ゲーム販売をする上で避けては通れないのがタイトルの商標登録です。
大会社はパロディゲームが出せないように本命のタイトルの他に類似タイトルも登録する時もあります (ゲームの登場キャラクター名も登録する場合もあります)が、お金がそれなりに掛かるので、中小企業のADKでは商標登録は1つ、商標の調査依頼は5つと決まっていました。
今回の『知られざるアルファの世界』は商標登録の想い出語りです。
◆ 鳩野さんにもうちょっと聞いてみました! ◆
・商標登録はいつごろから会社としておこなっていましたか? また、その提案は他社(セガやSNKなどの開発依頼元)と自社、どちらからのものだったのでしょう?
商標登録は『チャンピオンベースボール』の頃には既にアルファ電子側で行っていましたね。
『将棋』は商標登録に出しても通らないので、出していないと思いますが(笑)。
『エキサイティングサッカー』は商標登録が通っていませんが、印刷などの都合でTMが付けられています。
例外的に販売会社が商標登録をする場合(海外販売等でタイトルを元から変更する場合など)もあります。
・タイトルの商標登録は、開発のどれくらいの段階で行なうものなのですか?
終盤に差し掛かったタイミングですね。
これは中盤までは没になる可能性があるといのが大きな理由です。
・調査料はどれくらいかかるものなのでしょう?
その辺りは経理任せだったので具体的な金額は分かりませんが、5つが限界とは言われていました。
一種の伝統だったので深くは聞かなかったですね。
・『ティンクルスタースプライツ』のタイトル案はすべて松下さんが考えたのですか?
すべて松下くんのものです。
・没になったタイトル案で記憶に残っているものはありますか?
『ティンクルスター』と『スプライツ』絡みのタイトルばかりで、ボキャブラリに関しては乏しかったのを憶えています。特に突飛なのはありませんでしたね。





