSwitchの新しい料金プラン「Nintendo Switch Online + 追加パック」が10月下旬より追加!また、「NINTENDO 64 コントローラー」と「セガ メガドライブ ファイティングパッド 6B」も発売決定。#NintendoDirectJP pic.twitter.com/nWwXhj6f6p
— Dolly (@dolly12659500) September 23, 2021
switch一つあれば、遊びたい時にすぐ触れられるのが最大の利点です。セーブや巻き戻しなどの利便性もあり、当時苦汁をのんだ作品にも挑戦しやすいです。
ただし、収録タイトルは定番が中心なので、名作を遊ぶには適していますがマイナーな作品や権利関係が複雑な作品は配信が難しいという問題もあります。
- 利点:利用料だけで複数のソフトが遊べる、オンラインプレイの対応、場所を取らない
- 欠点:遊びたいソフトが必ずあるわけではない、別売りのN64仕様のコントローラーが欲しくなる
限定生産のハイエンド互換機で遊ぶ「まにあっくコース」
Introducing Analogue 3D – Prototype Limited Editions.
— Analogue (@analogue) February 6, 2026
Available in highly limited quantities. On sale Feb 9th 8am PST. Shipping in 24-48hrs.
Five colors were officially prototyped for the original Nintendo 64. Unreleased. Until now. They were real. They were manufactured.… pic.twitter.com/NRKpCYlUZs
互換機は、HDMI出力や高解像度化など、現代のテレビ環境に合わせてロクヨンを体験できる選択肢です。表示や接続のストレスを減らしつつ、実機のソフト資産を活かせます。
2026年現在、ロクヨンの互換機は技術的な問題もあり、ファミコンやメガドライブなどと比べると数は多くありません。
ゲームボーイのハイエンド互換機『Analogue Pocket』を作ったメーカー「Analogue」社の互換機が存在します。4K表示にも対応している「高級互換機」です。
- 利点:持っているソフトをそのまま流用できる、高画質出力やワイアレスコントローラーに対応、本家にはない本体カラーも選べる
- 欠点:非常に高額、海外輸入前提となるため敷居が高い、当時とは画面の見え方が違う可能性がある
まとめ
涼しげなパッケージのニンテンドウ64。サマーエディションみたいな限定版本体ではなく、日焼け(褪色)していただけでした… でもイイ雰囲気ですよね?? (天元中) pic.twitter.com/cliRYh7fxq
— BEEP(びーぷ)レゲットLv.5参加 P-01 (@BEEP_SHOP) July 25, 2025
『ニンテンドウ64』というハードがいかに挑戦的であり、そして幸福な名作に恵まれていたか、改めて実感しますよね。
当時は「ソフトが少ない」「RPGがない」と逆風にさらされることもありました。
しかし、今振り返れば、そこにあったのは妥協を許さない任天堂の職人魂と、レア社をはじめとする海外メーカーが持ち込んだ未知の刺激にあふれていました。
押し入れの奥で眠っている「ロクヨン」を目覚めさせるのもよし、SwitchOnlineに加入するもよし、この機会にもう一度遊んでみてはいかがですか?
三つ又のコントローラーを握り、なよなよの3Dスティックを再び酷使して、ハイラルやキノコ王国へと旅立つのも一興です。
私も実家に帰った際は引っ張り出してしまいそうです(笑)
では、また次回お会いしましょう!さよなら~、さよなら~、さよなら~

◆書いた人◆
ワープ加藤
BEEPコンテンツチームの洋ゲー好きライター。部屋にTVアンテナがなかったのでマリオパーティのCPU4人対戦を子守歌にしていた。
この記事が良かったと思ったら『ニンテンドウ64』以外の名作紹介も是非ともご一読ください!
レトロゲーム・レトロPC専門店BEEPではニンテンドウ64を始めとしたレトロゲームの買取を強化しています。コレクション整理・売却をお考えでしたらぜひご相談ください!
ニンテンドウ64の買取については以下のページをご参照ください。






















































