メガドライブ名作特集  BEEPスタッフ厳選「35本」


メガドライブ名作

こんにちは、BEEPスタッフの「ワープ加藤」です。

ご好評いただいております『BEEP名作シリーズ』。
今回は、セガの輝かしい栄光が詰まった『メガドライブ』の名作ゲームを「35本」ご紹介したいと思います。

熟練の『メガドライバー』さんから、セガハードに興味を持った初心者さんまで楽しめますので、是非お付き合いください。

 

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メガドライブとは? セガの挑戦と歴史的背景

『メガドライブ』は、セガが1988年に発売した16ビットの家庭用ゲーム機で、「時代が求めた16bit」のキャッチコピーの元、数多くのゲームをリリースしました。
『スーパーファミコン』や『PCエンジン』と並ぶ第4世代機ながら、高速処理やFM音源による迫力ある音響でゲームファンを魅了し続けています。

伝説を築き上げた『メガドライブ』とセガのゲーム機事業がどのような成り立ちだったのか簡単に振り返ってみましょう。

苛烈なビット競争、倒せ「任天堂」!

 

来る1988年10月29日、『ファミコン』に大敗を期した『セガ・マークIII』の後継機として『メガドライブ』を21,000円で販売開始します。

ローンチタイトル

ローンチタイトル(同時発売ソフト)は、『スペースハリアーII』と『スーパーサンダーブレード』の2本です。
この2本は、アーケード版で人気を博したゲームの続編ということもあり、発売から2日以内に完売し、5万台を販売するなど、好調なスタートを切りました。

発売当時、市場は任天堂の『ファミコン』に独占されており、性能ではNECの『PCエンジン』が既に16ビット世代の基盤を築き人気を博していました。
任天堂は『スーパーマリオ』『ドラゴンクエスト』といった人気作品がひしめき、NECは『ボンバーマン』を始めとしたハドソンのIPとNECのブランド力でシェアを獲得しています。

そのため、大手開発会社やパブリッシャーの多くが競合他社の傘下にあり、セガはサードパーティの確保に苦戦することになります。
しかし、当時のアーケードのトレンドである”シューティングゲーム”の流れを利用し、主要なメーカーであった東亜プランやテレネットジャパンなどの企業と提携を強化する作戦に出ます。

作戦は大成功し、アーケード移植作品の豊富さでコアなゲーマーを中心にシェアを広げていきます。

1990年後半に「スーパーファミコン」が発売されると、同世代において『PCエンジン』に次ぐ、ゲーム機としての立ち位置を確立します。
RPG『シャイニング』シリーズ、国民的パズル『ぷよぷよ』等のヒット作を次々に生み出し、任天堂の”ライバル”になっていきました。

セガのエース登場!「青いハリネズミ」

一方海外では、1989年8月に『Sega Genesis』(セガジェネシス)の名前で発売をスタート。
テレビコマーシャルでは「Genesis does what Nintendon’t(※)」と攻撃的なキャッチコピーを展開。ゲーム史に名を残す、非常に有名な宣伝となりました。

※日本語訳:ジェネシス(セガ)がやること、任天堂はやらねぇ。

海外版のPCエンジンである『TurboGrafx-16』が苦戦していたこともあり、一機にシェアを独占します。
その勢いはとどまることを知らず、1990年には米国で100万台に達するほどの好調な売り上げを見せることになります。

ソニックシリーズ

『スーパーファミコン』登場後、任天堂がシェアを取り戻すと予想されていた中で、ついにセガのエースが誕生します。
1991年6月に『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』が発売されると、米国を中心に『メガドライブ』の優位性を押し上げ不動のものとします。

その結果『メガドライブ』は、北米にて『スーパーファミコン』を2対1の割合でシェアを上回り、年間で160万台を販売、累計300万台を達成しました。
最終的に、北米市場での販売台数は『スーパーファミコン』がジェネシスを上回ったことが示唆されるほどです。

しかし、海外での大ヒットは思わぬ形で足を引っ張り、セガの「ジェネシス神話」崩壊への序曲となっていきます。

ユーザー大混乱!? 『セガサターン』との関係

メガドラタワー

発売後期の『メガドライブ』は、延命と次世代技術への橋渡しとして、2つのアップグレード用周辺機器を投入します。
それが、『メガCD』(北米名:Sega CD)と『スーパー32X』(北米名:32X)です。

メガCD本体

『メガCD』自体は好調でしたが、価格の高さとゲームソフトの少なさが影響し、売上が劇的に落ち込みました。
CDを求めるユーザーたちは、NECの『PCエンジン』のCDドライブ「SUPER CD-ROM2」(ロムロム)に流れてしまい、『メガCD』は遅れをとりました。

32Xを取り付けたメガドラ

『スーパー32X』は、『メガドライブ』と『セガサターン』の間の空白を埋めるための拡張ユニットでした。
元々、海外での『ジェネシス』人気を懸念して、次世代機への選択肢としてアメリカ主導で計画された製品でした。

しかし、ユーザーたちは「これを買うならセガサターンを待つ」と案の定買い控えする状況になってしまいます。
結果的に、『32X』は日本ではすぐに廃止されてしまいます。
海外でも、ユーザーやサードパーティの混乱を招き、次世代機へのブランドイメージとリソースを損なうことになりました。

セガサターン白

こうした失敗を重ねたことで、後継機である『セガサターン』の支援に注力することを決定。
1995年末には『メガドライブ』の販売を終了することになります。

メガドライブの独自技術と音源が生む魅力

メガドライブとケーブルのセット

『メガドライブ』といえば、刺激的なFM音源と発色が濃いグラフィック、そして本体に刻まれた「16-BIT」のエンブレムが特徴です。
語っても語りつくせない魅力の中でも、最低限押さえておきたい要素をご紹介します。

ハード性能の特徴を活かしたゲームデザイン

『メガドライブ』はスプライト数や同時発色数など、当時の基準では高水準の性能を備えていました。
アーケードのハイクオリティなゲームの移植や、激しい演出と大量の敵キャラが出現するシューティングなど、多彩なゲーム表現を可能としました。

少々過剰な「16-BIT」アピールも伊達ではなく、セガの技術力が詰まったマシンパワーで多くのプレイヤーを圧倒しました。

FM音源がもたらす懐かしさと迫力あるBGM

メガドライブの音源には、アーケードゲームでも採用されていたFM音源が使われています。
特徴としてちょっぴりノイズが乗っているのがキモで、結果的に迫力や深みへとつながっています。
(マニアにもなると、普通のFM音源では満足できないとか…)

体感筐体の情景が思い浮かぶ『スペースハリアー』や、PCさらがらの完成度を誇る『ソーサリアン』等…いま聴いても色あせない名曲ばかりです。
当時から現在に至るまで、「メガドライバー」やチップチューンファンを中心に根強い人気を誇っています。

バリエーション豊かな本体&周辺機器

レーザーアクティブ

『メガドライブ』は本体だけでなく、『メガCD』や『スーパー32X』といった魅力的な周辺機器が数多く存在します。
機能を追加した上位モデルの『ワンダーメガ』や『レーザーアクティブ』など、「10年早すぎる」構想の破天荒な商品がリリースされたりと本体バリエーション豊かです。

ワンダーメガ本体

『メガCD』では、大容量を活かしたムービー演出やCD音源を楽しむことができ、『スーパー32X』では、次世代機顔負けの性能アップも見せています。

ファンの間では、それらすべてを装着した”完全体メガドライブ”である「メガドラタワー」を所持していることが一種のステータスとなっています。

新しい表現を追求するセガの挑戦的姿勢と、セガで”遊びの道を究めた”ファンたちのエピソードとして話題に上がります。

ジャンル・カテゴリ別に見るメガドライブ名作ソフト

メガドライブソフト

『メガドライブ』の名作は、「ソニック」だけにあらず。現在のセガを支えるヒットタイトルを数多く有しています。

『ファミコン』で人気だった作品の続編が数多く登場しており、シリーズの発展にも影響しています。
あの大物アーティストとのコラボ作品や、アニメさながらの演出で魅了するゲームなど、そのバリエーションは多岐にわたります。

