
アイテム情報

■発売日
1991年12月13日
■概要
『SUPER CD-ROM2』は、1991年12月13日にNECホームエレクトロニクスより発売されたPCエンジン用の周辺機器です。
付属品は本体、ACアダプタ、AVケーブル、定価は47,800円でした。
従来のCD-ROM2の規格を拡張し、より高度な演出と快適なプレイ環境を実現するためのアップグレードユニットです。
先行して発売された一体型機「PCエンジンDuo」と同等のスペックを周辺機器として提供したもので、インターフェースユニットを介さず、コアグラフィックス等の本体と直接ドッキングするスマートな設計が特徴です。
本体カラーは、ライトグレーにオレンジのロゴとなっており『コアグラフィックスII』に取り付けることで統一感があるようにデザインされています。
PCエンジンが「16ビット機」のライバルたちと互角以上に渡り合うための切り札として送り出され、数多くの名作を生み出しました。

■通常のCD-ROM2との違い
旧規格(CD-ROM²)との最大の相違点は、内蔵された「バッファRAM」の容量にあります。
最大の特徴はRAMの大容量化で、旧型が0.5Mbit(約64KB)だったのに対し、SUPERは2Mbit(256KB)へと大幅に強化されました。
これにより、一度に読み込めるデータ量が増え、頻繁なロード(データ待ち)が激減しました。
大容量RAMを活かし、表現力が向上。より緻密なアニメーション、多重スクロール、美麗な背景描画が可能になりました。
また、従来のIFU-30のような巨大な土台は不要で、本体と縦に繋ぐだけで完成する合理的なフォルムも、高く評価されました。

■トリビア
SUPER専用ソフトを旧来のシステム(システムカード1.0や2.0)で起動しようとすると、通常は「システムカードを交換してください」というエラー画面が出ます。
しかし、多くのメーカーはこの制限を逆手に取り、豪華なイースターエッグを仕込んでいました。
『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』: 警告画面の代わりに、デフォルメされたリヒターを操る「ミニゲーム」が遊べる。
『ドラゴンスレイヤー英雄伝説』:セリオスとティーナを模したパペットが登場し、ボタンを押すとサウンドテストができる。
『イースIV』:「イース愛の劇場」と称して、ヒロイン達がアニメーションで警告してくれる。
これらは開発者の遊び心であり、当時のユーザーにとって「わざと間違えて起動する」のが一つの楽しみでもありました。

■評価
本機の登場により、『天外魔境II』や『ときめきメモリアル』といった、歴史に名を刻む大作を次々と生み出すことになりました。
単なる周辺機器のアップデートに留まらず、ゲームの「質」そのものを変えた功績は計り知れません。
今なお実機で『ドラキュラX』や『イースI・II』を最高の環境で楽しむために、多くのファンがメンテナンスを施しながら大切に使い続けている、不朽の名機といえます。








