他人が持ってきた企画原案を企画書に仕上げるのは、自分が一から育てた企画と比べるとどうしてもテンションが上がらないのは仕方のない事です。
プロの企画者なら、どんな企画原案でもテンション・アゲアゲで仕事に臨むのが理想ですが、ことダメダメなモノに対しては どうしたってやっつけ仕事になってしまいがちです。
今回の『知られざるアルファの世界』はそんな想い出語りです。
えっ、私? 私は企画を乗っ取るつもりでガチでぶつからせて頂いています(笑)。
◆ 鳩野さんにもうちょっと聞いてみました! ◆
・新井社長の企画書はどんなものでしたか?
新井社長からの企画原案書ですが、残念ながら私は見ていないのですよ。
新井社長から依頼を受けて作ったとされる新人の企画書『スライム・ウォーズ』は見ましたが、おそらくこれはタイトルも含めて新井社長の立案通りだったのではないかと思います。
内容は実際の新人の企画書を見て頂いた方が話が早いと思います。

横画面で左右からスライムを『魚雷戦ゲーム』のような形式で直接打ち合うアクションゲームでした。
これはすぐにカオスなゲーム性になると感じました。
・「パスルゲームを作る体制」とはどういったものでしょうか?
あくまでも持論ですが、パズルゲームは1000個に2、3個、面白いものが出来れば上々だと思います。
作ってみて脈が無いと感じたら、即ボツにして次の弾丸を込めるといった感じのスピーディーな運営が必要だと思うのですが、ADKではだらだら作り直しを重ねた上で、結局ボツになるという悪循環で動いていましたね。
・『押し出しジントリック』というタイトルを考案したのは誰ですか?
私です。
60個ぐらい考えたタイトル案の中から企画部部長だった牛沢さんが選んで下さいました。
『ジントリス』という類似の候補もありましたが、『テトリス』に語感が似ている為、オペレーターを騙しているようで気が引けるという理由でそちらはダメになりました。
個人的には『ねっちょり玉』がスライムっぽくて気に入っていました(笑)。
・ネオジオCDでのみリリースされた理由は?
SNKからネオジオCD専用のゲームを求められた際、リスクが少ないという事で、インカム面でお蔵入りとなっていたジントリックと『クロススウォード2』に白羽の矢が立ちました。