海外で人気を博していたため、他ハードと比較した際に洋ゲー移植や海外市場先行タイトルが比較的多いのも特徴です。
こうした独自色の強さは、多くのファンをセガの虜にし、独自のブランドイメージを確立する一端を担いました。

大作タイトル大集合! アクションの名作

ソニック・ザ・ヘッジホッグ

初代ソニックザヘッジホッグ
発売日 :1991年7月26日
メーカー:セガ
ジャンル:横スクロールアクション
周辺機器:なし
復刻版:〇(Nintedo Switch SEGA AGES)

1991年7月26日に発売された、青いハリネズミ『ソニック』が音速で駆け巡る横スクロールアクションゲームです。
『ソニック』シリーズの記念すべき1作目で、開発は「中裕司」氏を中心とするソニックチームの最初の作品でもあります。

メガドライブのポテンシャルを最大限に活かすために開発され、スピーディーな操作性と、シンプルながらも奥深く魅力的なゲームプレイが特徴です。
目にもとまらぬ速さでステージを走り抜け、リングを取得していく爽快感は唯一無二です。

「早すぎて」プレイヤー達を置き去りにすることもありましたが、慣れてくれば大幅なショートカットも可能となり「走り続けるほど」ハマってしまいます。
この仕様は、当時のゲームにはバックアップやセーブがなく、上達によって「ステージを早くクリアする楽しみ」を狙っていたとのこと。

『メガドライブ』での発売以降、20以上のゲーム機に移植されており、誰しもがセガの名作と口をそろえていう影響力を生み出しました。

戦斧 ゴールデン・アックス

発売日 :1989年12月23日
メーカー:セガ
ジャンル:ベルトスクロールアクション
周辺機器:なし
復刻版:〇(Switch Onlineにて配信)

1989年12月23日にセガより発売された、ベルトスクロールアクションゲームです。
映画『コナン・ザ・グレート』から強い影響を受けて制作されています。

ストーリーは、”黄金の斧”を振るう邪悪な存在「デス・アダー」から、「サウス=ウッド」王族を救い出す、”斧と魔法”の王道ファンタジーです。
2人協力プレイやモンスターに騎乗するアクションの新鮮さで、当時ゲームセンターでも人気のタイトルでした。

『メガドライブ』版は、新ステージの追加され、オリジナルの対戦モード「デュエルモード」など追加されています。
海外を中心に大成功を収め、主に『メガドライブ』の性能をアピールするにはもってこいのソフトとして重宝されました。

メガCD版の『セガクラシック アーケードコレクション』にも収録されており、画質向上に加えて、アーケード音源を収録しています。
続編として、『ゴールデンアックスII』と『ゴールデンアックスIII』が制作されたり、他のセガハードにも移植があるファン”おなじみ”の代表作といえます。

ザ・スーパー忍

発売日 :1989年12月2日
メーカー:セガ
ジャンル:横スクロールアクション
周辺機器:なし
復刻版:〇(メガドライブミニ1に収録)

1989年12月2日にセガから発売された横スクロールアクションです。
アーケードで人気を博した『忍Shinobi』の続編で、前作の3年後を舞台に主人公の『ジョー・ムサシ』が師匠の敵討ちを誓います。

忍者らしく和風ステージから始まるものの、滝や高層ビル、敵組織「ネオジード」の軍事基地などバラエティに富んだステージが特徴です。
カタナや手裏剣といった忍者装備に加えて、4つの忍術を駆使して攻略していくのが鍵です。

グラフィックに関するエピソードが多く、タイトル画面の忍者はどうみても『影の軍団』の「服部半蔵(千葉真一氏)」なのですが、時代柄か許されていたようです。
他にも、ボスキャラ「メタモルフォーマー」がDCコミックの「バットマン」(っぽいもの)に変身したり、「ゴジラ」(っぽい)敵キャラを登場させるなど、やりたい放題です。

結果、バージョンアップごとにグラフィック差し替えが行われ、見た目違いのバージョンが複数存在する珍しい作品となりました。

大魔界村

発売日 :1989年8月3日
メーカー:カプコン 
ジャンル:ベルトスクロールアクション
周辺機器:なし
復刻版:〇(メガドライブミニ1に収録)

1989年8月3日にカプコンが発売した、『魔界村』シリーズの第2作目です。
初期の『メガドライブ』としては大容量の5メガROMを使用しており、高い移植度を誇っています。

鎧の騎士「アーサー」が、さらわれたプリンセスを救い出すために再び魔界へと足を踏み入れます。
新要素として、パワーアップアイテム「黄金の鎧」が登場。各種武器に対応した強力な魔法攻撃が放てるようになりました。
※耐久力が上がるわけではないので、ダメージを受けたら”パンツ丸出し”になってしまうのはかわりません。

メインプログラマーは『ソニック』の「中裕司」氏(※)で、アーケード版の傾斜を巧みに使ったステージ構成に感銘を受けて本作の移植を引き受けます。
このプロジェクトを経験したことで、技術力が向上。後の『ソニック』開発へ大きな影響を与えたと語っています。

本作の高い移植度は、ユーザーからの評価を獲得し、セガとカプコンの友好関係にもつながりました。
その後も、『ストライダー飛竜』や『ストリートファイターII』といった、カプコンの名作タイトルが移植されるきっかけとなりました。

バンパイアキラー

発売日 :1994年3月18日
メーカー:コナミ
ジャンル:横スクロールアクション
周辺機器:なし
復刻版:〇(メガドライブミニ1に収録)

1994年3月18日にコナミから発売された『悪魔城ドラキュラ』シリーズの外伝作品です。

外伝とは名ばかりで、ストーリーは正史の流れを汲んでおり、『ドラキュラ』シリーズ史においても見逃せないタイトルです。
ベルモンド家の親戚でシリーズの伝統武器「バンパイアキラー」を操る、『ジョニー・モリス』、ドラキュラの息子「アルカード」の槍をあやつる『エリック・リカード』の2人「バンパイアハンター」がドラキュラ復活を阻止します。

ダブル主人公体制はストーリーを盛り上げるのはもちろん、シリーズのアクション性を高めるきっかけとなっています。
特に、機動性の高い「エリック」のジャンプは本作を代表するネタとなっており、熟練したプレイヤーが操作している様が「画面上に向かって落ちている」と表現される機動力の高さを発揮します。

本作より『ドラキュラ』シリーズおなじみ作曲家「山根ミチル」氏が参加しており、メガドラのイカしたFM音源も合わさって非常に音楽のクオリティが高いです。
『メガドライブ』末期に発売された影響で、コナミ公式サイトで「現在では入手困難なプレミア品」と説明されるほどの激レアタイトルでした。
しかし、現在はSwich Onlineでの配信や『悪魔城ドラキュラ アニバーサリーコレクション』などの復刻がされているため、手軽に遊べるようになりました。

キャラ造形が光る! 壮大な世界観のRPG

ファンタシースターⅡ 還らざる時の終わりに

発売日 :1989年3月21日
メーカー:セガ
ジャンル:ロールプレイング
周辺機器:なし
復刻版:〇(メガドライブミニ2に収録)

1989年3月21日にセガから発売された、SF色の強いストーリーとファンタジー要素が融合したRPG『ファンタシースター』の続編です。
「マザーコンピューター」に統治された惑星を舞台に、「バイオモンスター」と8人のパーティーキャラクターの戦いが描かれます。
書き込まれたグラフィックやアニメーションも『メガドライブ』の性能を遺憾なく発揮しており、マイナー寄りだったシリーズの人気に火を付けました。

