「Not For Me…」なゲームをあらわす言葉

アルファ電子コラム第20回のカットです

何事にも当たりとハズレは存在します。
ゲームもまた然りで、個人の見解の中でハズレゲームも残念ながらあるわけです。
プレイした時間さえ損した気分になっていた時、第三者に笑って言いましょう。
『ハズレゲーム、つかんじゃった』と。

◆ 鳩野さんにもうちょっと聞いてみました! ◆

・この表現は誰が使いはじめたのですか?

企画部の牛沢さんですね。
牛沢さんは私と同期ですが学年は1つ上で、いつも黒い服を着ていました。

・アルファ電子ではゲームを買って遊んでいる人はどれくらいいましたか?
(開発部以外の人もいましたか?)

企画の人もプログラマーも音響の人も、当時20代だった人は皆、買って遊ばれていましたね。

・買うゲームを選ぶ基準(判断材料)は何でしたか?

とにかく”知っているもの”が優先順位の1位でしたね。
アーケードゲームの移植は手堅い買い物なのですが、当時のキャラクターゲームはハズレが多かったです。

個人的には、キャラクターゲームはアルファ電子の頃から好きで、作ってみたかったですね。
2001年の秋にADK(当時はフォンキャストという名前に変わっていました)を離れ、TENKYという下請けのゲーム会社に移る際も、決め手は『キャラゲーが作れる』という事でした。

ちなみに優先順位の2位はセガの新作です。

・「つかんだ」もので記憶に残っているタイトルはありますか?

デーモン閣下が主役のアクションゲーム『聖飢魔Ⅱ 悪魔の逆襲!』と、タカラのジェニーが主役のアクションゲーム『失われたメッセージ ロストワード・オブ・ジェニー』が印象深いです。

前者はザコがうっとうしくて基本のジャンプにクセがありましたね。
後者はターゲットには似つかわしくない世界観と攻撃方法、謎の占いに驚きました。

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著者紹介
鳩野 高嗣 (はとの たかし)

フリーランスのゲーム制作者・グラフィッカー。 タイヨーシステム(カルチャーブレーン)~アルファ電子(ADK、フォンキャスト)~TENKY~dropといったキャリアを経て、現在に至る。
アルファ電子には1986年から2001年まで在籍しており、同社の黄金期から末期までの歴史・実情を知る人物である。 関わった作品は『ラギ』『痛快GANGAN行進曲』『ワールドヒーローズパーフェクト』『テニスの王子様-SWEAT&TEARS-』シリーズ、『マイネリーベ2』など多数。

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