たまごっちの歴史をたどる! 歴代機種とお世話の進化


たまごっち 歴代機種 TOP02

『たまごっち』は、1996年11月23日にバンダイから発売された携帯ゲーム機です。

本物のペットのように育てられる「リアルなお世話」が大ヒットし、発売当初は社会現象にまで発展したバンダイの看板商品です。

『たまごっち』は新シリーズが発売される度に、「通信範囲の拡大」や「アーケードゲームやおもちゃ屋との連動」といった新たな遊び方が加わりました。

たまごっち サイズ比較

近年は昔の『たまごっち』を、「懐かしい思い出」としてもう1度楽しむ人も増えています。

では、これまでに発売された『たまごっち』は、どのように進化を遂げたのでしょうか。

今回は20年以上に渡り展開を続ける、『たまごっち』の歴代機種を振り返ります。

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たまごっちの誕生秘話~バンダイの歩みとヒットの裏側~

たまごっち08

『たまごっち』は、ゲーム機で生き物を育てる『デジタルペット』として誕生しました。

実は開発のきっかけは、「魚を育てるゲームから誕生した」など、開発時には様々な構想があったそうです。

ここでは、そんな開発当時のエピソードから、『たまごっち』が誕生した背景を辿っていきます。

『たまごっち』誕生のきっかけ

たまごっち09

『たまごっち』は、バンダイの元社員『横井昭裕よこい あきひろ』氏によって考案されました。

横井氏は1977年にバンダイに入社し、在籍中の1986年に電子ゲームの企画・開発会社※『ウイズ』を設立した実業家です。

1987年にバンダイを退社した後は、ウイズの代表取締役社長に就任しました。(2016年に退任)

『たまごっち』は元々、横井氏が1995年にバンダイの「年末商戦用の企画」として提案した商品でした。

※2000年に『ウィズ』へ社名変更、2019年に消滅

「熱帯魚を育てるゲーム」から生まれた

『たまごっち』の着想となったのは、熱帯魚を飼うPCゲーム『アクアゾーン』でした。

横井氏は当時の新聞記事で、『アクアゾーン』が一部のファンの間で流行していることを知ったのです。

自身も動物を飼うことが大好きで、飼っていた熱帯魚が「どんなに工夫をしても2〜3日で死んでしまう」という、生き物を育てる大変さを痛感していました。

この経験から「大変だからこそ可愛さを感じる」要素を見出し、現実の時間と連動した『アクアゾーン』の育成システムを取り入れました。

ゲーム&ウオッチ

しかし、「ヒット作にはマイナーな要素が30%と、メジャーな要素が70%必要」という法則を持っていた横井氏は、マイナーなゲームだった『アクアゾーン』だけでは売れないと考えます。

