ファミリーコンピュータ『サンサーラ・ナーガ』

サンサーラ・ナーガ
買取価格4,000円
メーカービクター
対応機種ファミリーコンピュータ
メディアROM

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アイテム情報

サンサーラ・ナーガ

「サンサーラ・ナーガ」は1990年3月23日にビクター音楽産業から発売されたファミリーコンピュータ用ロールプレイングゲームです。

気高さと狂暴さから畏れ崇拝される存在“竜”。笛を使ってその竜を操り人々の尊敬を集める“竜使い“となるべく奮闘する少年と、彼のもとで誕生した竜との成長物語です。

プレイヤーは主人公である少年ではなく、“竜を育てる”のが主目的となります。
ただ戦わせて成長させればいいというわけではなく、知性、勇敢さ、思いやり、道徳性など精神を含めた成長が求められるのがポイントです。

サンサーラ・ナーガ_裏面

本作のディレクターを務めたのは、いまや巨匠と呼ばれるアニメ監督の押井守。
脚本は押井と数々の作品でタッグを組んだ伊藤和典。
さらに音楽は「機動警察パトレイバー」「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」などで押井と縁も深い川井憲次。
そしてキャラクターデザインは漫画家・桜玉吉と超豪華です。

押井はこの頃、月刊コンプティーク誌上でゲームのリプレイをまとめたエッセイ「注文の多い傭兵たち」を連載するなどゲームにのめり込んでいた時期で、従来のRPGに対して不満を抱いていたようです。

サンサーラ・ナーガ_プレイ画面

本作は、強くなればなるほど作業化に陥りがちなRPGシステムをいかに解消すべきか、という押井のひとつの回答といえるでしょう。

スタート直後から世界のあらゆる場所に赴くことができたり、街にいる普通の人々と戦ったりもできるという自由度があります。
自由度が高いがゆえに次に何をしたらいいかわからなくなるという弊害もありますが、現代のオープンワールドにも通ずる思想がここにはあります。

さらにファンタジー世界でありながら立ち食いそば店を登場させるなど押井独自のこだわりも凝縮されているのです。

サンサーラ・ナーガ_チラシ

押井本人も認めるように、勢いだけで制作された荒削りな部分がマイナス評価されることもあります。

ゲームとしてのツメをきっちり整える人物が加わっていたなら、名作となっていたかもしれません。
もっとも、押井・伊藤を相手に論理でねじ伏せられれば、という難題が立ちはだかったでしょうが。

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