ファミコンの名作を網羅! 
懐かしの大ヒットソフト徹底解説

 

 

1983年7月15日、任天堂から発売された『ファミリーコンピュータ』(ファミコン)は、日本のゲーム文化を決定づけた家庭用ゲーム機です。

 

14,800円という手頃な価格で登場し、それまで限られた場所でしか楽しめなかったゲームを家庭に持ち込みました。

 

国内外さまざまな地域で発売され、多くのファンに愛される名機となったファミコン。

多数の名作を輩出し、一部のゲームソフトは後継ゲーム機にて復刻され、現在でも多くのファンが楽しんでいます。

 

この記事では、40年以上にわたるファミコンの歴史を紐解きながら、名作ゲームを振り返ります。

 

 

目次

 

 

ファミコンとは? 
1983年発売からの歴史と特徴

 

 

ファミコンはたくさん売れた

1983年7月に発売されたファミコンは、販売開始から2003年5月の生産終了まで、国内で約1935万台、全世界では累計6191万台が出荷されました。


任天堂の家庭用ゲームハードでは、『Nintendo Switch』に次ぐ第2位の記録です。

当時アーケードゲームで人気だった『ドンキーコング』を「家庭でも遊べるように」と開発され、発売当時から注目を浴びたゲームハードでした。

大量のファミコンソフト

 

ロムカセットを交換してさまざまなゲームを楽しめるのは当時画期的であり、任天堂以外の会社(サードパーティ)が発売するカセットの充実度が、大きく人気を獲得した理由として挙げられます。


従来あった『カセットビジョン(1981)※1』や『Atari 2600(1977)※2』を差し置いて人気のゲームハードとなりました。

カセットビジョン

 

※1 カセットビジョン=1981年エポック社からリリースされた、カセット交換式のゲーム機。後継機に「カセットビジョンJr.」がある。

アタリ2600


※2 Atari 2600=1977年にATARI社がリリースした世界初のカセット交換式ゲーム機の国内版。1983年にバンダイより発売。

 

アーケード版インベーダー

 

1978年に『スペースインベーダー』が人気になったことからビデオゲームが大流行しました。


人気が上がるにつれゲームセンターの治安が悪化し、1985年に風営法の改正で、18歳未満が夜間にゲームセンターへ入場することが禁止されます。
同時に、アーケードで人気タイトルがファミコンへ続々と移植され、人気が加速しました。

ナムコのギャラクシアン

ハドソンの爆弾男

 

アーケードでヒット作を飛ばしていた「ナムコ」や当時はPCゲームを作っていた「ハドソン」が初めてのサードパーティとして参入し、ファミコン人気の火付け役になります。

 

 

ゲームセンターへ行かずともさまざまなゲームがプレイできることに加え、同年秋に任天堂の技術の結晶である世界的名作スーパーマリオブラザーズが発売されたことで、ファミコン人気は確固たるものになります。

 

 

爆発的なファミコンブームの影響で本体は品薄状態になり、小売店は売れないソフトをセットにする抱き合わせ商法を行いました。

 

 

『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の発売日に学校や会社を休んで買いに行く人が現れたり、購入者からソフトを強盗する「ドラクエ狩り」などの社会現象を巻き起こします。

スーパーファミコン本体

AV仕様のニューファミコン

 

後継機となる『スーパーファミコン(1990)』の発売以降も、ファミコンは豊富なソフト数と手に入れやすい気軽さで人気を維持し続けました。
その人気は衰えず、後年にはリニューアル版の「AVファミコン(1993)」(通称:ニューファミコン)もリリースされました。

 

結果、20年のロングランとなり、数多くのゲームファンから愛されるゲーム機になりました。


公式修理サポートが終了した現在も根強いファンがプレイし続けており、一部のゲームソフトはプレミア化し、コレクターの中では1本数万円で取引されるゲームも存在します。

 

ファミコンの名作が今でも愛される理由

 

ファミコンが40年以上経ったいまでも愛され続ける理由は、単純ながらも奥深いゲームが豊富にあるからです。

 

2キロバイトの限られた容量と8ビット※のスペックの中で、開発者たちは面白いゲームを制作するために工夫を凝らしました。


結果として限られた環境の中試行錯誤され、さまざまな工夫を凝らしたゲームが開発され、シンプルで奥深いゲーム性のものから、性能の限界を突き詰めた驚きの演出が生み出されました。

※ 8ビット=1バイト(0.001キロバイト)

また、ゲームの要素を語る上ではゲーム音楽も欠かせません。
ファミコンの音源は基本的に4種類の波長から音を作成し、BGMや音声、効果音のすべてを作る必要があります。

 

ゲーム容量も音源も、制限があるからこそ限られた中での表現を模索し、独特な風合いのあるゲーム音楽が制作されました。

 

ゲームのBGMはゲーム本編同様に人気があり、サウンドトラックやサブスクを利用して現在でも多くの方が聴き続けています。

 

「マリオ」を始めとしたヒーロー大集合! アクションゲーム編

ここからは、ファミコンの有名作や伝説的な名(迷)作達をご紹介いたします。

 

アクションゲームは王道のジャンルであり、ヒーローが敵を倒して進んでいく様はいつまでも心躍ります。


ここで紹介するアクションゲームは以下の5作品です。

 

皆さんご存じ!  
『スーパーマリオブラザーズ』シリーズ

スーパーマリオブラザーズ

発売日 :1985年9月13日

メーカー:任天堂

ジャンル:横スクロールアクション

周辺機器:なし

 

 

1985年に発売された『スーパーマリオブラザーズ』は、ファミコンの代表作品です。
シンプルな操作性とステージのバラエティ性の高さが合わさって、何度もプレイしたくなる設計が特徴です。

 

また、2ボタンだけで遊べるわかりやすさ、計算されたブロックや敵の配置、ワープゾーンのような「裏技」まで、アクションゲームの基本が詰まっています。

 

