
アイテム情報

■発売日
1989年12月8日
■概要
『PCエンジン コアグラフィックス(PI-TG3)』は、初代PCエンジンの発売から約2年後となる1989年12月8日にリリースされました。
定価は24,800円。付属品は本体に加え、連射機能付きの「ターボパッド」、ACアダプタ、そして念願の3色「AVケーブル」が同梱されました。
カラーリングをダークグレーとブルーに変更し、各部を現代的にアップデートしたマイナーチェンジモデルです。
初代の完成されたコンパクトなフォルムを継承しつつ、AV機器としての親和性をより高めた本機は、PCエンジンが黄金期へ向かう象徴的な一台となりました。

■初代PCエンジンとの違い
初代(PI-TG001)との最大の違いは、映像出力方式にあります。
初代はテレビのアンテナ端子に接続する「RF出力」のみでしたが、本機は「AV出力端子」を標準装備しました。
これにより、ビデオ端子を備えたテレビへ直接、ノイズの少ないクリアな映像と音声を出力可能です。
また、付属パッドに標準で連射機能(ターボスイッチ)が搭載され、アクションやシューティングでの利便性が飛躍的に向上しました。
内部回路の微調整も行われるなど、全体的な安定感が増した「実用重視のPCエンジン」といえる仕様変更が施されています。

■スペック
取り分け初代との違いはなく、スペックの根幹を成すCPUや描画能力、そして背面の巨大な拡張コネクタは完全に引き継がれています。
そのため、HuCARDソフトの互換性はもちろん、既存の「CD-ROM2(ロムロム)」などの周辺機器もそのまま接続可能です。
後継の「コアグラフィックスII」ではコスト削減のために一部の仕様が変更されますが、この初代コアグラは「白エンジンの完全上位互換」としての地位を確立しています。
より美麗な画面で『イース』シリーズや『グラディウス』などのアーケード移植を楽しみたいユーザーにとって、当時の最適解となりました。

■評価
本機は、現在の『PCエンジン』実機プレイにおいて、最も扱いやすいハードの一つとして高く評価されています。
RF接続の煩わしさから解放されたAV出力の恩恵は大きく、さらに「白エンジン」特有の経年による黄ばみが目立ちにくいグレーの筐体は、中古市場でも根強い人気を誇ります。
BEEP的な視点で見れば、初代のスタイルを踏襲しつつ洗練された実用性が同居した、PCエンジン史における「スタンダードモデル」といえます。
「シンプルにHuCARDを楽しみたいならこれ」と言わしめる信頼感こそが、本機の最大の魅力でしょう。








