セガサターン『首領蜂』

「首領蜂(どんぱち)」は、アトラスから1996年4月26日に発売されたセガサターン用シューティングゲームです。

本作は1995年に稼働されたアーケードゲームをセガサターンに移植した作品です。
最強の軍隊を作り出すための軍事演習がテーマであり、敵になりすまして味方軍を完膚なきまでに倒すことが目的となっています。

「首領蜂」は「弾幕系シューティングの元祖」として知られている「怒首領蜂(どどんぱち)」の前作であり、「首領蜂」シリーズの第1作目にあたります。

基本的な操作やシステムは「怒首領蜂」とほぼ同じですが、大量の敵弾を避ける弾幕系シューティングの要素は他の作品よりも薄いのが特徴です。

敵弾の数が多くない分自機を狙う弾や高速弾が多く、ステージが進むにつれて敵の攻撃も複雑なものへと変化していきます。
避けるのが難しい弾ばかりなので、ひたすら弾を避けるよりも敵の出現順や攻撃の仕方を覚えて攻略することが重要です。

ゲーム全体の難易度は高いですが、「首領蜂」の象徴である蜂型のボスや威力が強いショットとレーザーの使い分けなど、「首領蜂」シリーズの基礎を作り上げた名作です。

セガサターン版は処理落ちなどの不具合が多いのが難点ですが、ケイブのシューティングゲームの代表作をプレイできるという点では嬉しい作品だと思います。