現在任天堂株式会社の代表取締役フェローを務める「宮本茂」をはじめとして、プログラマーに「中郷俊彦」、音楽に「近藤浩治」と錚々たるメンバーで開発されました。現在まで続く「マリオ」シリーズのゲームシステムを完成させ、人気を確固たるものにした作品です。

 

初代のカセットが手に入らない場合は、移植作やリメイク作品で遊べます。


ファミコン以外に、『Nintendo Switch』をはじめ数多くの任天堂ハードで遊べるのも嬉しい点です。
ぜひプレイして、懐かしさに浸ってみてください。

 

多彩な装備で首尾よく攻略! 
『ロックマン』シリーズ

発売日 :1987年12月17日(初代)

メーカー:カプコン

ジャンル:アクション

周辺機器:なし

 

 

カプコンが生み出した青いヒーロー、『ロックマン』シリーズは、ファミコンアクションゲームの最高峰の一つです。

 

1987年の初代から始まり、ファミコンでは6作まで発売されました。
ステージボス撃破後に入手できる特殊武器の使い分け、ボス討伐の順番を考えて進む戦略性、絶妙な難易度調整など、アクション要素の原点が多分に含まれています。

 

特に『ロックマン2』は、シリーズ最高傑作の呼び声も高く、「メタルマン」や「エアーマン」など個性的なボスキャラクターと、それぞれの武器の特徴を活かしたステージ攻略が楽しめます。


難易度が高いことで知られ、本作で初登場した回復アイテム「E缶」が切れてしまい、絶望の縁に立たされたプレイヤーも多いことでしょう。

 

格闘アクションの始祖だぜ功夫! 
『スパルタンX』

スパルタンX

発売日 :1985年6月21日

メーカー:任天堂 / アイレム

ジャンル:格闘アクション

周辺機器:なし

 

 

1985年に任天堂から発売された『スパルタンX』は、「ジャッキー・チェン」主演の同名映画をモチーフにした横スクロールアクションゲームです。

 

本作は格闘アクションゲームの父とも呼ばれる『ストリートファイター』の制作者、「西山隆志」がデザイナーとして関わったことでも知られている作品です。

 

主人公「トーマス」を操作し、恋人「シルビア」を救出するため、悪の組織のアジトに単身乗り込んでいきます。
パンチとキックを駆使した格闘アクションは、後の格闘ゲームの礎にもなっており、シンプルながら飽きの来ない操作感です。

 

敵の攻撃パターンを読み、適切なタイミングで反撃する爽快感は格別。
敵のファイトスタイルの違いに苦戦して、何度もトライした思い出がある方も多いのではないでしょうか?

 

元祖の横スクロールアクションゲームを試してみたい方は、ぜひプレイしてみてください。

 

ファミコン屈指の激ムズ! 
『高橋名人の冒険島』

高橋名人の冒険島

発売日 :1986年9月12日

メーカー:ハドソン / エスケイプ

ジャンル:横スクロールアクション

周辺機器:なし

 

 

1986年にハドソンから発売された『高橋名人の冒険島』は、16連射で有名な「高橋名人」をモチーフにしたアクションゲームです。


アーケードゲーム『ワンダーボーイ』を元にキャラを変更した作品であり、主人公「高橋名人」が「キュラ大王」にさらわれた恋人「ティナ」を救うため、数々の島を冒険します。

 

高橋名人の冒険島』の特徴は、圧倒的に高い難易度です。
スケボー」を使用した連続ジャンプ地帯や、多くのプレイヤーを絶望させた「3匹のコウモリ」地帯、バイタリティによる制限時間のシステムもプレイヤーを困らせた要素のひとつです。

 

そのうえ、コンティニューするにも隠しアイテムが必要となる仕様は「エンディングを出すのは不可能」を言わしめるには申し分ない要素でした。
名人の名言である「ゲームは1日1時間を破り、挑戦し続けたあの頃を思い出す方も多いかと思います。

 

ムービーシーンがアツい! 
『忍者龍剣伝』

忍者龍剣伝

発売日 :1988年12月9日

メーカー:テクモ

ジャンル:横スクロールアクション

周辺機器:なし

 

 

1988年にテクモ(現:コーエーテクモゲームス)から発売された『忍者龍剣伝』は、ファミコンの表現力を最大限に活用したアクションゲームです。


主人公「リュウ・ハヤブサ」が、父の仇を討つために世界を股にかけて活躍する壮大な物語が展開されます。

 

最大の特徴は、「テクモシアター」第2弾として作られた革新的で美麗なビジュアルシーン
ステージ間に挿入されるアニメーション演出は、多くのプレイヤーに強烈な印象を残しました。


また、壁に張り付いて移動する忍者ならではのアクションも優れています。

海外では『NINJA GAIDEN』という名前で展開されており、現在も「Xbox」シリーズで人気を博している人気シリーズです。

 

ファミコンの表現力にオドロキ! アドベンチャーゲーム編

続いては、アドベンチャーゲームを紹介します。


ファミコンの限られた表現の中で展開される重厚なシナリオは、小説やドラマ顔負けのクオリティです。


ここでは、人気のアドベンチャーゲームを5作品紹介します。

 

前後編の大ボリューム! 
『ファミコン探偵俱楽部』シリーズ

ファミコン探偵俱楽部シリーズ

発売日 :1988年4月27日(1作目・前編)

メーカー:任天堂

ジャンル:推理アドベンチャー

周辺機器:ディスクシステム

 

 

1988年から1989年にかけて任天堂から発売された『ファミコン探偵倶楽部』シリーズは、ファミコンのアドベンチャーゲームの最高峰です。


1作目『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』と2作目『ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女』が存在します。

 

1作目2作目はどちらも前後編でリリースされているため、すべてプレイするには全4本を揃える必要があり、相当なボリュームを誇ります。

 

高校生探偵の主人公が記憶喪失で始まる前編から、その謎が明かされていく後編までが第1作『消えた後継者』。


第2作『うしろに立つ少女』は1作目の3年前から始まり、行方不明になっている両親を探す主人公が探偵「空木俊介」と出会い、とある死体遺棄事件に巻き込まれるところから物語が展開していきます。緻密に練られたシナリオとキャラクターの心理描写は、当時のゲームとしては異例の深さを持っていました。