元々は、初代『ファンタシースター』を発売した『マスターシステム』用のソフトとして開発されていましたが、途中で『メガドライブ』へと変更されました。
移行に伴い、計画の全てを見直す必要があったにもかかわらず、わずか半年という極めて短期間で制作とデバッグを完了させた気合の1本となっています。

本作を語る上で外せないのが、RPGとしては異質なダンジョンの難しさとボリュームの多さです。
一説には、新入社員がマップ作りに過剰な労力を注ぎ込み、非常に複雑なダンジョンが生み出されました。
これを見たシナリオの「青木千恵子」氏が「新入社員の努力を無駄にしたくない」と考え、そのマップが採用されてしまったようです。
※難易度の高さから、北米版・英国版には110ページのヒントブックとマップが同梱される事態に。

初期タイトルでありながら、大ボリュームのシナリオとグラフィック、強烈な個性を持つダンジョンデザインで、多くのプレイヤーに愛された作品です。

レンタヒーロー

発売日 :1991年9月20日
メーカー:セガ
ジャンル:アクションロールプレイング
周辺機器:なし
復刻版:〇(メガドライブミニ1に収録)

1991年9月20日にセガから発売された、コミカルなノリが唯一無二のアクションRPGです。
パッケージはアメコミ風で、主題曲付きオープニングムービーなどヒーローものへのリスペクトが各所に見られます。

正統派な見た目に対して設定がぶっ飛んでおり、主人公「山田太郎」がヒーロースーツの「コンバットアーマー」をレンタルしながら雇われヒーローとして活動していくストーリーです。
ヒーロー活動も親切心だけではできないと言わんばかりに、アーマーの維持費や動力源の確保のために「依頼料」を徴収しなくてはならないというリアリティが話題となりました。

セガの名物コンポーザー「光吉猛修」氏が参加しており、主題歌「君は人のためにレンタヒーローになれるか」を歌っています。
後に続く氏の歌手活動や声優活動は、ここから始まったといっても過言ではないでしょう。

RPGの日常パートと横スクロールアクションの戦闘パートのギャップが面白さを生み、セガハードファンの間ではカルト的な人気を誇ります。
『ドリームキャスト』では続編『レンタヒーローNo.1』も登場しており、数あるセガのゲームのなかでも特に存在感を放っている名作です。

シャイニング&ザ・ダクネス

発売日 :1991年3月29日
メーカー:セガ
ジャンル:3DダンジョンRPG
周辺機器:なし
復刻版:〇(メガドライブミニ2に収録)

1991年3月29日にセガから発売された、『シャイニング』シリーズの原点となった3DダンジョンRPGです。
元『ドラゴンクエスト』のメインプログラマーである「内藤寛」氏が制作に関わり、話題を呼びました。

特筆すべきはグラフィックの演出力で、当時の3DダンジョンRPGとしては画期的な操作の快適さを実現しました。

特定の敵は天井から降る、通路奥から迫るといった、主観視点のRPGならではの臨場感あふれる演出も魅力的です。

3Dダンジョンの始祖『ウィザードリィ』よろしく難易度は高めで、HPやMPの消耗が激しくこまめに拠点に戻るプレイングが重要になります。
次回浅く『シャイニング・フォース 神々の遺産』では、ジャンルがシミュレーションRPGに転換。ジャンルに囚われず展開されていくのもシリーズの特徴となりました。

オーソドックスなストーリーながらも、3DダンジョンRPGのストイックさを払拭させた名作タイトルです。

シャドウラン(メガCD)

シャドウラン(メガCD)

発売日 :1992年6月26日
メーカー:コンパイル
ジャンル:アドベンチャーRPG
周辺機器:メガCD本体
メガドライブミニへの収録:×

1996年に、コンパイルより発売された、同名のTRPGを元としたサイバーパンクと魔法のアドベンチャーRPGです。
マヤ文明の神話「第六世界」の予言により、魔法や神話生物が復活した2050年の近未来という設定は多くのSFファンやアナログゲーマーをひきつけました。

メガCD最後のソフトとして「最強最後のMEGA-CD RPG」と銘打たれた意欲作で、バブルが崩壊しなかった中立国「日本帝国」を舞台に、裏世界の請負人「シャドウランナー」達の活躍を描きます。

ストーリーは日本語ローカライズを担当していた「グループSNE」で、原作のリプレイ集(シナリオ本)に掲載されたシナリオの続編となっています。
6人のプレイヤーキャラクターが密接に絡み合うキャンペーンシナリオは、原作プレイヤーからも高い評価を得ています。

タクティカルコンバットやマトリックス(電脳空間)モードなど、原作のルールブック(第2版)の再現に力を入れており、ファンにはたまらない仕様となっています。
反面、戦闘バランスが非常にシビアで、システムの難解さやバグ問題など、開発期間の影響か調整不足が惜しまれる部分もあります。

シャドウラン

海外版である『Genesis』のROMカセットでも、同タイトル『シャドウラン』が発売されていますが、実は別物で見下ろし型のアクションRPGとなっています。
広大なエリアを探索できる「サンドボックス」(自由ゲー)スタイルとなっており、メガCD版とはまた違った魅力があります。

闘技王キングコロッサス

発売日 :1992年6月26日
メーカー:セガ
ジャンル:アクションRPG
周辺機器:なし
復刻版:〇(メガドライブミニ2に収録)

1992年6月26日にセガより発売された、『ゼルダ』ライクなアクションRPGです。
『孔雀王』の「荻野真」氏がシナリオ・キャラデザインを監修しており、ダークで衝撃的な設定のストーリーが高評価を得ています。

剣、槍、弓など5系統の多種多様な武器を使い分けられる自由度は、攻略の幅を持たせており、縛りプレイやタイムアタック等のやりこみにもピッタリです。
初心者でもとっつきやすい適度な難易度になっており、当時としては珍しくどこでもセーブができる仕様はライトゲーマーも嬉しい要素です。

1991年頃に海外で発売する予定があったようなのですが、何らかの理由で中止になっています。
パッケージイラストやゲームシステムは、海外ウケも高そうなので発売されなかったことが残念でなりません。
※ちなみに、海外版の『メガドライブミニ2』にも収録されていません。なぜなんだ…

ダークなシナリオとアクション性を両立させた『メガドライブ』を代表する良質なアクションRPGの一つとして、メガドライバーのお墨付きとなっています。

メガドライブの華! シューティングゲームの名作

サンダーフォースIII

発売日 :1992年6月8日
メーカー:セガ
ジャンル:アクションロールプレイング
周辺機器:なし
復刻版:〇(メガドライブミニ1に収録)

1990年6月8日に発売された、テクノソフトの大人気シューティングシリーズの第三弾です。
シリーズで初めてサイドビュー固定の完全な横スクロールとなり、後のシリーズの基礎を確立しました。

開始ステージを任意で選択可能とするシステムを採用しており、攻略順が自由に選べるのが特徴です。
多関節巨大ボスや多重スクロールなど、メガドライブの技術力を最大限に活用した高いグラフィックは目を見張るものがあります。
ボスのシルエットや弱点が表示される演出も雰囲気づくりに一役買っています。

同社の作曲家「大谷智巳」氏の手掛ける、BGMはノリが良く高評価を得ています。ステージ構成と連動した演出も見逃せません。

初見殺し要素が多く、非常に高い難易度ですが、パターン化すれば攻略できる絶妙な難易度調整もシューティングゲーマー達からの評価を得ています。

2Pコントローラーで移動と武器切り替えを分担する裏技があり、シリーズで唯一二人同時プレイが可能となっています。

後にメガドライブ互換基板の「システムC2」で『サンダーフォースAC』として逆移植され、よりカッコよく、よりリッチな仕上がりになっています。

バーニングフォース

バーニングフォース

発売日 :1990年10月19日
メーカー:ナムコ
ジャンル:3Dシューティング
周辺機器:なし
復刻版:×

1990年10月19日にナムコから発売された、迫力ある3D視点とテンポの良いプレイ感覚が特徴のシューティングゲームです。
主人公の「天現寺ひろみ」と彼女の乗るエアーバイク「サインダック」を操り、パイロットになるための実践試験に挑むストーリーです。