そこで80年代に大ヒットした『ゲーム&ウオッチ』を、法則の“メジャーな要素”として掛け合わせます。

こうして、画面の中で生き物を育てるゲームとして、『たまごっち』が誕生しました。

『たまごっち』の現実と連動した「お世話」の仕組みは、横井氏のペット飼育の経験から生まれたのです。

開発当初は「腕時計型」だった

たまごっち 企画書

画像引用:バンダイ 公式サイトより

『たまごっち』は、横井氏が提出した企画書「卵型の腕時計」を基に開発されました。

商品名の『たまごっち』も、「たまご」と「ウォッチ」を組み合わせた造語です。

この企画は「携帯に便利」という理由から腕時計型、バンダイの『タマゴラス』などの「卵型のおもちゃは売れる」という、横井氏の発想によって生まれたものでした。

バンダイは商品開発にあたり、当時の※トレンドリーダーであった女子高校生をターゲットに設定していました。

当初は企画書に基づいた「腕時計型のおもちゃ」として開発を進めていました。

しかし、開発担当者は「女子高生にヒットさせるには、スクールバッグにつけられるものがいい」と考えます。

女子高生の間では「スクールバッグにキーホルダーをたくさんつける」ことが流行しており、このアイデアと合致したのです。

さらに、製造コストを抑えるという社内事情も重なり、最終的に腕時計からキーチェーン型に変更されました。

※その時代の流行を生み出す人

テスト販売の時点で大ヒット


『たまごっち』は1996年10月10日に、東京と大阪でテスト販売が行われました。

当初は10万個のたまごっちを2,980円で売る予定でしたが、価格を引き下げるために「30万個を1,980円で販売する」ことに変更します。

この戦略が成功し、テスト販売の時点で女子高生を中心に、想像以上の売れ行きを記録しました。

『たまごっち』はお世話の仕方次第で成長が変わり、「本物のペットのように育てられる」ことが人気を集めました。

生みの親である横井氏は、お世話を怠ると死んでしまう「リアル感」がヒットにつながった理由だと語っています。

女子高生を中心に社会現象へ

たまごっち07

その後、バンダイは販売台数を100万個に再変更し、1996年11月23日に『たまごっち』を正式に発売します。

一般販売が始まると、瞬く間に品切れが続出。

この状況下で手に入れた人は、周りから「たまごっちを持ってる人」と一目置かれる存在でした。

バンダイの開発担当も、当時は「買えなくて並んだ人がいた」「バンダイ本社に問合せがたくさん来た」と振り返っています。

さらに、当時はバンダイのロゴマークがついた社用車を見て「たまごっちを売って欲しい!」と駆け寄る人もいたそうです。

その結果、発売から8ヶ月で合計出荷数は1,000万個を達成。

『たまごっち』は予想をはるかに超える大ヒットとなり、社会現象にまで発展しました。

進化するたまごっち!歴代機種を振り返る

たまごっち10

『たまごっち』は1996年の登場から、時代とともに様々な進化を遂げてきました。

通信機能の搭載や画面のカラー化など、新機種が登場するたびに新しい遊び方が広がっていきました。

ここからは、1996年の発売から現在まで登場した『たまごっち』を、4つのカテゴリに分けて紹介します。

各カテゴリごとで紹介する機種は、時代ごとの主要モデルを3個ずつ選びました。

当時のエピソードも交えながら、『たまごっち』の歴史を振り返っていきましょう。

初登場

たまごっち(初代)

たまごっち

発売日:1996年11月23日
当時の価格:1,980円


『たまごっち』(初代)は、1996年11月23日にバンダイから発売されました。

ゲーム機で育成を楽しめる『デジタルペット』として登場し、初回出荷の30万個はすぐに完売。

発売から2日間で6万個を売り上げ、その後も追加販売がされる度に長蛇の列ができるほど大ヒットとなりました。

当時は「自分だけのペットを育てられる」ゲームがなく、これまでになかった珍しいものとしても注目を集めました。

少しでも放置すると不機嫌になる、最悪の場合死亡するというリアルさは「本当に生きているみたいで、大きくなるのが楽しみ!」と話題に。

また、自分が育てた『たまごっち』を友達同士で見せ合い、成長を比べて盛り上がる姿もよく見られました。

『たまごっち』で遊ぶ様子は新聞やニュースでも取り上げられ、「自分も欲しい!」と多くの人が熱望していたのです。

新種発見!!たまごっち

新種発見!!たまごっち

発売日:1997年2月1日
当時の価格:1,980円


初代『たまごっち』の大ヒットを受けて登場したのが『新種発見!!たまごっち』です。

本作は現シリーズでもおなじみ、優等生キャラの『みみっち』が初めて登場しました。

お世話のシステムは初代とほぼ同じですが、育てられるたまごっちは新しいキャラクターに変更されています。

『たこっち』や『せきとりっち(隠しキャラ)』など、現在の機種では登場しないたまごっちに出会えるのもポイントです。

たまごっち オスっち・メスっち

たまごっち オスっち・メスっち

発売月:1997年12月
当時の価格:1,980円


『たまごっち』シリーズで、初めて「性別」が導入された機種です。

1997年12月に『オスっち』『メスっち』の2バージョンとして発売されました。

プレイヤーが育てたたまごっちは、通信機能により「結婚」させることができます。
本体上部に埋め込まれた端子を直接つなぐ方法は、バンダイの『デジモン』を彷彿とさせます。