 

令和の世にファミコン版をプレイする場合、動作品が少ないディスクシステムを用意する必要があり、ハードルが高いのが難点です。
現在は『Nintendo Switch』にてフルリメイク版が販売されているため、プレイだけならこちらが便利です。

 

ハードボイルド探偵現る! 
『探偵 神宮寺三郎』シリーズ

発売日 :1987年4月24日(1作目)

メーカー:データイースト

ジャンル:推理アドベンチャー

周辺機器:ディスクシステム

 

 

1987年にデータイースト(通称:DECO)から発売された『探偵 神宮寺三郎』シリーズは、日本のアドベンチャーゲーム史に残る名作シリーズです。


新宿で探偵事務所を営む「神宮寺三郎」を主人公とした本格的な推理アドベンチャーで、ハードボイルドな世界観が特徴です。

 

推理パートでは証拠品を組み合わせて新たな情報を得たり、登場人物の証言の矛盾を見つけ出したりと、本格的な探偵気分を味わえる作品です。
また、タバコを吸うコマンド忘れていた出来事を思い出すなど、印象的なシーンも数多く存在します。

こちらも現在『PS4』や『Nintendo Switch』で、シリーズ作品がプレイできます。気になる方はチェックしてみてください。

 

タレントゲーム黄金期! 
『さんまの名探偵』

さんまの名探偵

発売日 :1987年4月2日

メーカー:ナムコ

ジャンル:コメディーアドベンチャー

周辺機器:なし

 

 

1987年にナムコから発売された『さんまの名探偵』は、お笑いタレント「明石家さんま」をモチーフにしたコメディーアドベンチャーゲームです。


本格的なミステリーを独特のギャグを交えながら解決していく物語で、当時のタレントゲームブームの象徴的な作品です。

 

ファミコンのドット絵で再現されたタレントはクオリティが高く、それぞれのネタも丁寧に拾ってストーリーにウィットを持たせています。

 


どつく」コマンドやアングラないじりは、時世を感じる仕上がりです。

おちゃらけた雰囲気とは裏腹にシステムやシナリオは高い評価を得ており、マルチエンディング形式を搭載した珍しい仕様の作品でした。

 

ファンシーな世界観が唯一無二! 
『サラダの国のトマト姫』

サラダの国のトマト姫

発売日 : 1988年5月27日

メーカー:ハドソン

ジャンル:ファンタジーアドベンチャー

周辺機器:なし

 

 

1988年にハドソンから発売された『サラダの国のトマト姫』は、野菜をモチーフにしたファンシーなアドベンチャーゲームです。


サラダの国のお姫様である「トマト姫」が、「カボチャ大王」にさらわれてしまいます。
プレイヤーは主人公「キュウリ戦士」として、救出に向かうというストーリーです。

 

最大の魅力は、独特な世界観とキャラクターデザインにあります。
野菜や果物がキャラクター化された世界は、他に類を見ない唯一無二の存在でした。


また、戦闘パートではじゃんけんで決着をつけるなど、ゲーム性がわかりやすく女性や子供でも入りやすい作品でした。

 

黒幕が野菜らしい末路をたどるストーリーは、当時のプレイヤーに独特な世界観を印象付けました。
気になる方は、ぜひプレイしてみてください。

 

最高峰のグラフィックとシナリオ! 
『メタルスレーダーグローリー』

メタルスレイダーグローリー

発売日 :1991年8月30日

メーカー:HAL研究所

ジャンル:SFアドベンチャー

周辺機器:なし

 

 

1991年に「ハル研究所」から発売された『メタルスレーダーグローリー』は、コマンド選択式のアドベンチャーゲームです。


主人公が謎のロボットと出会い、その正体を突き止めていくストーリーが展開されます。

メタルスレイダーグローリーのチラシ

 

ファミコンのハード性能限界に迫るグラフィックとサウンド、魅力あるストーリーが詰まった作品です。
しかし、制作費の高騰や販売タイミングの関係により初期ロット1万2000本しか存在せず、現在では欲しくてもなかなか手に入らない超高額ソフトとなっています。

 

未開封や状態の良い美品は、10万円以上で取引されることもあります。
ファンの方は一度手にしてみたい作品です。

 

ドラクエ・FFに代表される冒険の世界! ロールプレイングゲーム編

ドラクエやFFは現在も続く超人気作であり、王道ジャンルといえます。


これら人気タイトルの原点はファミコンで発売されたものが多く、RPGの盛り上がりに貢献しました。

 

ここではファミコンのRPGで欠かせない5作品を紹介します。

 

進化が止まらない! 
『ドラゴンクエスト』シリーズ

ドラゴンクエストシリーズ

発売日 : 1986年5月27日

メーカー:エニックス

ジャンル:ロールプレイング

周辺機器:なし

 

 

1986年にエニックス(現:スクウェア・エニックス)から発売された『ドラゴンクエスト』は、日本のRPG文化の原点とも呼べる作品です。

 

鳥山明」によるキャラクターデザイン、「すぎやまこういち」による音楽、そして「堀井雄二」による脚本とゲームデザインという黄金トリオが生み出したこの作品は、難解だったRPGを一般プレイヤーにも浸透させました。

 

初代の『ドラゴンクエストⅠ』ではカニ歩き※だったのが『Ⅱ』では改善され、ゲームシステムも『Ⅲ』から転職システムが導入されるなど、ナンバリングごとに進化していく点も評価されたポイントです。

※主人公の「ロトの勇者」のグラフィックが正面のものしかなかったためカニ歩きしているように見える。

 

移植やリマスター、リメイクが多数された現代でも、初期のファミコンで遊びたいプレイヤーが多く、コレクター需要も高い作品です。

 

威信をかけた最後の勝負!? 
『ファイナルファンタジー』シリーズ

ファイナルファンタジーシリーズ

発売日 :1987年12月18日

メーカー:スクウェア

ジャンル:ロールプレイング

周辺機器:なし

 

