ファミコンの収納ガイド
今回はファミコン関連の収納に関するガイドです。
本体の収納、ソフトの収納という観点に分けて紹介します。
市販のファミコン収納品の選び方
まず、用途としてゲーム機本体収納型であれば何の機種を想定しているのか、カセットのみでプレイ用のROMのみの単品を収納するのか、コレクション用に外箱付を大量に保管するのかを考えてみてください。
プレイ用のROMのみであればいつでも取り出せるアクセシビリティ、外箱付きでの保管であれば褪色が、百桁単位で押入れに入れるのであればカビ対策も意識したいところ。ここでは用途別にいくつかの収納ケースを比較してみます。
さまざまな収納ケースを比較
まずゲーム機本体収納ケースから、今回はおしゃれ系と実用系で3種ほど紹介します。
おしゃれな収納ケースの紹介と選び方
プレイ用にリビングやテレビ台周辺における収納ケースの紹介からです。
宮武製作所(Miyatake Seisakujyo) ゲームラック
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BN144LNX
収納ラックに1万円超、というと抵抗がありますが天面含め5段置きができるタイプで使い勝手は良いです。
ファミコン+ディスクシステムを重ね置きしてROMカートリッジとRAMアダプタの抜き差しをしたり、メガドライブ+メガCD+32XでROMカートリッジ抜き差しし、2段目にセガサターン、3段目にドリームキャスト、その下にメガドライブミニを並べることも可能です。
中段はスライド式で手前に引き出せるのでCDやGD-ROMドライブの蓋の開け閉めにも対応でき、側面及び背面も放熱用に抜けているのも良いですね。
山崎実業(Yamazaki) ゲーム機収納ラック
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CQ1YWZGS
こちらは内部にPS5(又は4)とSwitchの2台を収納するタイプですが、スライド棚上段にファミコン本体を収納できます。
レトロゲーム関連紹介で現行機種の収納は需要も少ないとも思いますが、昨今Nintendo Switch Onlineでのファミコン配信、EGGコンソールやアーケードアーカイブスやサターントリビュート等の移植タイトルを遊ぶことも多かろうので紹介。
こちらは前面扉が閉まった状態でも背面から排熱ができて安心です。
フィット感が特徴の収納ケースの紹介とメリット・デメリット
メリットとしてはやはり床置きでのトラブルが防げることと埃防止でしょうか。
ブラウン管時代はそもそもセガマークⅢを横向きに入れられる程の奥行のテレビ台があり、またビデオデッキ+1ハードが基本だったライフスタイルでした。
対して大型液晶テレビはそもそもテレビ台の奥行が無く、複数ハードと場合によっては大型アケコン常備のような21世紀では対応した収納は別途用意した方が良いでしょう。
デメリットとして、密閉型の放熱問題です。今回紹介したラックの家具メーカーはいずれも背面が抜けており安心ですが、以前購入した大手家具メーカーのテレビ台でみっちりPS4が収まるが冬でも排気が出来ず熱暴走するものもありました。
Amazonで今でも売られているものもありますが購入の際は必ず吸気・排気スペースの確認、年一回の埃清掃を心がけましょう。
ファミコン専用ケースの特徴
次にファミコン専用ケースに絞った実用系のおすすめです。
ファミコンの場合はそもそもコントローラのケーブル長(約70cm)の都合で本体を手元近くに置く前提となるのでキャスター付きがよいでしょう。
映像・音声もRF(初代)、NEWファミコン及び互換機の場合はコンポジット出力となる為、変換ケーブルの取り回しにも注意したいところです。
おすすめのファミコン収納ケース
サンコー「ゲーマーズガレージ」
https://www.thanko.jp/view/item/000000004079
おしゃれ感よりも実用性重視という点ではやはりこちらです。
無線通信前提の最近のコントローラと異なり、初代ファミコンは約70cm、スーパーファミコンは約1mとコントローラケーブルが短い為本体の移動を考えるとやはりキャスターは便利ですね。
また、実機で『ウィザードリィ』を遊ぶ際にもリセットボタンが手元に欲しい為お勧めです。
https://blog.thanko.jp/archives/14383
同社では小型液晶モニタとHDMI切替機を同社のキャスター付き小型ラックにオールインワンで載せられるセットの販売もされています。
縦置きも可能ですので現行機のアーケードアーカイブス等の90度回転可能なタイトルで遊ぶ際にも使えますね。
収納テクニックとアイディア
続いて収納に関するテクニックとアイディアの紹介です。
ファミコン収納のコツ
ファミコン収納で先ずチェックすべきは湿度です。ある程度空調の期待できる室内保管なら多少は安心ですが、レンタル倉庫や物置き等は紙箱や金属端子が湿気でやられます。
押入れ等もカビや錆び、虫等の汚れも怖いのでポリプロピレン衣装ケースを同一の型番のものをまとめて買っておくと重ねた際の安定が期待出来て安心です。
Amazonでも無印良品や天馬ブランドのケースが通販で買えますが、どうしても送料が発生しますので近所のホームセンターや中古家具屋等を覗いてみては如何でしょうか。
小物の整理術や大量収納のテクニック
ファミコンに限りませんが、収納整理の際に輪ゴムは使わないことが肝要です。
また説明書も背閉じのホチキスが錆びる為小分け用のビニールや蓋つきのジップロック等で保管をお勧めします。