結婚が成立するとオスとメスの双子『ベビーっち』が生まれ、それぞれの本体に子孫を残していきます。

誕生から3日ほどは親が世話を行い、それ以降はプレイヤーが引き継いで育てます。

この「たまごっちを育て、子孫へとつなげる」システムは、後のシリーズにも受け継がれていきました。

赤外線通信を搭載

かえってきた! たまごっちプラス

発売日:2004年3月20日
当時の価格:1,980円


初代『たまごっち』の登場から、約6年ぶりに発売された機種です。

「ターゲット層の変更」と「赤外線通信の導入」という改良を経て登場しました。

当時は携帯電話の普及が進み、従来のターゲットであった女子高校生からおもちゃが離れつつありました。

そこでバンダイはターゲットを見直し、「キャラクターを好きになり、育ててくれる人」として小学生に変更しました。

さらに、当時普及していた携帯電話をヒントに『赤外線通信機能』を搭載。
子供たちが持つ「大人への憧れ」を取り入れたシステムが、好評を得て復活につながったのです。

時代に合わせた機能を盛り込むことで、『たまごっち』は再びブームを巻き起こしました。

祝ケータイかいツー! たまごっちプラス

祝ケータイかいツー! たまごっちプラス

画像引用:Amazon 公式サイトより

発売日:2004年11月23日
当時の価格:2,625円


『祝ケータイかいツー! たまごっちプラス』(ケーたま)は、2004年11月23日に発売された機種です。

携帯電話用のアプリ※『たまごっちパーク』と連携したお世話ができるのが特徴でした。

この機能には、子供が持っているたまごっちを、親の携帯電話と通信することで「親子のコミュニケーションを図る」という狙いがありました。

※通信料はプレイヤーが別途負担

さらに、『ケーたま』は当時おもちゃ屋に設置されていた『でかたまごっち』と通信することができました。

『でかたまごっち』との通信では、特別な『ご当地グルメ』を『ケーたま』内にダウンロードしたり、『ミニゲーム』を遊ぶことにより、『ケーたま』で使用できるお金を稼ぐことができました。