キャラゲーなら他の追従を許さないナムコらしい”美少女要素”と奥行きを活かした迫力ある画面構成が多くのプレイヤーをひきつけました。

当時出ていた唯一のアーケード移植版で、音源の違いや回転縮小機能のがないことが理由でアレンジ移植となっています。

しかしながら、スペック差を感じさせない再現度高さは『メガドライブ』の性能とナムコの技術的あってこそのもの。
特に、メガドライブのバリバリとしたFM音源のアレンジは、アーケード版のプレイヤーを唸らせるクオリティです。

加えて、好きなタイミングで数秒間無敵状態になれるアイテムが追加されたり、体力制へと変更されたり遊びやすさの面でも家庭用らしいアレンジが加えられています。

バーニングフォース海外版

美少女キャラクターがなにかと”濃ゆい”作画に置き換えられがちな海外版では、「グレッグ・ウィンターズ」氏によるリアルタッチな「ヒロミ」を見ることができます。
ちなみに、グレッグ氏は公式でネタにされることでおなじみの海外版『イースIII』(Genesis版)のパッケージイラストを担当された方だったりします。

武者アレスタ

発売日 :1990年12月21日
メーカー:コンパイル
ジャンル:縦スクロールシューティング
周辺機器:なし
復刻版:〇(メガドライブミニ1に収録)

1990年12月21日に発売された、コンパイルの縦スクロールアクションゲームです。
コンパイルは『ぷよぷよ』を作った会社というイメージが強いですが、当時のコンパイルはシューティングがアツい会社として知られていました。

以前までのオーソドックスなシューティングから一転、和風テイストとメカ要素が融合した独特の世界観が話題を呼びました。
瓦屋根が連結したような要塞、能面のような敵艦、そして2足歩行のロボットとなった自機等メカ好きにはたまらないデザインとなっています。

パワーアップによる弾幕で警戒に敵を撃墜していくシステムはさらに進化し、オプションのフォーメーションが攻略のカギを握ります。
難易度選択もあるため、初心者から上級者まで幅広く楽しめるのもよい点でしょう。

ハードをメガドラに移したことで、演出も強化。ドラマチックなストーリーと美しいキャラグラフィックも見どころです。
1992年には、周辺機器のメガCDで『電忍アレスタ』も発売されています。和風モチーフの『アレスタ』として共に高い評価を得ています。

どちらも、メガドラ屈指の良作シューティングなので、是非遊んで欲しいタイトルです。

CURSE(カース)

カース

発売日 :1989年12月23日
メーカー:マイクロネット
ジャンル:横スクロールシューティング
周辺機器:なし
メガドライブミニへの収録:×

1989年12月23日に発売された、マイクロネットの横スクロールシューティングゲームです。

メガドライブ初期に登場し、多重スクロール背景や生物と機会が融合した敵の不気味さが魅力的な作品です。
しかし、メガドライバーがまず名作として挙げる『サンダーフォースII MD』よりも後の発売が災いし、比較され相対的に低評価を受けています。

約15分ほどで終わってしまうボリュームの少なさや、背景と障害物の見分けがつきにくい点などのゲーム内容の問題が目立ちます。
結果シューティングゲーマーからは、タイトルとかけた「カス」という蔑称で呼ばれることになります。

とは言え、ド派手なパワーアップで次々と敵を倒していける爽快感は指折りで、『グラディウス』や『R-TYPE』といった同系統のゲームに比べると復帰も簡単です。
難易度の低さも相まって「遊びやすい」タイトルなので、『メガドライブ』シューティング入門としておすすめです。

バトルマニア

バトルマニア

発売日 :1989年12月23日
メーカー:ビック東海
ジャンル:横スクロールシューティング
周辺機器:なし
復刻版:×

1992年3月6日にビック東海(現:tokaiコミュニケーションズ)がリリースした、横スクロールシューティングゲームです。

名の売れたトラブルシューターの2人組、「大鳥居マニア」と「羽田マリア」のコンビを操作して、犯罪結社「アナグラン商会」の野望を阻止するストーリーです。
ゲーム全体がコメディなノリとなっており、OPで2人の乗る車がセガのロゴをひき逃げする等、コミカルな演出や軽快なトークが随所に盛り込まれています。

「シューティングゲーム=激ムズ」という時代に出たにも関わらず、意外にも遊びやすい難易度に仕上がっています。
ただ、ガチシューターや歴戦の『メガドライバー』達にとっては少々簡単すぎるといわれることも(笑)

本作を開発した「ビック東海」は、ゲーム事業から撤退してはいますが、存命のため長きにわたって復刻が望まれています。
「スーファミっぽいものを踏みつぶす」ような任天堂を挑発する表現を始め、コメディで済まされない「不謹慎ネタ」も多いです。

バトルマニア大吟醸チラシ

こうした侮辱ネタが含まれるため、配信は絶望的とされており、続編『大吟醸』と合わせてレアゲームとなっています。
当時のトガりまくっていた『メガドライブ』らしい名(迷?)作です。

硬派さと過激さが光る、格闘アクション

ベアナックル 怒りの鉄拳

ベアナックル怒りの鉄拳

発売日 :1991年8月2日
メーカー:セガ
ジャンル:ベルトスクロールアクション
周辺機器:なし
復刻版:〇(Switch Onlineにて配信)

1991年8月に登場した、セガが誇るベルトスクロール格闘ゲームの1作目です。

強大なシンジゲートによって支配されてしまった街の若き警察官達が、黒幕の「ミスターX」を打ち倒すために立ち上がるストーリーです。
カプコンの『ファイナルファイト』に影響された作品なので、キャラや作風もそれとなく似ています。

豊富な必殺技や武器アイテムが用意されており、協力プレイでのコンビネーションも醍醐味となっています。

特に「古代裕三」氏が奏でる重厚なBGMは、氏が『PC-8801』で独自に開発したプログラムによって制作されています。

実は本作、初代『ソニック』と発売日が近かったため、当初はちょっぴり影が薄いゲームでした。
しかし、ゲーム性とBGMが評価され、海外を中心に人気となりました。2020年4月30日には、『ベア・ナックルIV』がリリースされています。
シリーズの主人公である『アクセル』がコラボゲーム『PXZ2』に参戦したりと、現在でもセガを代表するタイトルの一つです。

Virtua Fighter 2(Genesis)

メガドライブ版バーチャファイター2

発売日 :1996年11月21日
メーカー:セガ
ジャンル:2D格闘ゲーム
周辺機器:なし
復刻版:〇(Switch Onlineにて配信)

1996年11月21日に発売された、セガを代表する格闘ゲームのアレンジ移植版です。
3D格闘ゲームとして人気を博した『バーチャファイター2』を、2D表現で大胆に移植した作品です。

アーケード版からステージや技の一部が削除されているものの、本家の雰囲気を損なっていません。疑似的に軸移動も実装されており、技の当たり判定に影響するといった3D格闘の要素も再現しています。
BGMも原曲をFM音源で再現しており、個人的にアキラステージの『Ride the Tiger』は一聴してほしいゲーム音楽の1曲だったりします。

本作は日本では発売されておらず、海外限定のソフトとなっています。
しかし、『Wii』のバーチャルコンソールやPSP等で発売された復刻ソフトにも収録されており、意外にもプレイできるハードが多いです。
もちろん、復刻ゲーム機『メガドライブミニ』でもプレイすることができます。

『メガドライブ』独自のアレンジが加わっており、ファンにとっては新鮮な手応えを味わえる一本でした。

THE PUNISHER(Genesis)

