メガドライブ『テラドライブ』

テラドライブ
買取価格100,000円
メーカーセガ
対応機種メガドライブ
メディアROM/FDD

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アイテム情報

■発売日

1991年5月31日

■概要

『テラドライブ』は、セガとIBMが共同開発でリリースした『メガドライブ』複合型パソコンです。
定価はモデル(3グレード)によって異なり、最廉価のModel 1では148,000円からでした。

PCパーツとゲーム機の両面を持っており、『SC-3000』を皮切りにホビーパソコンから発展したセガのゲーム機としてはある意味祖先帰りとも言えるかもしれません。
IBM PC/AT互換機としての機能と、『メガドライブ』のゲーム機能を一台の筐体に統合しているのが特徴となっています。

単に『メガドライブ』を搭載しただけではなく、相互にデータ連携・ハードウェアを共有といった新しい可能性を切り開こうとしました。
当時のセガがゲーム機を単なる"玩具"ではなく、未来のマルチメディア機器として位置づけようとした、挑戦的な思想を具現化したようなマシンです。

■スペック

テラドライブの最大の特徴は、PCのOSと『メガドライブ』を異なるモニターに同時出力できる機能です。
ただし、この機能を活かしたソフトはたったの2本しか発売されず、あまり生かされずに終わっています。
また、IBMPC用のゲームにメガドライブのコントローラーを認識させるような機能もあったようです。

PCとしてのスペックは、CPUにIntel 80286を搭載し、OSにはIBM-DOS(別売りではWindows 3.0も対応)を採用していました。
メガドライブのメインチップは「モトローラ」社製なので、奇しくも2つの会社のチップを積んでいるマシンとなっています。
メモリやHDD容量はモデルによって異なりましたが、基本的なPC/AT互換機として利用できました。

付属品としては、キーボード、マウス、専用コントローラー(3ボタンタイプ)などが同梱されていました。
『メガCD』『スーパー32X』等には対応しておらず、専用の周辺機器も検討されましたが発売されずに終わっています。

■トリビア

メガ、ギガの次の符号であるテラ(TB)を表す名前の本機ですが、実はterra(地球)という意味で命名された経緯があります。
『セガサターン』を始め、セガのゲーム機のコードネームが太陽系惑星から名づけられた最初のプロジェクトとなりました。

また、『テラドライブ』が日本で発売された2年後の1993年に、セガは海外市場向けにもう一つのメガドライブ内蔵PCを販売していました。
それが、イギリスのAmstrad社と共同開発した『Mega PC』(メガピーシー)です。
基礎スペックは『テラドライブ』よりも高いです。ただし、連携機能等は削除されています。

どちらも商業的には失敗となりましたが、現在では極めて歴史的価値の高いアイテムとして評価されています。

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