携帯電話に憧れていた子供達は、本体にストラップを付けて首から下げることで「自分のケータイ」のように楽しんでいました。

携帯電話との連携でたまごっちの世界が広がり、日本全国どこでも楽しめるおもちゃへ進化したのです。

超じんせーエンジョイ! たまごっちプラス

超じんせーエンジョイ! たまごっちプラス

画像引用:プレミアムバンダイ 公式サイトより

発売日:2005年11月23日
当時の価格:2,940円


『超じんせーエンジョイ!たまごっちプラス』(エンたま)は、2005年11月23日に発売された機種です。

『ファイナルファンタジー』シリーズでおなじみの『ジョブシステム』を取り入れ、たまごっちの進路を選べるようになりました。

本作はたまごっちの「人生」をテーマに、幼稚園から小学校、就職まで育てる… という流れで進めていきます。

就職先は20種類から選択可能で、プレイヤー自身がたまごっちの未来を決められるのが魅力でした。

また、2006年に稼働されたアーケードゲーム『超ねんじゅーかいさい カードでおーえん! たまごっちカップ』とも連携していました。

カードのデザインには、『エンたま』に登場したたまごっちを採用しています。

デザイナーや先生など、様々な職業のたまごっちを集めて楽しんでいた方も多いのではないでしょうか。

画面がカラー表示に変化

たまごっちプラスカラー

たまごっちプラスカラー

画像引用:プレミアムバンダイ 公式サイトより

発売日:2008年11月22日
当時の価格:5,040円


『たまごっちプラスカラー』は、シリーズ初のカラー液晶を搭載したモデルです。

カラー化による消費電力増加のため、初代のボタン電池2個から単四電池2本に変更されました。

本作最大の特徴は、たまごっちの「背景」が変わることです。
キッチンやトイレ、バスルームなど、お世話の内容によって背景が切り替わります。

天気や季節の変化も導入され、ひな祭りやクリスマスといった季節限定のイベントも発生します。

モノクロ画面ではできなかった、たまごっちの「リアルな暮らし」を体験できるアイテムです。

Tamagotchi iD

Tamagotchi iD

画像引用:プレミアムバンダイ 公式サイトより

発売日:2009年11月23日
当時の価格:5,040円


Tamagotchi iDたまごっち あいでぃー』は、2009年11月23日に発売された機種です。

『たまごっちプラスカラー』の後継機として登場し、食べ物の好き嫌いや衣装などの要素が追加されました。

最大の特徴は、携帯電話との通信による『ダウンロードコンテンツ』です。(現在は配信終了)

専用の携帯サイトからアイテムの画像を保存し、赤外線通信で本体へ送るというものでした。

これにより、食べ物やアクセサリー、インテリアなど、好きなアイテムを自由に追加することができました。

『自分だけのたまごっち』にアレンジできるようになり、より長く楽しめるモデルとなったのです。

Tamagotchi P’s

Tamagotchi P's

発売日:2012年11月23日
当時の価格:5,040円


Tamagotchi P’sたまごっち ぴーす』は、2012年11月23日に発売された機種です。

本作では、たまごっち本体に取り付ける拡張ROM『たまデコピアス』が採用されました。

『たまデコピアス』は、たまごっち本体とは別で販売されていたアイテムです。

育成できるたまごっちを増やす「通常モデル」(6種類)と、キャラクターの衣装が変わる『〇〇チェンジ』(5種類)が展開されていました。

宝石やリボンなど可愛いデザインのピアスが多く、コンプリートを目指して集める方も多くいました。

自由にデザインを変えられる「カスタム性」で、小学生女子から大人気の機種でした。

インターネット通信に対応

Tamagotchi 4U

Tamagotchi 4U

画像引用:プレミアムバンダイ 公式サイトより

発売日:2014年9月27日
当時の価格:6,578円


Tamagotchi 4Uたまごっち フォーユー』は、2014年9月27日に発売された機種です。

本体の裏面をくっつけることで、アイテムの交換や追加ができる『タッチツーしん機能』が搭載されました。

『タッチツーしん機能』はたまごっち本体に加え、様々な場所で活用されていました。
その1つが、飲食店やおもちゃ屋などに設置されていたTOUCH SPOTタッチスポットです。

『TOUCH SPOT』は店頭のポップにたまごっちを置くことで、芸能人や企業とコラボした限定キャラやアイテムを入手できるというものでした。

この機能は「たまごっちを普段の生活で持ち歩いて欲しい」という、バンダイの開発担当の思いから生まれたものです。

日常生活の中で通信を楽しむことで、たまごっちをより身近に感じられる仕組みとなっています。

Tamagotchi m!x

Tamagotchi m!x

発売日:2016年7月16日
当時の価格:発売元により変動


Tamagotchi m!xたまごっち みくす』は、2016年7月16日に発売された機種です。

1996年11月に発売された、初代『たまごっち』の20周年記念として販売されました。

バンダイは20周年にあたり、原点に帰って「たまごっちの面白さ」を考え直したそうです。

たまごっちの面白さは「どのキャラクターになるか分からない」点だと思い、遺伝子を引き継ぐシステムを新たに導入しました。


本作は機種名の『m!x(ミックス)』通り、たまごっちの組み合わせ次第で子供の見た目が変化します。

どんなキャラクターになったかを友達と見せ合ったり、SNSで写真を共有して楽しむ姿も多く見られました。

この「見た目が変わる」システムが好評となり、後に発売された『たまごっちみーつ』以降のシリーズにも受け継がれています。

たまごっちみーつ

たまごっちみーつ

発売日:2018年11月23日
当時の価格:発売元により変動


『たまごっちみーつ』は、Bluetoothを初めて搭載したモデルです。

前作『Tamagotchi m!x』から受け継いだ遺伝システムに、『双子のたまごっち』や『たまペット』といった新要素が追加されています。

本作では専用アプリ『たまごっちみーつ アプリ』が配信されていました。(2022年にサービス終了)