パニッシャー
発売日 :1995年2月
メーカー:カプコン
ジャンル:ベルトスクロールアクション
周辺機器:なし
復刻版:×

1995年にカプコンから発売された、ベルトスクロールアクションゲームの『メガドライブ』移植版です。

主人公「パニッシャー」こと「フランク・キャッスル」と、MCUでもおなじみ「S.H.I.E.L.D.」の「ニック・フューリー」が協力して、マフィア壊滅のために暴れ回るストーリーです。
同社の『ファイナルファイト』の流れをくむ作品で、爆薬や銃弾飛び交う爽快な作品に仕上がっています。

移植度は高いですが、グラフィックはアーケード版に比べて縮小されています。
元となったアーケード版は企画・デザインを“あきまん”、ディレクションを“船水紀孝”、音楽を“下村陽子”の『ストII』チームで制作されており、コアゲーマーから高い評価を得ていました。

しかしながら、移植に恵まれず2024年にアーケード版が『カプコン ベルトアクション コレクション』(Switch・PC)で復刻されるまでは、非常にプレイが難しい作品でした。

2024年まで本移植以外は存在しなかったうえ、SFC版も存在しないため『メガドライブ』の隠れた名作となっています。

モータルコンバット完全版(MCD)

モータルコンバット完全版

発売日 :1994年6月3日
メーカー:アクレイム
ジャンル:ベルトスクロールアクション
周辺機器:メガCD本体
復刻版:△(Mortal Kombat: Legacy KollectionにMD版が収録)

1994年6月3日にアクレイムから発売された、アーケード発の2D対戦格闘ゲームです。
実際に相手を「殺めて」しまえる衝撃的な内容で海外を中心に大ヒットし、現在でも続く人気シリーズとなりました。

通常のROMカセットでも発売されていますが、『メガCD』版ではスペックを活かした演出強化でアーケード版に近いクオリティとなっています。
血しぶきや妖艶なBGMなど、本作のウリである怪しげなアジア感と残虐表現をより引き立てています。

また、独自の要素としてオープニングでは、プロモーションビデオが流れます。

CD媒体なので、ロードによるテンポの悪さはあるものの、当時の家庭用移植の中では群を抜いたクオリティでした。
例えば、SFC版では残虐なトドメ技である「究極神拳」(フェイタリティ)が差し替えられたり、血の色が緑へ変更されたりと激しい規制を受けていました。

規制の境目を超えたことでファンである「モータリアン」の間では大絶賛されています。

ロードラッシュII

発売日 :1993年7月23日
メーカー:エレクトロニック・アーツ
ジャンル:アクションバイクレース
周辺機器:なし
復刻版:〇(メガドライブミニ1に収録)

1993年7月23日にEAビクター(エレクトロニック・アーツ)から発売されたバイクレースゲームです。
一見、セガの『ハングオン』を始めとしたベーシックなレースゲームに見えますが、実態はかなりバイオレンスな仕上がりです。

プレイヤーは、ハワイ、アリゾナ、テネシー、アラスカ、バーモント…とアメリカ全土をまたにかけた大規模レースに参加します。
公道が舞台の為、コースに車がいきなり飛び出してくるのは当たり前、無法なレースらしく障害物も数多く配置されています。

バイオレンスさのキモは、武器による格闘要素でしょう。ライバルはもちろん、たとえ警察相手でも攻撃対象にできます。
こうして勝ち得た賞金は、バイクや武器の購入資金にできるため、カスタマイズする楽しみがあるのも魅力の一つです。
※ゲーム内に登場するバイクの名前は、「バンザイ」や「シュリケン」といった洋ゲーらしい命名なのもそそられます(笑)

画面分割による対戦要素もあるため、マルチプレイも盛り上がるタイトルと言えるでしょう。

驚きのクオリティ! 16bitの限界を超えた名作

ソニック&ナックルズ

ソニック&ナックルズ

発売日 :1994年10月18日
メーカー:セガ
ジャンル:横スクロールアクション
周辺機器:他のMD用ソフト
メガドライブミニへの収録:×

1994年10月18日に登場した『ソニック』シリーズの5作目で、赤いハリモグラ「ナックルズ」が初登場した作品です。
彼の代名詞である、拳のスパイクを使った「壁のぼり」アクションも本作からあり、「ソニック」とはまた違った攻略を楽しめます。

特筆すべき点は、特殊な構造のカートリッジです。

上部のフタを開けることで、さらにカートリッジを取り付けることができます。
主に他のソニックシリーズと連結して遊ぶ「ロックオンシステム」に対応しており、追加でソフトを差し込むことで「スペシャルステージ」が登場します。

その数なんと、2億6千通りもあり、様々なメガドラソフトを差し込むことでそのうち1ステージを遊ぶことができます。

他にも『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』であれば、「ナックルズ」を使用して『ソニック2』を遊んだりとファンにはたまらない仕様となっています。
メガドライブの可能性をフルに活かした画期的な仕組みと、高速アクションが融合したセガの力作と言えるでしょう。

アラジン

アラジン

発売日 :1993年11月12日
メーカー:ヴァージン・インタラクティブ
ジャンル:横スクロールアクション
周辺機器:なし
復刻版:〇(Disney Classic Games: Aladdin and The Lion Kingに収録

1993年11月12日にヴァージンインタラクティブから発売された、高品質のドットアニメーションがふんだんに盛り込まれたアクションゲームです。
作品の人気とクオリティの高さから、400万本を売り上げたメガドラのベストセラーゲームの1つです。

ディズニーの定番映画「アラジン」をモチーフにしており、同社のゲーム部門「ディズニー・ソフトウェア」が全面協力して制作されています。
キャラのフレームが1枚1枚、プロのアニメーターによって描かれています。

本作を皮切りに、ヴァージンインタラクティブは『ジャングル・ブック』、『ライオン・キング』、『ピノキオ』といったディズニー作品を次々とゲーム化しました。

ライバル機のSFCでも、内容が違う『アラジン』(カプコン製)が発売されており、良作アクションとして知られています。
カプコン版のスタッフが、本作を見た際、あまりのアニメーション演出に驚愕し、SFC版のグラフィックを作り直したエピソードがあるほどです。
ディズニー作品としての魅力とゲームとしての完成度が高次元で融合した一本で、今遊んでも映画同様色あせない傑作ゲームです。

ナイトストライカー(MCD)

発売日 :1993年5月28日
メーカー:タイトー
ジャンル:3Dシューティング
周辺機器:メガCD本体
復刻版:〇(メガドライブミニ2に収録)

1993年5月28日にタイトーが発売した、3Dドライブシューティングゲームです。ポリゴンを用いない3Dゲームの集大成とも呼ばれています。
近未来が舞台となっており、夜の街を駆け抜けながら迫りくる敵をミサイルを用いて迎撃していく疾走感と爽快感を併せ持つゲームデザインです。

1989年にアーケードで登場して以来、イカしたゲームデザインと大型筐体のインパクトで人気を博していました。
当時の技術では家庭用の移植は難しいとされており、4年の歳月を経て『メガCD』の大容量を用いて再現に至りました。

ハード的には、かなりの性能差があったもののグラフィックの質をあえて落とすことで、アーケード版と同じプレイ感を実現しました。

また、別売りのアナログスティックを使用することで、アーケード版と同じ操作性で遊ぶこともできます。
BGMはアーケードから据え置きで完全再現している上、タイトーのコンポーザーチーム「ZUNTATA」のオールスターメンバーによるアレンジバージョンも選択できる豪華仕様となっています。

2025年11月には、Nintendo SwitchおよびPCで『オペレーション・ナイトストライカーズ』が発売。本移植もアーケード版と一緒に収録されています。
その再現度の高さをぜひとも遊び比べてほしい『メガCD』の傑作ソフトです。

V.R. バーチャレーシング

発売日 :1994年3月18日
メーカー:セガ
ジャンル:3Dシューティング
周辺機器:なし
メガドライブミニへの収録:〇(2に収録)

