
アイテム情報

■発売日
1995年7月21日
■概要
『バーチャルボーイ』は、1995年7月21日に任天堂から発売された、世界初の本格的な立体視機能を備えた携帯型(スタンド設置型)ゲーム機です。
定価は15,000円(税別)で、付属品は本体・コントローラー・アイシェード・スタンド・電池ボックスです。
開発は「ゲームボーイの父」として知られる任天堂のエース・「横井軍平」氏が率いるチームが担当しました。
ゴーグル型の本体を覗き込むことで、左右の目に異なる映像を見せ、脳内に3D空間を構築するという当時としては革新的なVR体験を実現しました。
ソニーやセガが次世代機戦争に沸く中、全く異なる角度から「未来」を提示した唯一無二のハードです。

■スペック
スペック面での最大の特徴は、高精細な赤いLEDを用いた「LEDスキャン方式」による描画です。
当時の技術でフルカラー3Dを実現するにはコストとサイズが膨大になるため、あえて赤と黒の2色に絞ることで、高いコントラストと鮮明な立体感を実現しました。
コントローラーは左右に十字キーを持つシンメトリー形状で、3D空間内での移動や視点操作を直感的に行えるよう設計されています。
電源は単3電池6本で稼働しますが、別売りアタッチメントを取り付けることで、ファミコンやスーファミ用のACアダプタも流用できます。
ゴーグル型の特徴的なボディシェルは"現代のVRヘッドセット"の先駆けとも言える、極めて先進的なものとなっています。

■トリビア
有名なエピソードとして、当初は頭に取り付ける「ヘッドマウントディスプレイ方式」検討されていたことが挙げられます。
しかし、身体的負荷や立体視の安定性を最優先した結果、スタンドに取り付けて覗き込む現在のスタイルへと着地しました。
また、周辺機器として「通信ケーブル」の発売が予定されており、本体底面には接続端子もありましたが、キャンセルされています。
もしこれが実現していれば、現在のVRゲームに近い「空間を共有する対戦」が30年以上前に完成していたことになります。

■評価
発売当初は「画面が赤い」「目に悪い」といった批判にさらされ、ソフトのラインナップは国内でわずか19本(海外を合わせて22本)で幕を閉じました。
わずか1年足らずで市場展開が終了したことにより「任天堂最大の失敗」と言われることも多いですが、ゲーム史の観点で見れば「純粋な体験」を追求した挑戦と言えます。
後年のニンテンドー3DSや、現在のVR機器の普及を鑑みれば、横井軍平氏が見据えていたビジョンの正しさは歴史が証明しています。
現在では、その独特のビジュアルと希少性から、本体のみならず箱付きの完品は非常に高い価値を持っています。
赤い閃光の中に広がる3D世界は、VRが実現した今だからこそ再評価されています。