友達や家族などの身近な人としかできなかった通信が、インターネットを介して「世界規模」にまで拡大されました。

まだ出会ったことがないたまごっちと交流できる、「世界が広がるような楽しさ」が味わえるゲーム機です。

最新機種

Tamagotchi Smart

Tamagotchi Smart

発売日:2021年11月23日
当時の価格:6,380円


Tamagotchi Smartたまごっちスマート』(たまスマ)は、シリーズ初の「腕時計型たまごっち」として発売されたモデルです。

Appleの『スマートウォッチ』のように、腕につけて持ち運びながらお世話ができます。

本作は『スマートなたまごっち』をコンセプトに、タッチ液晶やマイク機能、歩数計などを搭載。

画面に触ってたまごっちの頭をなでたり、マイクで話しかけることで、より直感的にお世話ができるようになりました。

デジタル化によってたまごっちと「直接触れ合う」感覚を味わえる、これまでにない遊び方を実現したモデルです。

Tamagotchi Uni

Tamagotchi Uni

画像引用:Amazon 公式サイトより

発売日:2023年7月15日
当時の価格:8,250円


Tamagotchi Uniたまごっちユニ』は、2023年7月15日に発売された機種です。

本作はたまごっちで初めて『Wi-Fi通信機能』を搭載したモデルです。

Wi-Fi通信を利用することで、『ダウンロードコンテンツ』の追加や、VR空間Tamaverseたまバースにアクセスすることができます。

『Tamaverse』では他ユーザーとお揃いのコーデを楽しんだり、お互いのアイテムを交換したりと、世界中の多種多様なたまごっちに出会えます。

グローバルなつながりを実現した本作は、まさに「リアル×デジタル」を体現するモデルです。

Tamagotchi Paradise

Tamagotchi Paradise

画像引用:Amazon 公式サイトより

発売日:2025年7月12日
当時の価格:6,380円


Tamagotchi Paradiseたまごっちパラダイス』は、2025年7月12日に発売された機種です。

本作は新機能『ズームダイヤル』の追加による、視点の切り替えが特徴です。
フィールド内に留まらず、細胞から宇宙レベルまで細かく変更することができます。

さらに、結婚による「遺伝」システムも引き続き導入されています。
子供は親の目と身体の色を受け継ぎ、最大で5万種類ものたまごっちが誕生します。

たまごっち達の幅広い組み合わせを、存分に楽しめるモデルです。

進化条件について知りたい方はこちら
5万種類に進化! たまごっちパラダイスの育て方を解説

たまごっちのレア機種は?市場価格も解説

たまごっち11

『たまごっち』は、多数のシリーズや本体カラーが展開されています。

本体によって出現キャラやアイテムが変わることもあり、何種類も購入するコレクターも少なくありません。

その中でも第1ブーム末期(1998)に発売されたもの、アニメや雑誌とのコラボ限定モデルなどは「レア機種」と呼ばれています。

レア機種は中古市場で、定価の数十倍にあたる数万~数十万円で取引されることが多いです。

本記事では、ファンの間で「レア機種」として扱われているたまごっちを5つ紹介します。

デビルっちのたまごっち

デビルっちのたまごっち

発売月:1998年9月
市場価格:30,000~50,000円

『デビルっちのたまごっち』は、1998年9月に発売されたモデルです。

1997年に登場した『てんしっちのたまごっち』で、お世話を放置すると現れる『デビルっち』を主役にしたゲームです。

『デビルっち』は子供から大人への成長ではなく、初級から上級へと「昇級」する独自のシステムを採用しています。

本作は1996年から始まった、たまごっちブームの末期に発売された機種です。

出荷数は初代より少なく、バンダイからの再販や復刻版の展開も行われませんでした。