1994年3月18日にセガから発売された、『メガドライブ』の数少ない3Dポリゴンのゲームです。

アーケードで人気を博した『ハングオン』や『アウトラン』と続くレースゲームの流れを汲んだ作品で、いち早くポリゴン技術を用いて話題となった作品でした。
メガドライブ向けに開発した専用チップ「セガ・バーチャプロセッサ」を搭載しており、不可能と言われたメガドラへの移植を実現しました。

このチップは、SFCの『スターフォックス』に搭載されている『スーパーFXチップ』を上回る性能をしており、セガの技術力の凄さを、改めて実感できるエピソードです。
後に、『スーパー32X』版として、『バーチャレーシング デラックス』が発売されています。性能上昇によりアーケード版に近い移植となり、新コースや車種の選択などの追加要素もあり、本作と合わせてメガドラの性能を語る上では欠かせない存在となっています。

本作の登場以降、セガは『バーチャファイター』『バーチャコップ』といった3Dゲームの名作を次々と生み出すきっかけにもなっています。
16bitの枠を超えた挑戦心が感じられる、セガらしい傑作タイトルと言えるでしょう。

スターウォーズ・アーケード(32X)

スターウォーズアーケード

発売日 :1994年12月3日
メーカー:セガ
ジャンル:3Dシューティング
周辺機器:スーパー32X
復刻版:×

1994年12月3日にセガから発売された、『スーパー32X』専用の3Dシューティングゲームです。
元となったのは、セガの『スターウォーズ(1993)』で、同作は『バーチャレーシング』や『バーチャファイター』と同じ「Model1」基板のタイトルでした。

映画の『新たなる希望』と『ジェダイの帰還』のストーリーをなぞりながら、反乱軍として帝国との戦いに身を投じます。
注目ポイントは、新たにステージが追加された「32Xモード」でアーケード版よりも高い難易度のミッションに挑むことができます。
また、2人協力プレイに関しても再現されており、二人掛けの席が付いた大型筐体で盛り上がったプレイヤーには嬉しい要素です。

グラフィック周りは完全再現とはいかず、モッサリ感やポリゴンの質感の違いはあるものの、メガドラに合わせてきっちり落とし込んでいます。
長いムービーシーンはカットされていますが、違和感がないような構成に変更されており、移植を担当した「セガ・オブ・アメリカ」の威信を感じます。

アーケード版はその筐体の大きさやメンテ性などからほとんど現存していないと思われるので、32Xで当時の興奮を味わってみてはいかがでしょうか?

今も熱烈に愛される、メガドラのヒロイン達

ぷよぷよ

ぷよぷよ

発売日 :1992年12月18日
メーカー:セガ
ジャンル:落ち物パズル
周辺機器:なし
復刻版:〇(Switch Onlineにて配信)

1992年12月18日にセガから発売された、落ちものパズルゲームの金字塔です。
元々はコンパイルのRPG『魔導物語』の外伝作品で、1991年10月25日にPC(MSX)とディスクシステムで発売したものをバージョンアップした作品です。

連鎖を狙う駆け引きの奥深さ、「漫才デモ」によるアクが強いキャラ同士のやり取りなどが人気となり、セガの看板タイトルとなりました。
その影響力はすさまじく、以降コンパイルは『ぷよぷよ』シリーズを中心にビジネス展開していくことになります。
※饅頭菓子の『ぷよまん』は有名ですが、千葉県の幕張メッセ付近に『ぷよぷよランド』を作る計画もあったとか。

ドクターエッグマンバージョン

海外においては、ソニックの外伝として『Dr.エッグマンのミーンビーンマシーン』というタイトルでリリースされています。
本編中の「漫才デモ」も「エッグマン」と彼が改造したロボとのやり取りになっていたり、パスワード入力によるコンテニュー制になっていたりと変更が見られます。
※「エッグマン」の海外版の名前は「Dr.ロボトニック」となっており、頭が尖ったワルな見た目をしています。

対戦ツールとして開花した『ぷよぷよ通』と合わせて、パズルゲームの新境地を切り開いたタイトルといえるでしょう。

モンスターワールドIV

モンスターワールド4

引用:メガドライブミニ公式サイト

発売日 :1994年4月1日
メーカー:セガ
ジャンル:アクションRPG
周辺機器:なし
復刻版:〇(メガドライブミニ1に収録)

1994年4月1日にセガより発売された、アクションRPG『ワンダーボーイ』シリーズの第6作です。
タイトルから『ワンダーボーイ』のタイトルが外れていますが、シリーズで初めて女性主人公となったためです。

アラビア風の世界を舞台に、世界を司る4人の精霊を解放する冒険に出かけるというストーリーです。
デザインを担当した「大空真紀」氏の描く主人公「アーシャ」や、お供の「ペペログゥ」等のキュートなキャラクターが人気の秘訣です。

見た目とは裏腹に難易度は高く、アクションゲームが苦手な方であれば苦戦は必至です。
各種モーションも非常に細かく作り込まれているので、多少のミスなら彼女たちの可愛さに目を瞑れるかも…?

2人のコンビネーションによる大ジャンプや、上突き・下突きといった新アクションを活用して攻略する必要があります。
硬派なゲームが多いメガドラの中では、ファンタジックな空気を漂わせる清涼剤のような名作です。

タイムギャル

タイムギャル

発売日 :1992年11月13日
メーカー:タイトー
ジャンル:QTEアクション
周辺機器:メガCD本体
復刻版:△(タイトーLDゲームコレクションにAC版が収録)

1992年11月13日にタイトーより発売された、QTE(動画に合わせてボタンを押す)ムービーゲームです。
奪われたタイムマシンを取り戻すべく、歴史保安警察の精鋭”タイムギャル”こと「レイカ」(CV:山本百合子)がタイムトラベルしながら全16ステージを駆け巡ります。

元となったのは1985年10月に登場した「レーザーディスク」を使ったアーケードゲームでした。
当時はカプコンの初代『魔界村』やコナミの『イーアールカンフー』などが最新の時代だったので、存在感を放っていたことでしょう。
また、アニメーションを担当したのは「東映動画」(現:東映アニメーション)なので、非常に見ごたえがあります。

7年越しの移植にあたっては、動画部分はすべて『メガCD』に合わせて手作業でアーケード版の画像を取り込んだとのこと。
オープニングムービーも追加され、「山本百合子」氏が歌う本移植オリジナルの主題歌『時空をこえて』も流れます。
スコア表示の横に、新規に「レイカ」の顔グラフィックが追加され、ゲーム上わかりにくかった成否の判定が分かりやすくなっています。

メガLD版

本作は『メガドライブ』の中のバリエーションでも、最上級に位置する『レーザーアクティブ』専用ソフト『MEGA-LD』版も発売されています。
そちらはアーケード版と遜色ない高画質ですが、本体と合わせて数万円で取引される激レアアイテムとなっています。

かわいいヒロインはもちろん、技術的な側面やレアリティの高さも相まって話題の尽きない作品です。

バトルゴルファー唯

バトルゴルファー唯

発売日 :1991年2月15日
メーカー:セガ
ジャンル:ゴルフアドベンチャー
周辺機器:なし
復刻版:×

1991年2月15日にセガより発売された、ゴルフアドベンチャーです。
物語を進める「アドベンチャーパート」と、敵ゴルファーと勝負する「ゴルフパート」に分かれており、一般的なゴルフゲームとは違った様相となっています。

ストーリーは、天才ゴルファーの女子高生・”水原唯”と”竜崎蘭”が、ゴルフで世界征服を企む組織に拉致されてしまいます。
唯は「バトルゴルファー」として改造され、組織のゴルファーたちと戦いながら親友の蘭の手がかりを追います。

既視感がありすぎる某ライダーのような設定ですが、パロディネタはここだけではなく敵ゴルファーも様々な作品からちりばめられています。

対決に使用するゴルフコースの地形もありえないものが多く、「野球のスタジアム」や「エレキギター」等、普通のゴルフゲームでは絶対に見られないものばかりです。
少年誌のゴルフ漫画にありがちな、「○○ショット」のような必殺技も多く、敵ゴルファーを倒すごとに技を受け継ぐ展開もそそられます。

そして、本作を怪作たらしめている最大のポイントは、賛否両論の「エンディング」シーンです。
衝撃のラストは、是非自分の目で確認することをオススメします。クリアする頃には本作の”濃すぎる”魅力に取りつかれていることでしょう!