 

1987年にスクウェアから発売された『ファイナルファンタジー』は、会社の命運をかけて制作されたRPGでした。


最後の」という意味を込めたタイトル通り、失敗すれば会社が傾く大勝負でしたが、見事に成功を収め、現在に続く長寿シリーズの礎となりました。

 

シナリオを重視した『FFⅡ』、ジョブ選択による自由度が売りの『FFⅢ』と特色がシリーズ毎に異なっている点が、シリーズの個性といえるでしょう。

 

音楽面では「植松伸夫」による楽曲が印象的です。
特に「プレリュード」や「ファンファーレ」は、シリーズを象徴する名曲として今でも愛され続けています。

 

気合の移植がものを言う! 
『イース』シリーズ

イース

発売日 :1988年8月26日

メーカー:日本ビクター / 日本ファルコム

ジャンル:アクションRPG

周辺機器:なし

 

 

日本ファルコムのPCゲーム『イース』は、ファミコンに移植され、多くのプレイヤーに愛されました。


特に1988年に発売された『イースI』と1990年の『イースII』は、PC版の魅力を余すことなくファミコンで再現した名移植として評価されています。

 

アクションRPGとしての爽快感あふれるゲーム性、美麗なグラフィックが印象的で現在まで続くシリーズ作品に継承されています。


説明書に攻略テクニックやヒントが掲載されるなど、ユーザーフレンドリーな点も、ファンの中では愛された理由の一つです。

 

体当たりで敵を倒していく独特のシステムや、謎解き要素とアクション要素のバランスの良さなど、ゲーム性からも人気の理由が伺えます。


本作を始め日本ファルコムの作品はファンが多く、特にBGMは1作品で複数の音楽CDが発売されるほどの人気があります。

 

80年代のオールスター大集合! 
『ファミコンジャンプ』

ファミコンジャンプ

発売日 :1989年2月25日(1作目)

メーカー:バンダイ / トーセ

ジャンル:アクションRPG

周辺機器:なし

 

 

1989年にバンダイから発売された『ファミコンジャンプ 英雄列伝』は、週刊少年ジャンプの人気キャラクターが一堂に会するクロスオーバーRPGです。


100万本を売り上げ、続編も作られるほどに当時人気だった作品です。

 

本作は『ドラゴンボール』の「孫悟空」、『北斗の拳』の「ケンシロウ」、『CITY HUNTER』の「冴羽獠」などを操作できます。
80年代を代表する漫画ヒーローたちと夢の共演が実現するのはもちろんのこと、他作品のキャラクター同士で性格やキャラの特徴を加味した相性が設定されており、制作者の愛を感じる作品です。

 

各キャラクターは原作の必殺技を使用でき、ファンにとってはたまらない演出が満載です。


2018年に『ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ 週刊少年ジャンプ創刊50周年記念バージョン』が発売されたことで、プレイのハードルも大きく下がりました。

 

当時ジャンプを賑わせた主人公たちを操作したい方は、ぜひプレイしてみてください。

 

ファミコン最恐!? 
『スウィートホーム』

スウィートホーム

発売日 :1989年12月15日

メーカー:カプコン

ジャンル:ホラーRPG

周辺機器:なし

 

 

1989年にカプコンから発売された『スウィートホーム』は、同名のホラー映画をゲーム化したRPGです。


5人の取材班が古い洋館で体験する恐怖を、RPG形式にて描いた意欲作で、後の『バイオハザード』シリーズの原点とも言われています。

 

ゲーム最大の特徴は徹底したホラー演出にあり、エリア移動で扉がゆっくり開けられる演出は『バイオ』シリーズへ受け継がれたことでも有名です。


不気味な屋敷の探索、突然現れるモンスター、そして仲間が永続的に死亡してしまうシステムなど、プレイヤーに本物の恐怖を与える要素が満載でした。

 

グラフィックも当時としては非常に美麗で、洋館の不気味な雰囲気を見事に表現していた作品です。
現在でもホラーゲームの名作として語り継がれる伝説の名作です。

 

戦略性が光る! シミュレーションゲーム編

シミュレーションゲームは戦術や戦略を活かしてプレイするゲームを指し、国内外で高い人気のジャンルです。


ファミコンにおいてもさまざまな作品が生み出されました。

 

ここでは、シミュレーションゲームで人気シリーズだった5作品を紹介します。

 

かーちゃんに内緒にしたくなる! 
『ファミコンウォーズ』

ファミコンウォーズ

発売日 :1988年8月12日

メーカー:任天堂 / インテリジェントシステム

ジャンル:ウォーシミュレーション

周辺機器:なし

 

 

1988年に任天堂から発売された『ファミコンウォーズ』は、戦争シミュレーションゲームです。


2人のプレイヤーが赤軍「レッドスター」と青軍「ブルームーン」に分かれて戦う戦略ゲームで、
シンプルながらも奥深いゲーム性で多くのプレイヤーを魅了しました。

 

歩兵、戦車、戦闘機、戦艦など、さまざまなユニットを指揮して敵軍を殲滅するゲームシステムであり、
運が絡まないシステムが人気を博して、後に発売された携帯機版では対戦プレイが可能になりました。

 

当時放送されたCMも印象的で、映画『フルメタルジャケット』のパロディネタである「ファミコンウォーズがでるぞ♪」のフレーズは「かーちゃんたちには内緒だぞ♪」CM映像とともに、多くのゲーマー達に刷り込まれていることでしょう。

 

死んだ仲間は蘇らない! 
『ファイアーエムブレム』シリーズ

ファイアーエムブレム

発売日 :1990年4月20日

メーカー:任天堂 / インテリジェントシステム

ジャンル:シミュレーションRPG

周辺機器:なし

 

 

1990年に任天堂から発売された『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』は、シミュレーションRPG(SRPG)というジャンルを確立した記念すべき作品です。


