
アイテム情報

■発売日
1994年3月10日
■概要
『メガジェット』は、セガが1993年に開発・提供した携帯型の『メガドライブ』です。
もともとは業務用として開発され、日本航空(JAL)の国際線機内サービス専用ゲーム機として導入されました。
乗客は座席モニターに接続された本体を使い、フライト中に『メガドライブ』のゲームを楽しむことができました。
当時プレイ可能だったタイトルは、『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』と『アイルトン・セナ スーパーモナコGP II』の2作品が確認されています。
その後、一般ユーザーからの強い要望を受け、1994年3月10日に一般販売が開始されました。定価は15,000円。
同年に登場した『セガサターン』の影響や、本機が特殊な設計を持つこともあり、現在では熱心なセガファンやコレクターの間で高い人気を誇るレアアイテムとなっています。

■性能とデザインの特徴
『メガジェット』の基本性能は、家庭用『メガドライブ』とほぼ同等です。 機内での使用を想定して設計されており、携帯性を重視したコンパクトな本体サイズが特徴です。
本体上部にはカートリッジスロットがあり、市販の『メガドライブ』用ソフトをそのまま使用可能。
ただし、『メガCD』接続用ポートは省かれており、同機との連携は非対応です。
また、『スーパー32X』を使用する場合は、本体を加工しなければ接続できない仕様となっています。
業務用版と家庭用版では、本体前面のステッカーが異なり、業務用版には「JAL」ロゴが、家庭用版には「MD」ロゴがあしらわれています。
さらに、カーオーディオメーカー「ALPINE」仕様の特別版も存在し、同社ロゴと「運転中に遊ばないでください」という注意書きが印字されています。
本機は機内モニターへの接続を前提としていたため、画面およびバッテリーは内蔵されていません。 そのため、家庭で使用する際はテレビへの映像出力と外部電源の接続が必要です。

■トリビア
当時のセガ社内では、各ハードウェア開発プロジェクトに
太陽系惑星のコードネームが付けられており、本機は『Project Venus(ヴィーナス)』として進められていました。
この開発プロジェクトは後に派生し、海外向け携帯型メガドライブ『Nomad(ノーマッド)』の誕生へと繋がっています。