魔物ハンター妖子 -第7の警鐘-

魔物ハンター妖子

発売日 :1991年3月22日
メーカー:メサイヤ
ジャンル:横スクロールアクション
周辺機器:なし
復刻版:〇(Project EGGにて配信)

1991年3月22日にメサイヤより発売された、横スクロールアクションゲームです。
また、当時としてはまだ珍しかった漫画・アニメ・ゲームと複数の媒体で展開する「メディアミックス」をウリにしていました。

主人公の「真野妖子」が、自分の一族が「魔物ハンター」の家計だと知り、魔界の住人からこの世界を守る義務があると知り戦いに身を投じます。
当時流行した「剣で戦うヒロイン」を踏襲しながらも、チャイナドレスで戦うという味変がマニア達の心をガッチリとつかんでいます。

ゲーム自体も、同様のコンセプトを持つ『無限戦士ヴァリス』のような、オーソドックなジャンプアクションとなっています。
しかし、難易度はメガドラソフトのなかでも指折りの難易度で、アニメから入ったファンの屍を積み上げたことでも有名です。

当時から定評のあったアニメスタジオ「マッドハウス」がOVAを手掛けており、ハイクオリティな変身シーンはアニメファンの間では語り草となっています。
OVAが5年間で6作品も公開するほどに勢いがあったため、本作もコレクターズアイテムとしても人気の高い一本となっています。

海外ゲームは得意分野! マニアご用達の洋ゲー大集合

マイケル・ジャクソンズ ムーンウォーカー

ムーンウォーカー

発売日 :1990年8月25日
メーカー:タイトー
ジャンル:アクション
周辺機器:なし
復刻版:×

1990年8月24日にセガが発売した「マイケル・ジャクソン」を題材にした横スクロールアクションゲームです。

1988年に公開された映画『ムーンウォーカー』を題材に、大のセガ好きだった「マイケル」が直接アイディアを出すことで誕生した経緯があります。
誘拐された子供を救うべく、おなじみの楽曲たちのリズムで悪党たちを改心させていく斬新なゲーム設定になっています。

必殺技の「ダンス・マジック」を繰り出すと、画面の敵キャラクター達が一斉に「マイケル」と踊り出して、終わりと同時に星になります。
ゲーム内のBGMは、もちろん「マイケル」の楽曲となっており、曲のイメージに合わせたステージ構成も見どころです。
※「敵は倒さない、浄化する」というアイディアもマイケル本人のものです。

FM音源で奏でられる、「今夜はビート・イット」や「ビリー・ジーン」等の有名曲は必見で、思わず口ずさんでしまうクオリティです!
その奇天烈なゲーム内容から、インターネット黎明期にはフラッシュ動画のネタにされたりと、遊んでいない世代にも知れ渡るほどの知名度があります。
特に「マイケル」がロボットに変身するアイディアは、後世に語り継がれるエピソードでしょう。

同時期にアーケード版もリリースしていますが、内容は大きく異なります。
コンセプトが同じゲームを並行で開発するという事例は、非常に珍しいのではないでしょうか?

どちらのバージョンも、マイケルのエンターテインメント性とそれを実現できるセガの技術力がつまった名作です。

ライズ・オブ・ザ・ドラゴン

ライズオブザドラゴン

発売日 :1992年9月25日
メーカー:セガ
ジャンル:アドベンチャー
周辺機器:メガCD
復刻版:×

1992年9月25日にセガが発売した、PCゲーム出身のコマンド選択式のアドベンチャーゲームです。

サイバーパンクな近未来を舞台にしたストーリーで、映画のようなカットシーンや小粋なセリフ回しが魅力です。

アドベンチャーゲームのパイオニア「シエラ・オンライン」が開発しており、ゲーム内の行動に高い自由度を誇ります。
例えば、被害者の金庫の解錠をするシチュエーションでは、部屋を探索して暗証番号を特定する謎解きを行うか爆弾で強引に解錠するかを選択できます。

もちろん、爆弾を使うと警察が駆けつけてしまうリスクが上がったりと非常にリアリティが高いシステムです。
解法や攻略方法が複数存在し、その分バッドエンドも豊富なので探索の面白さや演出を探す楽しみもあります。

個人的に好きなのが、服を着ないで自宅を出てしまうと、警察を呼ばれて捕まってしまう「お縄エンド」。
他にも恋人をすっぽかして「失恋エンド」のような、ギャグ展開があったりと、バラエティに富んでいる点もお気に入りです。

『メガCD』で発売されたこともあり、日本語ローカライズに加えて、豪華声優陣による吹き替えも見どころ!
1本の映画を見た気分になれる名作洋ゲーです。

Duke Nukem 3D(Genesis)

duke nukem 3D

発売日 :1998年9月
メーカー:TECTOY
ジャンル:FPS
周辺機器:なし
復刻版:×

1998年9月にTECTOY(テックトイ)が発売した、PCで大人気だったFPS(一人称シューティング)の移植版です。
今をときめく新作PCゲームを、10年前のゲーム機であるメガドライブに移植しようとしたチャレンジ精神あふれる企画です。

1998年は、セガ最後のゲーム機『ドリームキャスト』が発売された年で、すでにメガドライブは昔のゲーム機です。
しかし、ブラジルでは依然として『マスターシステム』や『メガドライブ』といった昔のセガハードが根強い人気を持っていました。
そのため、ブラジルでセガのゲーム機の代理店をしていた「TECTOY」は、開発元の「3D Realms」に無断で開発に乗り出します。

※その結果、長きにわたってライセンスのゴタゴタがあったとか。

ゲーム内容は、PC版における3つのエピソードのうちの一つ「Lunar Apocalypse」をベースとしたアレンジ移植で、ステージ数も減少しています。
敵AIの動きも悪く、”無茶移植”感は否めませんが、数少ないメガドラのFPSと考えると先進的なゲームと言えます。
パッケージでもおなじみの武器「チェインガン・キャノン」やグロテスクでアダルトな世界観は据え置きです。

2015年には、ライセンス問題も解決し復刻版が再販されています。
長らくブラジルでしか購入できなかった、『メガドライブ』の底力を感じる知られざる秀作です。

Heart of the Alien(SegaCD)

heart of the alien

発売日 :1994年
メーカー:ヴァージン・インタラクティブ
ジャンル:横スクロールアクション
周辺機器:メガCD本体
復刻版:×

1994年にヴァージンインタラクティブから海外でのみ発売された『Sega CD』(メガCDの海外版)の横スクロールアクションです。

SFC等で発売された『アウターワールド(Another World)』の続編作品で、暗い色を基調とした独特の世界観や印象的なポリゴンムービーの演出は健在です。
主人公は、『アウターワールド』の主人公「レスター」の相棒を務めた異星人「バディ」で、かつて自分の村を壊滅させた「赤い目のエイリアン」への復讐のストーリーです。

前作の攻撃手段だった銃に加えて、「パワーウィップ」によるアクションも追加されています。
本作をムズゲーたらしめている、即死要素も変わらずで今作では「バディ」の屍が築き上げられてしまうことでしょう。

実は『アウターワールド』の生みの親である「エリック・シャイ」氏は本作に関与しておらず、「登場人物の運命は曖昧にしておくほうがいい」と語っていました。
しかし、本作では「レスター」と「バディ」のその後が描かれており、登場人物たちの行く末を確認できます。