ファミコンウォーズ』とは開発元が同じ「インテリジェントシステム」であり、戦術性や制作時のノウハウが多く生かされた作品です。

 

仲間が戦死すると二度と復活しないというロストの概念は、当時のゲームとしては革命的で、一人ひとりのキャラクターに深い愛着を抱かせる仕組みでした。


骨のあるゲームバランスやキャラゲーに近い側面も相まって、「シミュレーションゲーム=敷居が高い」というイメージを払拭したゲームでもあります。

 

各キャラクターの成長要素や、武器の相性システムなど、後のSRPGの基本となる要素が完成されたゲームです。

 

システムはすでに完成系! 
『第2次スーパーロボット大戦』

第二次スーパーロボット大戦

発売日 :1991年12月29日

メーカー:バンプレスト

ジャンル:ウォーシュミレーション

周辺機器:なし

 

 

1991年にバンプレストから発売された『第2次スーパーロボット大戦』は、初代から続くスーパーロボット大戦シリーズの人気を一層強めた傑作です。

 

ガンダム』、『マジンガーZ』、『ゲッターロボ』など、70〜80年代のロボットアニメが一堂に会するクロスオーバー作品で、ロボットアニメファンの夢を実現した作品でした。本作ではリジナルロボも登場し、ゲームオリジナルの主人公が搭乗して活躍する文化も生まれました。

 

システム面では、後のシリーズでも基本となる要素が既に完成されており、精神コマンド、特殊能力、改造システムなどの戦略性が高く、いまプレイしても十分楽しめる作品です。

 

PCよりファミコンに見参! 
『信長の野望』シリーズ

歴史シミュレーションシリーズ

発売日 :1988年3月18日

メーカー:光栄

ジャンル:歴史シミュレーション

周辺機器:なし

 

 

光栄(現:コーエーテクモゲームス)の代表作『信長の野望』シリーズは、PC版からファミコンにも移植され、多くのプレイヤーに歴史シミュレーションの面白さを広めました。


戦国武将となって天下統一を目指すゲームシステムは、歴史好きならずとも夢中にさせる魅力があります。

 

ファミコン版では『信長の野望・全国版』、『信長の野望・武将風雲録』、『信長の野望・戦国群雄伝』の3作が発売され、
どれもPC版の魅力を見事にファミコンで再現しています。

 

本作は内政と合戦という2つの要素があり、内政よりも合戦有意なシステムでした。
次作以降に要素が増え、シリーズを重ねるごとに奥深い戦闘システムが構築されていきます。

 

本作は珍しくパッケージが紙の箱ではなく、PC版と同じようなプラスティックのケースに収められていたため、憧れた方が多いかもしれません。
大人になったいま、あの時プレイできなかった本作をプレイしてみてはいかがですか?

 

気分はまさに馬主! 
『ベスト競馬・ダービースタリオン』

ダービースタリオン

発売日 :1991年12月21日

メーカー:ASCII

ジャンル:競走馬育成シミュレーション

周辺機器:なし

 

 

1991年にアスキーから発売された『ベスト競馬・ダービースタリオン』は、競走馬の育成と競馬場での勝負を楽しめるシミュレーションゲームです。


プレイヤーは馬主となって、種牡馬と繁殖牝馬の配合から始まり、生まれた馬を調教して一流の競走馬に育て上げていきます

 

当時は「オグリキャップ」をはじめとする人気馬、若手人気騎手「武豊」の登場により競馬ブームが起こっており、浴びた名作でもあります。


後に光栄の『ウイニングポスト』やSNKの『ステークスウィナー』など、新たな競馬ゲームが増えるきっかけにもなっています。

 

ちなみに、本作のパッケージイラストやロゴは「ファミ通」の表紙でおなじみの「松下進」が担当しています。
ぜひソフトを手に入れて、チェックしてみてください。

 

野球・サッカー対戦で盛り上がれ! スポーツゲーム編

ファミコンブームの最中には、さまざまなスポーツゲームも生み出されました。


野球やサッカーなどのメジャースポーツ以外にもゲームが作られ、ゲームならではの「ありえない」挙動込みでプレイヤー達を楽しませました。

 

ここでは、ファミコン史上で人気だった5作品を紹介します。

 

ナムコの本格野球ゲーム! 
『プロ野球 ファミリースタジアム』

初代ファミスタ

発売日 :1986年12月10日

メーカー:ナムコ

ジャンル:野球ゲーム

周辺機器:なし

 

 

1986年にナムコから発売された『プロ野球 ファミリースタジアム』は、ファミコンを代表するスポーツゲームの一つです。


ソフト価格が定価3,900円と一般ファミコンソフトの2/3ほどで購入できたことも後押しになり、人気作品になりました。

 

86年当時の球団メンバーが連想されるチーム名・人気選手が数多く登場し、本格的な野球ゲームとして多くのプレイヤーに愛されました。
デフォルメされたキャラクターデザインが可愛らしく、子供から大人まで幅広い層に親しまれた作品です。

 

また、ナムコの歴代ゲームやキャラをイメージした「ナムコスターズ」というオリジナル球団も登場し、シリーズを追うごとにメンバーが変わるため歴史も感じられます。


対戦モードでは友達との白熱した試合が楽しめ、野球ゲームの原点として現在でも高く評価されています。

 

カルト的人気で伝説を残した! 
『燃えろプロ野球』

燃えろプロ野球

発売日 :1987年6月26日

メーカー:ジャレコ

ジャンル:野球

周辺機器:なし

 

 

1987年にジャレコから発売された『燃えろプロ野球』は、独特すぎるゲーム性伝説となった野球ゲームです。


一見普通の野球ゲームのように見えますが、実際にプレイしてみると、常識では考えられない現象が次々と起こるカオスな作品でした。

 

本作を代表するバグである「バントホームラン」やルールに抵触するレベルのバグなどが多数あり、リアルな野球ゲームを期待していたプレイヤーは面食らったことでしょう。しかし、予測不可能なゲーム展開こそが『燃えろプロ野球』の最大の魅力です。

 

