ゲーム業界には80年代~90年半ば頃までは、他社のゲームの良い所は取り入れようという貪欲さがありましたね。
やがてそれは『パクリ』と呼ばれて廃れていくのですが、それと並行してアーケードゲームの文化も廃れていったのは皮肉なものです。
今回の『知られざるアルファの世界』はアルファ電子が開発してSNKが販売した『バトルフィールド』の話です。
ノスタルジックな気持ちになれたら幸いです。
◆ 鳩野さんにもうちょっと聞いてみました! ◆
・『R・TYPE』は1987年の後半に出ていて、『バトルフィールド』も同じ年の終盤に出ていますね。開発期間が短いタイトルだったのでしょうか?
開発は至って普通のスパンでしたが、ロケテストの最中に『R・TYPE』が出て、あの反射レーザーを真似できないか、という話になりました。
・鳩野さんはスタッフクレジットにデザイナーとして出てきます。どんなところを担当したのでしょう?
私はボスキャラ・中ボスキャラの一部で、助っ人として駆り出されました(笑)。
ローマ時代のボス、ミノタウロスには後頭部に紐が描いてあり、実はマスクマンだったという遊びが仕込まれています。
・ネオジオの基板はバトルフィールドの基板をベースにパワーアップしたものだと以前お聞きしました。スペックの低い基板だという印象はないのですが、実際はそうでもなかったのですか?
スペック自体は当時としては比較的高かったのですが、向き不向きがあり、出来ない事はとことん出来ない、そんな基板でした。
・具体的にどういうところがアイレムのM72基板より弱かったのでしょう?
『バトルフィールド』の基板はラインスプライトという機能を使っているのですが、この本数が脆弱なので、弾丸の表示数の限界がすぐに来ます。残念ながら、これはNEO-GEOもまんま引き継いでいますね。
だから長いレーザーを何本も出す事が出来ません。





