
アイテム情報

「爆笑!スターものまね四天王」は、1990年9月14日にパック・イン・ビデオから発売されたファミリーコンピュータ用ボードゲームです。

フジテレビ「ものまね王座決定戦」で実力を発揮して人気を集め、一世を風靡したものまねタレント“清水アキラ”“ビジーフォー(グッチ裕三・モト冬樹)”“栗田貫一”“コロッケ”の4組5名を通称“ものまね四天王”と称します。その4組が総登場してすごろくで様々な難関をクリアしながらものまね王を目指すというボードゲームとなります。

ゲーム途中に開催されるものまね歌合戦では、歌真似にギャグや下ネタを織り交ぜながらファンを増やしていくというなかなかおもしろい趣向もあり、どうにか楽しませようという開発者の意気込みを感じます。また、ものまねというものを扱う性質上、どうしても芸能人を描かねばなりません。実名こそギリギリでかわしてはいるもののドット絵はかなり本人に似せてしまっており、思わず「これは大丈夫だったのだろうか……」と心配になるレベルです。

発売元のパック・イン・ビデオは、その名前の通り元々はビデオソフト制作販売会社です。日本ビクター、東京放送(TBS)、学習研究社、電通、毎日新聞社、東映、松下電器産業、テイチク、凸版印刷などが出資しており、その意味では芸能界と関係が深いメーカーです。とはいえ、「さんまの名探偵」(ナムコ)のように吉本興業社内だけの調整でどうにかできるタイトルとは異なり、かなり繊細な根回しを行わねばならかっただろうな……と、他人事ながらキリキリと胃が痛む思いがする一作です。