個人的には説明書や小物類(『源平討魔伝』や『破邪の封印』の地図やフィギュア等)は別にすると紛失するケースが多いので、ROMカートリッジ、紙箱、説明書、付属品とセットでビニールに保管するようにしています。
ファミコンを綺麗に見せる収納テクニック
カセット収納ポケット40(FC/MDカセット用) | テレビゲーム周辺機器のゲームパーツメーカーはコロンバスサークル。 (columbuscircle.co.jp)
https://www.columbuscircle.co.jp/products/?id=1663752577-747515
普段使いのカセットがROM単品で結構種類がある方であればこのような壁掛けタイプの収納もあります。
豆知識ですが、ファミコンとメガドライブとMSXの標準カートリッジサイズはオーディオテープが基準となっており共通サイズですので混在させてもいいですね。
コスパのいい収納アイディア
普段使いの収納ラックにはある程度お金を掛けた方が良いですが、ある程度量と種類のあるコレクターの方々はやはり100均に頼ることとなると思います。
ここではコスパと実用性を前提に小型収納ケースを推していきます。
100均で揃う収納グッズ
セリア「スクウェアBOXフタ付L型」
こちらは重ね置き出来る小型収納ケースです。
こちらはフタ付きで110円でしたが、商品によってはフタが別料金だったり、大型のものは330円だったりするので注意しましょう。
ファミコン紙箱、メガドライブ、DS、各種ミニハードと一通り収まる点で重宝します。
フロッピー時代のソフトバンク流通のレトロPCパッケージが三本程収まるので、ファミコンだけでなくX68kや88、98ソフト所有の方にもお勧めです。
半透明タイプは外からも中身が判別できますが、R18タイトルなどは黒やグレーもあるので使い分けることも可能です。
セリア「クリアイーゼル ミニ」
こちらは収納とは若干異なりますが、今挿入されているソフトの箱を立てかけるのに便利です。
サターンやプレイステーション等のCD、ニンテンドーDSやX68000 Z等に入れたメディアをつい差しっぱなしにして、別なものと入れ替える際に元の箱がどこか見つからないことを防ぐのに便利です。
DIYで自作するファミコン収納
若い人を中心にレトロブームが盛り上がっています。
SNSでレトロなDIYの空間を撮影した投稿を見掛ける機会も多くなってきました。
ここからはレトロゲームの代表ともいえるファミコンのDIYでの収納を紹介していきます。
自作収納の注意点とアイディア
自作の収納を作っていくにあたって、ディスプレイのイメージを固めておくことが非常に大切です。
そこから実際に置くもの、置く場所のサイズや重量を測って理想に近づけていくのが良いでしょう。
最初は、簡単に着手できるものを作るのが完成させるコツです。
DIY収納で気をつけるべき点
サイズや重量を測る際、遊びをもたせることに気をつけましょう。
あまりギリギリで採寸すると、印象が窮屈になってしまったり、最悪の場合、木材が入らないなどといったことになってしまいます。
また、壁に穴を開けられるかどうかも重要です。
賃貸などで穴を開けられない場合は、DIY用の強力なマグネットや両面テープがあるので、そちらを活用しましょう。
おしゃれなDIY収納アイディア
ファミコンはレトロといっても、ハード自体の紅白の外見やドット絵の印象もあって、良い意味でポップな雰囲気があると感じています。
その印象を生かしてアイロンビーズで作中キャラを表現した飾り付けをしてみるのもポップで可愛らしいかもしれません。
DIY手順とディスプレイ方法
ここからは、DIYの手順、必要な材料や工具について紹介していきます。
DIYの手順についてですが、イメージが固まってサイズを測り終えたら、設計図を書きます。
そして、イメージを実現するために必要な材料を購入、実際にカットしていく流れになります。
ここが一番大変ですが、そのぶん完成したときにゲームをクリアしたぐらいの感動を得られるのではないでしょうか。
必要な材料と工具
材料としては、棚や台の材料となる木材が必要ですが、素材の手触りや木目など、いろいろな種類があります。
実際に店舗に足を運んで見てみるほか、カット済、着色済の木材を販売する通販などもあるので、利用してみてはいかがでしょうか。
工具としては、ドリルドライバー、サイズを測るためのメジャー、木材を切るためのノコギリは必須です。
必要に応じて、ヤスリがけ用のサンドペーパー、厚めの素材を扱う場合にインパクトドライバー、部材を固定するためのクランプ、つや出しのワックス、壁を汚さずに印をつけるためのマスキングテープ、角度にこだわりがある場合は水平器なども揃えておくと良いでしょう。
DIY完了後のディスプレイ方法
ディスプレイ方法ひとつで印象が大きく変わります。
最初に思い描いた理想のイメージに近づけられるよう、考えながら飾り付けていきましょう。
部屋全体をファミコン本体を意識した紅白のツートーンに染めてみたり、愛着のあるゲームのシリーズに合わせて、グッズ等と一緒にディスプレイしてみるのも良いかもしれません。
まとめ
結論として収納は、プレイ環境に直結するゲーム機ラックはそれなりにお金を掛けて、ソフトの収納についてはカビや錆びに注意して、という点に集約できるかと思います。
DIYをする場合は、しっかりイメージを固めて、簡単に作れるものから始めることですね。
皆さんの良いゲームライフの参考になれば幸いです。
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