アルファ電子を支えた影の実力者たち

アルファ電子コラム第48回のイラストです

ゲームの品質を高める為に必要なポジション、それが品質管理課(以降、品管)です。
品管は単にバグを見つけるだけのデバッガー集団で留まる事なく、プレイヤーの視点でゲームの面白さや快適さ等を保証・向上させる専門家として、企画の補助役としても機能していました。
今回の『知られざるアルファの世界』はエーディーケイの影の軍団とも言える品管にスポットを当てたいと思います。

◆ 鳩野さんにもうちょっと聞いてみました! ◆

・アルファ電子の品質管理課はどのような構成だったのですか?

全員で5名でした。リーダーの加藤くんが良く仕切ってくれたと思います。
品質管理課は全員社員という契約でしたね。

・品管コンボでOKになるもの、また没になる(改修される)ものの基準はどのようなものでしたか?

ハメになるモノはもちろんNGでしたが、それ以外はほとんど容認でしたね。
逆に品管コンボレベルだったモノをもっと繋がりやすくして一般プレイヤーにも楽しめるように調整したコンボもありました。

・品管の人たちは休憩時間や仕事後にはどう過ごしていましたか?

見知っているかぎりではゲーム三昧でしたね。
アーケード基板の対戦格闘ゲームやNEOGEOのゲーム、コンシューマーのファミスタなど。
キミたち、どんだけゲームが好きなんだよ…と(笑)。

・『ワールドヒーローズ』は『~パーフェクト』にかぎらず、シリーズ全体的にハメがある印象ですが、その原因として大きかったと思うものは何ですか?

結果的には『調整時間の短さ』という事が一番大きい…と言うか、これに尽きるのですが、面白いと思ってシステムやイレギュラー処理、新しい技をジャンジャン追加していった事が後々響いたという反省点もあります。
システムが追加されたり、開発の事情で実装が後回しにされたりすると、いくら優れた品管でもチェックしきれなくなりますからね。

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著者紹介
鳩野 高嗣 (はとの たかし)

フリーランスのゲーム制作者・グラフィッカー。 タイヨーシステム(カルチャーブレーン)~アルファ電子(ADK、フォンキャスト)~TENKY~dropといったキャリアを経て、現在に至る。
アルファ電子には1986年から2001年まで在籍しており、同社の黄金期から末期までの歴史・実情を知る人物である。 関わった作品は『ラギ』『痛快GANGAN行進曲』『ワールドヒーローズパーフェクト』『テニスの王子様-SWEAT&TEARS-』シリーズ、『マイネリーベ2』など多数。

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