
アイテム情報

■発売日
1994年12月16日
■概要
『PCエンジン Duo-RX』は、1994年12月16日にNECホームエレクトロニクスから発売されたシリーズ最終モデルです。
付属品は本体、アーケードパッド6、AVケーブル、ACアダプター。定価は29,800円(税別)でした。
1987年の初代発売から7年。数多の派生ハードを生み出してきたPCエンジンの「到達点」ともいえる一台です。
価格に関しても限界まで下げており、前モデルのDuo-Rからさらに1万円も安価となっています。
次世代機への移行期において、王道のHuCARDとCD-ROM2を愛するユーザーへ向けたNECの意地と覚悟が伝わってきます。
発売日は次世代機「PC-FX」のわずか一週間前。新旧ハードが店頭で静かに、しかし劇的にバトンタッチを行った象徴的な瞬間でした。

■本体について
前モデルであるDuo-Rの安定性をベースに、さらなるユーザビリティの向上が図られました。
目玉は、格闘ゲームブームに応えた6ボタンコントローラーの同梱です。
『ストリートファイターII'』をはじめ、アーケードカード専用ソフト『餓狼伝説 SPECIAL』やSUPER CD-ROM2の『あすか120%スペシャル』を、変換アダプタなしで最大限に楽しむことができます。
筐体はDuo-R譲りのオフホワイトですが、各ボタンやロゴの配色は鮮やかな「ブルー・ミントグリーン」系へと一新。よりクリーンで洗練された印象を与えています。
また、「Duo-Rより読み込みが速い」という都市伝説がありますが、実際はピックアップの駆動や回路構成に微細な変更がある程度で、差はほとんどありません。
ただし、出荷時期によってはコンデンサの最適化が進んでおり、メンテナンス性の面では歴代最高峰といえます。

■トリビア
PCエンジンファンにとって、Duo-RXからPC-FXへと続く時代の最大の事件といえば、『天外魔境III NAMIDA』の未発売騒動でしょう。
当初、本作は1990年代前半にSUPER CD-ROM2用として開発が発表されました。
その後、次世代機意向に伴い開発はPC-FXへと移りますが、ハードの苦戦と開発の難航が重なり、結局FXでも日の目を見ることはありませんでした。
最終的には、発表から実に13年後の2005年にPS2用ソフトとしてリリースされました。
しかし、内容は初期の予告とは全くの別物となっており、当時アーケードカードやPC-FXを買い揃えて待っていたユーザーの多くが、文字通り「NAMIDA」を拭いきれない結末となりました。

■修理について
Duo-RXといえども、発売から30年が経過し、ピックアップレンズの寿命やディスク読み込み不良を抱える個体が増えています。
大切な愛機の修理・メンテナンスを検討されている方は、ぜひBEEPへご相談ください。








