ファミ通クロスレビューのウラ事情

アルファ電子コラム第29回のイラストです

『地獄の沙汰も金次第』という言葉がありますが、リアルにその手の話を聞くと、お金って使い道ひとつで強力な武器になるんだなと切に思います。
ゲームのレビュワーも人の子、接待を受ければ悪くは書けません。それは分かります。
今回の『知られざるアルファの世界』はちょっとダークなお話です。

◆ 鳩野さんにもうちょっと聞いてみました! ◆

・ネオジオの『ベースボールスターズ』はファミコン版が発売された翌年にリリースされていますが、開発は同時期だったのでしょうか?

開発は後発で、かなりの短期間で作られたようです。

・アルファ電子が自社名を出さない形でSNKに開発協力をしていたことはありましたか?

NEO GEOのようなハードや、ネオジオポケットの阪神タイガースver.を別とすれば、完全に下請けだった『ビーストバスターズ セカンドナイトメア』くらいではないでしょうか。
エンディングのスタッフロールは分かりませんが、タイトルにはSNKしか出ていなかったと思います。

・アルファ電子がファミ通のレビューに関わったことはありますか?

アルファ電子はファミコン販売の権利を持っていなかったので無いですね。
全てケイ・アミューズメントリリースを含めたSNK頼みでした。

ただ、NEO-GEOソフトのレビューというのがあった時は、ひどい点とコメントでして、ウチにも飲ませるカネがあればいいのになぁって思いましたよ(笑)。

・ファミ通のレビューについて、どういう評価をしていましたか?

ファミ通の全盛期の頃は20代の社員はみんな読んでいましたし、鵜呑みにはしなかったけれど、相応の信用度はありましたね。特にダメゲーに対するレビューは参考にさせて頂きました。

私に限って言えば、オール7点のレビューは信用しなくなりました(笑)。

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著者紹介
鳩野 高嗣 (はとの たかし)

フリーランスのゲーム制作者・グラフィッカー。 タイヨーシステム(カルチャーブレーン)~アルファ電子(ADK、フォンキャスト)~TENKY~dropといったキャリアを経て、現在に至る。
アルファ電子には1986年から2001年まで在籍しており、同社の黄金期から末期までの歴史・実情を知る人物である。 関わった作品は『ラギ』『痛快GANGAN行進曲』『ワールドヒーローズパーフェクト』『テニスの王子様-SWEAT&TEARS-』シリーズ、『マイネリーベ2』など多数。

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