ファミリーコンピューター『スタディボックス』

スタディボックス
買取価格3,500円
メーカーファミリーコンピューター
対応機種福武書店
メディア周辺機器

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アイテム情報

■概要

1986年4月に福武書店(現:ベネッセコーポレーション)がリリースした、『ファミコン』用の学習教材用周辺機器です。
同社の進研ゼミ小学講座(チャレンジ)の会員だけが購入することができました。

任天堂と業務提携して開発された教育システムで、カセットテープが使用できる周辺機器となっています。
進研ゼミ小学講座が開始したのが、1980年。本製品の企画が1984年なので新進気鋭の事業にも関わらず、なかなか「チャレンジ」精神のある企画でした。
※現代の学習法「e-ラーニング」の走りと言えるでしょう。

スタディボックス本体はレンタル式で、初年度15,000円(時年以降10,000円)で教材テープは月額3,500円という料金設定でした。
『ファミコン』本体が14,800円なので、お世辞にも安い金額とは言えません。

■本体の種類

年度ごとに本体をアップグレードしていたのか、3種類の本体が確認されており、それぞれに型番が割り当てられています。
※画像のものは第3世代モデル「SBX-01」。

型番はそれぞれ、MODEL1000(白)MODLE1500(箱型)SBX-01(黒)となります。

初期のモデルはレンタル品ということもあり、市場ではほとんど見かけません。
通信アダプタ』業務用ソフト同様、『現存していない可能性が高いです。
※SBX-01は退会時の買い切り対応だったので流通している。

■ソフトウェア

『ファミコン』本体のカートリッジ差込口に取り付けて、『スタディボックス』本体のカセットテープスロットにソフトを差し込みます。
「算数」「理科」「英語」の三教科の教材が存在し、ソフト数は合計100本以上存在するそうです。

例えば「イングリッシュコース」では、キャラクター達が会話をしながら、英語をていねいに教えてくれます。
学習教材でよくある『歌って覚えよう』の機能や、パズルやクイズといったミニゲームで楽しく覚えられるように工夫されています。
※アルファベット「A」、発音「ア」、凡例「Apple」のようなまさしく学校で習うような内容です。

夏になると、特別付録として「学習アドベンチャー宝島」「カルバカルバの伝説」といったオリジナルのアドベンチャーゲームが付属したりと、”ごほうび”要素もあったようです。

■トリビア

3年間という短い期間で終わってしまったものの、ゲーム機で学習というビジネスが成立するという一つのベンチマークとなりました。
その後、ベネッセは『ポケットチャレンジ』シリーズをスタートさせます。

機種の一つに『ポケットチャレンジV2』がありますが、バンダイの『ワンダースワン』のOEM品となっています。
そのため、『ワンダースワン』でV2用ソフトを動作させることができます。
※逆にV2側はプロテクトがあるため、ワンダースワン用ソフトは動作しないようです。

携帯機という手軽さからロングランとなり、ニンテンドーDS用ソフト『得点力学習DS(2018~2014)』や、学習用タブレット端末『チャレンジタブレット(2014~)』シリーズへと続いて行きます。

キャンペーン情報

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