当時では珍しく審判のボイスが入っており、ファミコンで初めて「セ・リーグ」と「パ・リーグ」を含めた12球団が揃った作品でもあるため、ゲーム性以外でも評価できる点が数多くあります。

 

バラエティ番組などでも取り上げられ、現在もYouTubeでプレイ動画があがるほどのカルト的人気を獲得しました。
もちろんファンの間でもネタゲーとして高い人気を誇り、一度は体験してみたい問題作です。

 

カンタン操作で新記録! 
『ハイパーオリンピック』

ハイパーオリンピック

発売日 :1985年6月21日

メーカー:コナミ

ジャンル:スポーツ

周辺機器:ハイパーショット(専用)

 

 

1985年にコナミから発売された『ハイパーオリンピック』は、アーケードゲームの移植作品として高いクオリティを誇るスポーツゲームです。


陸上競技をテーマにした作品で、100m走、走り幅跳び、やり投げ、110mハードルなどに挑戦できました。

 

本作は、専用コントローラー「ハイパーショット」が必須でした。
当時コントローラー入りの大きなパッケージにワクワクした方もいたのではないでしょうか?

 

連打ゲームとしても有名で、指や腕を酷使したプレイヤーも多く、やり込んでいた方は「ハイパーショット」が傷だらけになっていたことでしょう。
パーティーゲームにもおすすめの作品です。

 

家主が主導権を握る! 
『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会!』

それゆけ大運動会

発売日 :1990年8月7日

メーカー:テクノスジャパン

ジャンル:格闘スポーツアクション

周辺機器:ジョイカード等の外付けコントローラー

 

 

1990年にテクノスジャパンから発売された『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会!』は、「くにおくん」シリーズの傑作の一つです。


運動会をテーマにしながらも、格闘要素を盛り込んだユニークなスポーツアクションゲームで、多人数対戦が特に盛り上がりました

 

正々堂々と競技をするのではなく、相手チームを妨害したり、時には乱闘になったりと、まさに無法地帯の運動会が展開されます。
各校のキャラクターも個性的で、「ねっけつ」、「はなぞの」、「れんごう」、「れいほう」の4チームから選択してプレイします。

 

外付けコントローラーを使用し、最大4人で対戦できるゲームです。
友人宅に行って4人対戦をしようとすると、強いキャラのチームが家主に取られてなかなか勝てないといった事態も起こったことでしょう。

 

必殺技が2種類あり反則級の強さであったれいほうの「りゅういち」・「りゅうじ」こと「ダブルドラゴン兄弟」に苦しめられたプレイヤーは数知れません。

 

出来の高さに吹っ飛ばされる! 
『キャプテン翼』シリーズ

キャプテン翼

発売日 :1988年4月28日

メーカー:テクモ

ジャンル:サッカーシミュレーション

周辺機器:なし

 

 

1988年からテクモより展開された『キャプテン翼』シリーズは、原作漫画の魅力を見事にゲーム化した傑作サッカーゲームです。


大空翼」を主人公とした熱血サッカーストーリーが、ファミコンでも忠実に再現されました。

 

テクモ社の技術である「テクモシアター」の記念すべき第一弾で、必殺シュートや必殺技の迫力ある演出が印象的でした。
ドライブシュート」や「タイガーショット」などの技を決めた時の爽快感は格別でした。
また、ガッツシステムによる駆け引きや、選手育成要素など、シミュレーション要素も優秀で評価が高い作品です。

 

キーパーの「森崎くん」が相手キャラのシュートに太刀打ちできず、「森崎くん、吹っ飛ばされたー!」と実況されるシーンは語り草となっています。

 

パズル・シューティングも外せない! 多彩なジャンル

昔から一定以上の人気を保ち続けているのが、パズル・シューティングのジャンルです。


ここではファミコン時代に人気を博した、パズルやシューティングジャンルの5作品を紹介します。

 

専用コントローラーでゲーセン気分! 
『アルカノイド』

アルカノイド

発売日 :1986年12月26日

メーカー:タイトー

ジャンル:ブロック崩し

周辺機器:ダイアルコントローラー

 

 

1986年にタイトーから発売された『アルカノイド』は、ブロック崩しゲームの決定版として多くのプレイヤーに愛されました。

 

宇宙船「バウス」を操作してエネルギーボール「ヴァウス」でブロックを破壊していくシンプルなルールです。
パワーアップアイテムを取得することでボールが分身したり、レーザー攻撃ができるなど、奥深いゲーム性の作品です。

 

特徴的なのは、専用のパドルコントローラーが付属していたことです。
ダイヤル式のコントローラーにより、細やかな操作が可能になり、アーケード版と同じ感覚でプレイできる点が魅力です。

 

慣れればついついクセになる! 
『ソロモンの鍵』

ソロモンの鍵

発売日 :1986年7月30日

メーカー:テクモ

ジャンル:アクションパズル

周辺機器:なし

 

 

1986年にテクモから発売された『ソロモンの鍵』は、パズルゲームながらも解法がいくつかあるため、自分なりの攻略ルートを開拓できるアクション要素も含んだユニークなゲームです。


魔法使い「ダーナ」を操作して、ブロックを作ったり壊したりしながら、各部屋に隠された宝を集めてゴールを目指します。

 

独特の操作感に最初は戸惑うプレイヤーも多いですが、慣れてくるとその奥深さに魅了されます。
全50面のステージはどれも個性的で、パズルゲーム好きにはたまらない内容でした。


現在でも隠れた名作として高く評価されています。

 

めざせ高得点! 
『スターソルジャー』

スターソルジャー

発売日 :1986年6月13日

メーカー:ハドソン

ジャンル:縦スクロールシューティング

周辺機器:なし

 

 

1986年にハドソンから発売された『スターソルジャー』は、高橋名人の16連射で有名になった縦スクロールシューティングゲームです。


自機「シーザー」を操作して敵を迎撃するゲーム性は、まさに王道な仕上がりです。

 

