SNKアメリカとのネーミングバトル

アルファ電子コラム第28回のカットです

プランナーとしては考えたキャラクターには皆一様に愛着があります。
それが命名したキャラクターであれば尚更です。
政治的事情とは言え、名前が第三者によって変更されるというのは実に不快なものです。
ですが、それと戦う選択肢をチョイスするのはなかなか出来る事ではありません。
今回の『知られざるアルファの世界』はそんな男の物語です。

◆ 鳩野さんにもうちょっと聞いてみました! ◆

・SNKアメリカから「こういう名前にしてほしい」といった案はありましたか?

代案とかは特に無かったですね。

・ゲームタイトルやキャラクターネームにもSNKアメリカから変更・修正の要望はありましたか?

『ニンジャコンバット』は企画立案時には『ゲルニカ2 ニンジャコンバット』という仮題が付けられていましたが、いつの間にか名前が変わっていました。
主題である『ゲルニカ2』が外れたのは、プランナーの丸山さんの意志なのか、SNKアメリカ側の指示なのかについては、私には分かりません。
ニンジャコンバット企画書です
▲これが『ニンジャコンバット』企画書の表紙。『ゲルニカ2』がメインで『ニンジャコンバット』は仮題だったんですね。

ちなみに、キャラクターに関してはプレイヤーキャラクターのドット絵でSNKからのダメ出しがありました。
なお、『ニンジャコンバット』ではありませんが『バトルフィールド』の海外版ではタイトルも主人公名もSNKアメリカの意向で変わっています。

・なぜ「カゲロウ」という名前にしたのでしょうか?

ネーミングは『水戸黄門』で由美かおるさんが演じられた忍者(くノ一)、『かげろうのお銀』からですね。
たしかに日本一有名な女性の忍者ではあります。

・「長文」とは、どれぐらいのボリュームでしたか?

A4に行飛ばしで1枚びっしり(笑)。

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著者紹介
鳩野 高嗣 (はとの たかし)

フリーランスのゲーム制作者・グラフィッカー。 タイヨーシステム(カルチャーブレーン)~アルファ電子(ADK、フォンキャスト)~TENKY~dropといったキャリアを経て、現在に至る。
アルファ電子には1986年から2001年まで在籍しており、同社の黄金期から末期までの歴史・実情を知る人物である。 関わった作品は『ラギ』『痛快GANGAN行進曲』『ワールドヒーローズパーフェクト』『テニスの王子様-SWEAT&TEARS-』シリーズ、『マイネリーベ2』など多数。

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