
アイテム情報

■発売日
1989年12月8日
■概要
『PCエンジン スーパーグラフィックス (PI-TG4)』は、1989年12月8日にNECホームエレクトロニクスから発売された最上位モデルです。
付属品は本体、専用ターボパッド、ACアダプタ、AVケーブル。定価は39,800円でした。
さらなる高画質化を求めるコアゲーマーへ向けて、グラフィック能力を文字通り「倍加」させた本機は、実質『PCエンジン2』といえる存在です。
自動車のV型6気筒エンジンブロックを彷彿とさせるメカニカルなボディシェルは、周辺機器との合体を前提とした従来のPCエンジンシリーズとは一線を画す圧倒的な存在感を放っています。
ハイスペックを武器にアーケード完全移植の旗手となることが期待されましたが、専用ソフトはわずか5本で展開を終了。
SG専用タイトルをすべて揃え、ハードの真価を引き出すことこそ、現代のPCエンジンファンにとって一つの「実績解除」といえるでしょう。

■スペック
本機最大の特徴は、PCエンジンの心臓部であるグラフィックチップ(VDP)を「2基」搭載した点にあります。
加えて、ワークRAM(メモリ)も4倍(初代の8KBから32KB)にスペックアップされています。
スプライト表示数は初代の64個から128個へ倍増し、表示色数も大幅に強化。
これにより、当時のアーケードゲームの専売特許だった緻密な多重スクロールや、巨大なキャラクターが画面狭しと動き回るダイナミックな表現を家庭で実現しました。
通常のHuCARDもそのまま動作する互換性があり、全世代のソフトをサポートする体制をいち早く確立しました。
しかし、チップが増えたことによる影響で、一部のタイトルが正常に動作しないといった不具合も見受けられました。
この贅沢すぎる設計が結果として本体価格の高騰を招き、普及を妨げる壁となってしまいました。

■トリビア
本機が「悲劇の銘機」と呼ばれる理由は、圧倒的なスペックを活かした専用ソフトが以下の5本に留まったことです。
- 『バトルエース』
- 『大魔界村』
- 『オルディネス』
- 『1941 Counter Attack』
- 『魔動王グランゾート』
中でもアーケード移植である『大魔界村』の完成度は当時最高峰と謳われ、本機の実力を世に知らしめました。
また、専用ソフト以外にも『ダライアス・プラス』のように、「SGで起動するとスプライトのチラつきが大幅に軽減される」という隠れた恩恵を受けられる対応ソフトも存在。
別売りのアダプターを用いた『CD-ROM2』との接続の歪さと合わせて、ファンの間では語り草となっています。








