
アイテム情報

■概要
『Master Gear Converter』(マスターギアコンバーター)は、セガが1992年に主に欧米市場で発売した、『ゲームギア』用の周辺機器です。
定価は29.99ドル(約3,750円)と比較的安価でした。
アダプター型の周辺機器で、『ゲームギア』の本体上部にあるカセットスロットに接続することで、『ゲームギア』で『マスターシステム』が遊べるようになります。
※MYカード・日本版ソフト非対応
『ゲームギア』は、『マスターシステム』共通のZ80 CPUを搭載しているので実現できた機能と言えます。
付属品は本体のみで、手軽に『ゲームギア』の対応ソフトを拡張できました。
セガの"ユーザーの資産"を活かすという哲学と、携帯機のソフト不足を補う戦略的な商品です。

■用途・機能
海外版のソフトしか動作しませんが、北米・欧州・ブラジルエリアのソフトが幅広く動作する「リージョンフリー」の仕様です。
しかし、『マスターシステム』のゲームは基本的にテレビ出力用に設計されています。
そのため『ゲームギア』の画面(3.2インチ)に表示される際には、画面の左右に黒い帯ができるなど、縮小表示されます。
また、『アウトラン』や『ファンタシースター』といった一部ソフトには互換性がないため、正常に動作しないタイトルがあることには注意が必要です。
とはいえ、携帯機で『マスターシステム』のソフトを活用できる点は、当時のユーザーにとって非常に魅力的な手段でした。
海外では、独自のタイトルや移植ゲームも多いので、セガファンであれば是非持っておきたい周辺機器と言えるでしょう。

■トリビア
『Master Gear Converter』と同様に、『マスターシステム』のカセットを『ゲームギア』で遊べるようにするサードパーティ製のコンバーターがいくつか存在しました。
その代表的な例が、『Gear Master』と『Nuby Converter』です。
類似商品が複数存在した事実は、"『マスターシステム』のソフト資産を『ゲームギア』で遊びたい"というニーズ高さを感じます。
ゲーム機における、後方互換性の重要性の高さを感じとれる一例です。









