
アイテム情報

■概要
1985年頃にタイトーから発売されたファミコンの十字キーを拡張する周辺機器です。
500円玉サイズのプラスティックの板で、ファミコンの十字キーにテープ貼り付けて操作性を向上させると謳っていました。
※肝心の操作性については、賛否両論だったようです。
『スぺースインベーダー』や『エレベーターアクション』といった、タイトーの人気ゲームのステッカーが付属していました。
定価200円という、非常にお求めやすい金額でファミコンキッズを中心に人気を博しました。
総勢50名にプレゼントされた限定品『六三四の剣』バージョンも存在しており、マニアの間ではレアアイテムとして知られています。

■トリビア
この爆発的ヒットを見通してか、1985年の秋ごろに特許を申請していたようです。
翌年タイトーがリリースしたシューティングゲーム『ジャイロダイン』の説明書では、「ファミコインは特許出願中です。無断での製造販売にはご注意下さい。(製造元:株式会社タイトー)」と他社に釘を刺していました。
この警告むなしく、類似商品が多数リリースされました。
例えば、自動販売機でおなじみのコスモスからは、『コスモスジョイスティック』が登場しています。
グリーンサービス商会の『チャレンジアップ』(おそらくガチャガチャの商品)に至っては、ファミマガ紙面でコピーしてしまったことへの謝罪文が掲示されるまでに至りました。
後にコントローラーに覆いかぶせて使用する似た趣旨のアタッチメント、テクモの「スーパーファミスティック」、バンダイの「スーパーコントローラー」等も登場しています。
十字キー1つとっても、ファミコンが如何に大きなビジネスだったかを教えてくれます。