本作は、2025年現在『Sega CD』以外でプレイすることはできません。生みの親としては「なかったこと」にしたい作品なのかもしれません。
しかしながら、グラフィックや演出、アクション面の進化や『メガドライブ』唯一の作品ということもあり、ピックアップしたい名作です。

ナイトトラップ(32XCD)

32XCD版ナイトトラップ

発売日 :1995年1月
メーカー:Digital Pictures
ジャンル:アドベンチャー
周辺機器:メガCD本体&スーパー32X
復刻版:△(2にメガCD版が収録)

1995年1月にDigital Picturesから発売された、ムービー主体のアドベンチャーゲームです。
実写映像を駆使したサスペンス風味のアドベンチャーで、プレイヤーが監視カメラを操作して吸血鬼から少女たちを守る独特のシステムが話題となりました。

今回話題にあげるのは、1993年11月19日に日本でも発売された『メガCD』版ではなく、海外のみでごく少数作られた『Sega CD32X』版です。
なんと、『メガドライブ』本体と『メガCD』そして、『スーパー32X』のすべてを揃えていなければ遊べないという、ガチの”セガマニア”しか遊べない至高のゲームです。
『Sega CD32X』ソフト数はわずか6本のみで、すべて日本未発売という”キワモノソフト”となっています。

通常版と比べ、動画の解像度と画面サイズが上昇している…という、特に大きな違いなどはない質素なものでした。

本体3台分の”巨大ACアダプター”でコンセントタップを埋めるに相応しいパワーアップかと言われると、首をかしげたくなります。
※そもそも3DO版と同じなので、やるならそちらでいい気がしてしまいます。

元々は、『トランスフォーマー』等で有名なハズブロ社のゲーム機、『コントロールビジョン』のVHSゲームとして開発されていたようです。
その計画が流れ権利が売り渡された結果、Digital Picturesが『メガドライブ』で発売するに至ったようです。

歴史や技術的には興味深いですが、ちょっと玄人向けすぎると言わざるを得ないバージョンです。

メガドライブを快適に遊ぶための環境整備

本体コンディションや接続端子を確認

 

中古のメガドライブ本体を手に入れる際は、ゲーム機に対する基本的な手入れが有効です
特にコントローラー、ACアダプタやAVケーブルなどの部品は消耗しやすく、操作不良や画面表示にノイズが入る原因にもなります。
購入後は清掃や接点のケアを行い、末永く楽しめるようメンテナンスも欠かさず行いましょう。

『ファミコン』を例に挙げて、ケーブルの手入れについて説明しています。詳しくはこちらの記事をチェックしてみてください。

ファミコンケーブル記事

実はバリエーション豊富な互換機たち

 

日本では、コロンバスサークルやサイバーガジェットなどの互換機メーカーが有名ですが、他にも様々なメガドライブ互換ハードが存在します。

Hyperkin社製の『GenMobile』やAtGames社製の『Arcade Classic』等、セガの公式ライセンスを受けて制作された公式の互換機が多いのが特徴です。
そのため、最初からたくさんの名作ソフトが収録された状態で販売されているので、安心してプレイできるのが利点となっています。
海外製のものであれば、エリアリージョンを無視して遊ぶことができるものもあります。

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オリジナルのカートリッジを挿してプレイできるものや、映像をHDMI出力に対応させた機種などバリエーションは豊富です。
好みや予算に合わせて選ぶことで、手軽に『メガドライブ』を楽しむことができます。

現行ハードでも遊べる! 復刻版の活用


『メガドライブミニ』やNintendo Switch版『SEGA AGES』の復刻版では、代表的な名作がランナップされており、手軽にメガドライブ体験ができます。
HDMI接続に対応しているため、現代のテレビやモニターでもクッキリした画面で楽しめるのが魅力です。
公式チェックが入っているため安心してプレイできますし、ソフトを集める手間が要らない点もメリットと言えるでしょう。

プレミア価格の高額ソフトとレアリティの理由

メガドラ独占タイトルの多さ

メガドライブは、自社タイトルオリジナルの作品が数多く誕生しました。
ファミコン等と比べると他機種への移植が行われる機会が少なかったため、”レア化”している傾向にあります。
こうした希少性の高さが中古市場での価格を押し上げ、コレクター需要も高まっています。

セガのゲームは世界一! 熱狂的なファンの存在

セガがコアなファンを獲得しているのは、独創的なゲームや挑戦的な戦略を続けてきたことが大きいでしょう。
2025年になった今でも、「セガの新ハードはいつ出るんだ~!」と期待している人がいるほどです。

『メガドライブ』のタイトルは、特にその色が強く反映されおり、今なお愛し続けるファンが少なくありません。
結果としてレトロゲーマーや「メガドライバー」の需要が集中し、希少タイトルの価格上昇を助長する要因ともなっています。

市場に蔓延する海賊版、コピー品に注意

コピー品

プレミアソフトほど海賊版やコピー品が横行しやすく、海外人気もあることから他のゲーム機に比べて非常に母数が多いです。
大抵は光沢のある粗悪なシールや、ビニールの質が悪いパッケージ等で判別できますが、中にはカードリッジを分解しなければわからない巧妙なものも存在します。
高額な取引になるほどリスクも高まるため、信頼できるショップで購入する等、安全策を講じることが重要です。

メガドライブ ミニ・メガドライブ ミニ2で甦る収録タイトル

ミニ版の特徴

メガドライブミニ

『ガンスターヒーローズ』や『獣王記』といった定番ソフトから、開発スタッフイチオシの『重装機兵レイノス』が収録されているミニ版は、まさしく永久保存版です!

ハードを持っていない新規ファンや、実機を保管するスペースを確保できないユーザーなど、幅広い層が手軽に名作を体験できます。
単なる移植に留まらず、日本未発売の海外タイトルや追加のボーナス要素が含まれている点も利点です。

『Genesis mini』のように機種ごとの収録タイトルの違いがあるため、複数バージョンを集める利点もあります。
往年のセガファンから新世代まで、多くのゲーマーに『メガドライブ』を親しんでもらえる仕掛けが盛りだくさんです。

オリジナル版とミニ版の違いを知る

HDMIへの対応やどこでもセーブ機能など現代のプレイヤー向けの改良が施されているため、初めてメガドライブに触れる方にも嬉しい設計となっています。
また、ハードの活用範囲やゲームバランスについても微調整が行われる場合があり、違和感なくプレイできるよう配慮が施されました。
オリジナル版を経験しているプレイヤーでも、新鮮な感覚で楽しめるという点が魅力です。

幻のタイトルの収録

発売されなかったアーケード版の『テトリス(SYSTEM16)』や、個人の方が趣味で作った『ダライアス』のメガドラ移植版等…
存在していないゲームが新たに『メガドライブ』のソフトとして収録されているのは驚嘆に値します。

まとめ・総括:メガドライブ名作の魅力を存分に堪能しよう

『メガドライブ』は、セガの挑戦的な歴史や先進的な技術によって、多くの個性的なタイトルを世に送り出しました。

その結果、セガのアーケード移植や『ソニック』シリーズ、海外色の強い洋ゲーなど、多様性に富んだゲーム体験が今も人々を魅了し続けます。

実機や互換機、あるいは復刻版ミニなど、遊び方の選択肢が増えた今だからこそ、当時の情熱を思い出しながら名作たちを堪能してみてはいかがでしょうか。

また、次回の名作紹介でお会いしましょう。さよなら、さよなら、さよなら~

 

 

著者

◆書いた人◆

ワープ加藤

BEEPコンテンツチームの洋ゲー好きライター。書き終わった後にスターコントロールを紹介すればよかったとひとり後悔していた。

 

 

この記事が良かったと思ったら『メガドライブ』以外の名作紹介も是非ともご一読ください!

 

 

 

レトロゲーム・レトロPC専門店BEEPではメガドライブを始めとしたセガハードの買取を強化しています。セガハードに関するコレクション整理・売却をお考えでしたらぜひご相談ください!

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