
アイテム情報

■概要
『ファミリーチャンプ』は、スピタル産業が発売した、ファミコン用のジョイスティック(外付けコントローラー)です。
赤いボディの初期型(連射なし)と白いボディの(連鎖あり)の2種類が存在します。
コントローラーとしては、ボタンのクリック感が強く連射しやすいというシューティング向けの設計になっています。
■タイプの違いについて
最大の特徴は、「タイプ1」と「タイプ2」の2種類が発売されていたことです。
「タイプ2」は、「タイプ1」に接続して2Pコントローラーとして認識させるもので"単体では全く使用できない"というオドロキの仕様。
しかも、パッケージを見ても「タイプ2」と右端に小さくステッカーが貼られているだけで非常に紛らわしいです。他に見分ける方法としては、本体の印字と端子が丸形の特殊なコネクタになっている部分が挙げられます。
「マルチタップ」系の周辺機器を使わなくてよいという利点はありますが、間違って買ってしまい、結局二つ買うことになった...のような誤解も招きかねない製品です。
※定価3,500円と決して安い金額ではありませんので...

■トリビア
同社は、操縦かんタイプの『ファミリーキング』もリリースしていました。
こちらも、2種類のタイプが存在するため『ファミリーチャンプ』と同じ問題を抱えています。
本製品を作ったスピタル産業はもともとラジコンカーを製造していた会社でした。
『ロイヤルスーパースポーツ』や『トライアル12』等の「オンロードカー」系のラジコンや操作するためのプロポ(ラジコンのコントローラー)を製造していました。
技術的に近い側面がある製品を作っていたため、ゲーム業界に参戦してきたと推測されます。
その後もコントローラーを作り続けており、PC用のコントローラーでいち早く「USB」対応のコントローラーを発売したりと通なメーカーとしてマニアには人気でしたが、2000年代末期に廃業してしまったようです。