本作は「ボーナスフィーチャー」と呼ばれる隠し要素が満載で、高得点ゲットのための鍵でした。
「ボーナスフィーチャー」を取るために、何度もやり直したプレイヤーも多いでしょう。

 

スターソルジャー』は、テクモと共同で発売した『スターフォース』の精神的続編として開発された経緯があるため、ところどころにオマージュ要素がある点も、ファンにとってはうれしいポイントです。

 

高橋名人・毛利名人の両者が登場する宣伝映画やハドソン主催のキャラバン大会など、ゲーム以外の話題でも盛り上がりを見せました。


ハイスコアを目指す楽しさは格別で、何度でも挑戦したくなる中毒性がある作品です。

 

クリアなカセットが印象的! 
『沙羅曼蛇』

沙羅曼蛇

発売日 :1987年9月25日

メーカー:コナミ

ジャンル:シューティングゲーム

周辺機器:なし

 

 

1987年にコナミから発売された『沙羅曼蛇』は、『グラディウス』シリーズの続編作品として登場したシューティングゲームです。

 

本作は、ステージごとに横スクロール面と縦スクロール面が切り替わるのが特徴です。


透明なカセットという印象的な見た目と、協力プレイが楽しめるゲーム性で多くのプレイヤーに愛されました。

 

生物的なデザインの敵キャラクターや、有機的なステージ構成など、のちに『グラディウス』でも追加される要素がすでに存在します。


巨大なボスキャラクターとの戦いは迫力満点で、コナミの自社開発チップ「VRCIII」を搭載していることもあり、アーケード版とも引けを取らないゲーム性とBGMを備えている秀作です。

 

高額ショップで友情崩壊!? 
『いただきストリート 〜私のお店によってって〜』

発売日 :1991年3月21日

メーカー:アスキー

ジャンル:ボードゲーム

周辺機器:なし

 

 

1991年にアスキーから発売された『いただきストリート 〜私のお店によってって〜』は、『モノポリー』をベースにしながら株取引などの独自要素を追加したボードゲームです。

 

すごろく形式のマップ上でお店を建て、サラリーを手元に「増資」と「株式」で資金を増やしていくシステムが特徴です。

 

最大4人まで対戦することが可能で、家族や友達との対戦が特に盛り上がりました。


しかし、高額な買い物で破産させられたり、直前で目標金額に到達されたりと、時として友情にひびが入るほどの白熱した戦いが繰り広げられることも。


ぜひ大切な人とプレイしてみてください。

 

クソゲー?隠れた名作? 一度は試したい意外な一本

数多く発売されたソフトの中には、難易度に難があるものや、世の中には受け入れられなかった作品もいくつか存在します。


しかし、現代では「先見性」や「ネタ要素」のある作品として再評価されたものもあり、コアファンを熱狂させる要素の一つです。

 

ここでは、クソゲーや隠れた名作とも評される作品を5作品紹介します。

 

「ドラクエ」よりも早く出た!? 
『ハイドライドスペシャル』

ハイドライドスペシャル

発売日 :1986年3月18日

メーカー:東芝EMI / T&E SOFT

ジャンル:アクションRPG

周辺機器:なし

 

 

1986年に東芝EMIから発売された『ハイドライドスペシャル』は、PC版で人気を博したアクションRPGのファミコン移植版です。


実は『ドラゴンクエスト※1』よりも早くファミコンに登場したRPGの一つで、ナムコの『ドルアーガの塔※2』と合わせてファミコン最初のRPGとも呼ばれます。

 

※1 ドラゴンクエスト=1986年5月27日にエニックスより発売
※2 ドルアーガの塔=ファミコン版は1985年8月6日にナムコより発売

 

元はユーザー年齢層が高めのPCゲームとして発売され、難易度が高めだった本作をそのまま低年齢層のファミコンユーザーがプレイすることになり、進め方がわからず投げ出すプレイヤーが続出しました。

 

当時の評価は高くなかったものの、ファミコン初期のRPGとしての価値は高く、ゲーム史を語る上では外せない重要な作品です。

 

謎が謎を呼ぶ! 
『トランスフォーマー コンボイの謎』

コンボイの謎

発売日 :1986年12月5日

メーカー:タカラ

ジャンル:ジャンプアクション

周辺機器:なし

 

 

1986年にタカラから発売された『トランスフォーマー コンボイの謎』は、アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』を原作としたアクションゲームです。
しかし、その易度の高さにより、ある意味で伝説的な作品となりました。

 

本作は、主人公「ウルトラマグナス」がさまざまなステージを冒険する、横と縦のスクロールを組み合わせたジャンプアクションのゲームです。


敵の配置や当たり判定の厳しさ、理不尽とも言える難易度により、多くのプレイヤーが苦戦しました。
親から買い与えられたものの攻略できず、途中で投げ出した子供も多かったことでしょう。

 

アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』では、主人公が「コンボイ」ですが、日本未公開の映画内で戦死します。
その後、続編のアニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー2010』の放送が予定されていたものの、映画の内容を知らない、日本の視聴者にとって、なぜ「コンボイ」が死んだのかが謎でした。

コンボイが死んだキャンペーン

 

そこで、映画の代わりに、その謎を保管する手段として作られたのが本作でした。

しかし、当時タカラがゲームの宣伝で行っていた「ゲームを遊ぶと真相がわかる」というキャンペーンに反し、なぜ「コンボイ」が死んだのかについてゲーム内では一切言及されず、プレイヤーにとって謎が深まる作品でもあります。

変形システムや原作再現度の高さなど、良い部分もあり、トランスフォーマーファンにとっては貴重なゲーム化作品でもあります。
ネタゲーとしても人気があり、一度は挑戦してみたい問題作です。

 

ファミコンで超能力開発!? 
『マインドシーカー』

マインドシーカー

発売日 :1989年4月18日

メーカー:ナムコ

ジャンル:超能力開発アドベンチャー

周辺機器:なし

 

 

1989年にナムコから発売された『マインドシーカー』は、超能力をテーマにした異色のゲームです。


当時超能力者としてもてはやされた「清田益章」が監修しており、本人が登場することでも知られています。

 

