
アイテム情報

■発売日
1993年4月23日
■概要
『メガドライブ2』は、1988年に登場した初代『メガドライブ』のマイナーチェンジモデルです。
小型化と低価格化を実現し、性能はそのままに非常にコンパクトになりました。定価は12,800円。
同時発売のCDドライブ『メガCD2』や性能強化ユニットの『スーパー32X』にも対応しており、セガが掲げていた「拡張して楽しむ」コンセプトは本機でも健在です。
洗練されたデザインと手に取りやすい価格によって、多くのユーザーに親しまれ、セガを代表するゲーム機の一つとなりました。

■性能について
『メガドライブ2』は、初代『メガドライブ』の単なる小型化モデルではなく、内部構造にもいくつかの変更が加えられています。
初代機に搭載されていたイヤホンジャックやボリュームスライダーといった、一部のマニア向け機能は省略され、よりシンプルな設計となりました。
また、付属のコントローラーは従来の3ボタンタイプから6ボタン仕様の『ファイティングパッド6B』に変更。
当時社会現象となっていた『ストリートファイターII』をはじめとする“格闘ゲームブーム”を強く意識した仕様と言えるでしょう。

■トリビア
実は『メガドライブ』には、海外のみで発売された『メガドライブ3』(Genesis 3)が存在します。
1998年に登場したこのモデルは、すでに『セガサターン』が発売されていた時期にリリースされたもので、『メガドライブ2』以上に徹底したコストダウンが図られています。
『メガCD』や『スーパー32X』との接続用ポートは省略され、目玉であった拡張系周辺機器は一切使用できなくなりました。
また、内蔵チップの仕様が異なるため、一部のソフトウェアでは正常に動作しないという報告もあります。
さらに、ブラジルではセガから委託販売を受け持っていたTECTOYから『メガドライブ4』(genesis4)も登場しています。

■スーファミとの比較
当時、セガは競合機である『スーパーファミコン』との市場競争の最中にありました。
どちらも16bit機ですが、それぞれが強い個性を持っています。
『メガドライブ』は、ライバルである『スーパーファミコン』とは根本的に異なる思想で設計されていました。スーファミがグラフィックに優れていたのに対し、メガドライブは高速なCPU処理能力が強みでした。
この性能特性により、『メガドライブ』はテンポの速いアクションゲームや、アーケードゲームの移植タイトルに優位性を発揮しました。
特に、セガの看板タイトルである『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズは、その「速さ」を最大限に引き出した象徴と言えます。