そのため、オークションサイトでは「激レアなモデル」として、30,000円~50,000円で取引されています。

市場価格の高さから、ファンの間では「欲しいけど結構高い」「定価(2,079円)の10倍はあり得ない」といった声も上がっています。

やさしいたまごっち

やさしいたまごっち

発売月:1998年10月
市場価格:20,000~30,000円

『やさしいたまごっち』は、1998年10月に発売されたモデルです。

地球で生まれ育った『やさしいたまごっち』(やさたまごっち)を、子供から大人まで育てていきます。

本体サイズは初代『たまごっち』よりも一回り大きく、ボタン電池ではなく「単3電池2本」で動くのが特徴です。

本作は『デビルっちのたまごっち』と同じく、たまごっちブーム末期に発売されました。

当時から出荷本数が少なく、持っているプレイヤーも少ないため、中古市場では数万円の価値が付いています。

ファンの間では、手に入れるのが「やさしくない」とも言われるレア機種です。

サンタクロっちのたまごっち

発売月:1998年11月
市場価格:20,000~30,000円


『サンタクロっちのたまごっち』は、1998年11月に発売されたモデルです。
サンタクロース風のキャラクター『サンタクロっち』を操作し、たまごっち達にプレゼントを届けるという内容です。

本体カラーはクリスマスをイメージした、赤・緑・白の3色が展開されました。

本作もたまごっちブーム末期に発売された機種で、生産数の少なさから20,000~30,000円で取引されています。

たまごっちのお世話ではなく「プレゼントを届ける」というユニークな遊び方も、ファンの間で人気を集めています。

たまごっちスクール せーとぜーいんしゅーごっち!2じかんめ ちゃおたまスクール

配布期間:2006年12月~2007年2月
市場価格:50,000~60,000円


少女漫画雑誌『ちゃお』とコラボした、限定モデルのたまごっちです。
2006年12月~2007年2月にWebサイト『ちゃおランド』(現・ちゃおプラス)と、郵送での抽選申込で配布されました。

本体には『CIAO』のロゴと、少女漫画家『ちゃおっち』のイラストが描かれています。

本作は5,000名限定かつ、申し込み期間も約2カ月と短かったため、入手できた人はごくわずかでした。

その希少性から、現在は『たまごっち』のコレクターや『ちゃお』ファンから人気のモデルとなっています。

Tamagotchi ID 名探偵コナンバージョン

発売月:2010年7月
市場価格:100,000~250,000円


2010年7月に登場した、少年漫画『名探偵コナン』とのコラボモデルです。
『週刊少年サンデー』3000号刊行の記念商品として、100名限定の抽選販売で配布されました。

メニュー画面に『CONAN』のロゴが表示される、アイテムショップに『毛利探偵事務所』が登場するなど、見た目もゲーム内容も『コナン』仕様にアレンジされています。

本作は非売品の抽選プレゼントで、中古市場にもほとんど流通していないレア機種です。

限定モデル独自のデザインから、『コナン』『たまごっち』ファンの間で高い人気を誇っています。

まとめ

たまごっち12

今回は、『たまごっち』シリーズの歩みを機種ごとに紹介しました。

1996年に登場した『たまごっち』は、お世話をサボるとすぐに死んでしまう「生き物を育てる大変さ」から生まれたおもちゃです。

本物の生き物を育てているような「リアルさ」や、自由に持ち歩いて「いつでもどこでもお世話ができる」という、携帯型育成ゲームならではの楽しさがヒットにつながりました。

『たまごっち』は現在もシリーズ展開を続けており、「ワイヤレス通信の導入」「遺伝子の受け継ぎ」など、時代に合わせた新要素が加えられています。

昔遊んでいた『たまごっち』の歴史を知ると、今の機種とはまた違った魅力に気づけるかもしれません。



最後までご覧いただきありがとうございました。

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