隠れた図形を当てる「透視」や、スプーン曲げ等の「念力」といったそれっぽいトレーニングを行える本作ですが、あくまでもゲームであるため、すべて乱数(ランダム)でしかありません。

 

しかし、超能力の存在を信じて遊んでいた当時のファミコンキッズは多く存在しました
それほど超能力がブームになっていた証拠でもあります。


現在では貴重な実験的作品として注目されており、一部のコアなファンから人気があります。

 

数少ない3D対応ソフト!? 
『アタックアニマル学園』

アタックアニマル学園

発売日 :1987年12月26日

メーカー:ポニーキャニオン

ジャンル:3Dシューティング

周辺機器:ファミコン3Dシステム

 

 

1987年にポニーキャニオンから発売された『アタックアニマル学園』は、ファミコンでは珍しい3D立体視を使用するシューティングゲームです。


周辺機器の『ファミコン3Dシステム』に対応した数少ないソフトで、立体的な映像を楽しめるゲームです。

 

主人公のスケバン「ノッコ」が特徴的で、バズーカを持った女子高生というインパクトと、ステージごとに服装が変わるコスプレ要素が珍しく、話題になりました。
セガの『スペースハリアー』とほぼ同じゲーム性であるものの、プレイ感は本家に負けず劣らずの仕様で、マニアを中心に一定の人気を誇りました。

 

当時としては画期的な視覚体験を提供していましたが、3Dの映像視聴は目が疲れる問題がありました。
3Dシステム』自体がレアな周辺機器であり、そもそも3Dなしでも遊べたため、当時3Dで遊んだプレイヤーはほとんどいなかったのではと考えられます。

 

聞いて驚けBGM! 
『Sky Shark』(飛翔鮫)

飛翔鮫

発売日 :1989年9月

メーカー:TAITO America / Software Creations

ジャンル:縦スクロールシューティング

周辺機器:なし

 

 

1987年にタイトーから発売された『Sky Shark』は、第二次世界大戦を舞台とした縦スクロールシューティングゲームです。


元は『飛翔鮫』というアーケードのシューティングゲームで、ファミコン版(NES)海外でのみ発売されました。

 

ゲーム性はショットとボムのみの操作でシンプルなものの、敵の攻撃が激しく連射力も必要であり、硬派な難易度が特徴です。

 

ファミコン史に名を残す天才コンポーザー「ティム・フォリン」がアレンジを担当した楽曲は、ファミコンの音源チップを最大限に活用した迫力あるサウンドが楽しめます。ファミコンとは思えないシンセサイザーのようなBGMは、コアゲーマーから支持され続けています。

 

2022年に各種ハードで『飛翔鮫!鮫!鮫!』がリリース。
日本では発売していないのにも関わらず、アーケード版と一緒に収録されました。


プレイしやすくなったため、アーケード版と遊び比べて「違い」を楽しんでみてください。

 

ゲーム好き必見! リメイクや移植で楽しむファミコンソフト

 

リメイク版やコレクションで手軽に遊ぼう!

 

現在では、多くのファミコンソフトがリメイクや移植により、現代のゲーム機でも楽しめます。


特に任天堂の名作群の多くは、『Nintendo Switch』や『Nintendo 3DS』などでリメイクや移植が発売されており、新しい世代のプレイヤーにも手に取りやすくなっています。

 

ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』はニンテンドーDS用ソフト『ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣』として、
ファミコン探偵俱楽部』シリーズはフルリメイク版が『Nintendo Switch』で発売され、オリジナル版の魅力を残しつつ、遊びやすくなっています。

 

ファイナルファンタジー』なら元のドット絵を活かしたピクセルリマスター、『ドラゴンクエスト』シリーズでは、I~IIIがフルリメイクされるなど、さまざまな形態のアレンジも加えられています。原作を遊んだプレイヤーも懐かしみながら楽しめます。

 

お得すぎ! 『Nintendo Switch Online』でも楽しめちゃう!

 

 

Nintendo Switch Online』に加入すれば、厳選されたファミコンソフトを加入特典として楽しめます


『スーパーマリオブラザーズ』『ドンキーコング』『ゼルダの伝説』『メトロイド』など、任天堂の名作が多数配信されており、月額300円ほどで多数の作品を堪能できます。

 

さらに嬉しいのは、オンライン対戦機能の追加です。
『ジョイメカファイト』や『ドクターマリオ』などで、隣り合わせにならずとも、世界中のプレイヤーと対戦・協力プレイが可能です。

 

定期的に新しいタイトルが追加されるのも魅力の一つで、思わぬ名作との出会いもあります。


中古ゲーム収集の敷居が高いと感じる方の入門として、『Nintendo Switch Online』で、ファミコンゲームの魅力を再発見してみるのもおすすめです。

 

少ない手間で綺麗に楽しめる! 『ファミコン互換機』のススメ

レトロフリーク

 

 

オリジナルのファミコン本体は経年劣化により動作が不安定になることも多いですが、現在では高品質なファミコン互換機が発売されています。


互換機を使えば、手持ちのファミコンカセットを美麗な映像で楽しめます。

 

HDMI出力に対応した互換機は価格も手頃であるため、費用や知識が必要になる実機よりも敷居が低く、初心者におすすめです。


ただし、すべてのソフトが完璧に動作するとは限らないため、購入前にソフトが動作可能か確認しておきましょう。

 

まとめ:色褪せないファミコン名作の魅力

ファミコンは発売から40年以上経った現在でも、魅力は全く色褪せることがありません


限られた技術的制約の中で生まれた名作の数々は、現代のハイテクゲームにはない独特の魅力を持ち続けています。

 

あの時遊んだゲームをもう一度楽しみたい」と感じた方は、ぜひもう一度ソフトを手に取ってみてください。


ファミコンでのプレイ、移植作を最新ハードでプレイ、手に取りやすい方法でプレイして、あの時の感動を思い出してみてください。

 

 

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