入社試験での一般常識テスト

アルファ電子コラム第26回のイラストです

皆さんは『一般常識』のテストを受けた事はありますか?
どこからどこまでが一般常識なのか、その線引きはありませんが、確かにその手の出題は存在します。
80年代に私も受けた事がありますが、下準備ゼロの状態で不意打ち的にやらされたので散々な結果でした。
アルファ電子でも一般常識テストが行われた年があります。
今回の『知られざるアルファの世界』はそんな想い出語りです。

◆ 鳩野さんにもうちょっと聞いてみました! ◆

・なぜアルファ電子では一般常識問題を出すことにしたのでしょう?

どちらの年にも共通して言えるのが多くの新入社員を採用していたという事です。
1984年度の新人の場合は一般企業としてのステータスを確立させたかったと新井社長から聞いています。
1992年・秋の場合は『ワールドヒーローズ』のヒットによって会社がようやく人選出来る立場になったという点が大きいですね。

ただ、1992年の場合、一般常識テストは各専門学校の就職課から結構、反対の声が挙がっていました。
その結果、テストはするが、その点数では落とさないという約束が取り交わされたと総務から聞いています。
いやはや、何の為に実施されたのか分からないですね(笑)。

・一般常識問題の実施が1984年と1992年の2回だけになった理由はありますか?

1985年から会社が低迷期に入り、年に数人しか採用していない期間が長く続きました。
1992年は多くの新入社員を求めた時期がちょうどその年だったのだと思います。

ただ、”ふるい”としての機能を持たせられないのでは意味が無いという事で、それ以降は実施されませんでした。

・アルファ電子で出した問題はどのような内容だったかいくつか教えてもらえますか?

私は問題を作っていないので分からないのですが、PKOとは何か、という問題が出されたのは確かなようです。

・今回取り上げた新人さんのほかに、一般常識問題で「これは…!!」という奇抜な回答はありましたか?

どうなのでしょうね。
採点に関わった人からは「みんな、ひでぇ点だった。」と聞いているので珍回答もかなりあったと思います。

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著者紹介
鳩野 高嗣 (はとの たかし)

フリーランスのゲーム制作者・グラフィッカー。 タイヨーシステム(カルチャーブレーン)~アルファ電子(ADK、フォンキャスト)~TENKY~dropといったキャリアを経て、現在に至る。
アルファ電子には1986年から2001年まで在籍しており、同社の黄金期から末期までの歴史・実情を知る人物である。 関わった作品は『ラギ』『痛快GANGAN行進曲』『ワールドヒーローズパーフェクト』『テニスの王子様-SWEAT&TEARS-』シリーズ、『マイネリーベ2』など多数。

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