ゲーム開発者が転職を考えるとき

アルファ電子コラム第18回のカットです

誰にでも一度や二度は新天地で働きたいと思う事があると思います。
もちろん私にもありました。
しかし、人材を募集しているという状況が、必ずしも理想的な出会いになるという訳ではありません。
今回の『知られざるアルファの世界』はそんな想い出語りです。

◆ 鳩野さんにもうちょっと聞いてみました! ◆

・タイトーの募集で勤務地以外に魅力的な待機面の要素はありましたか?

『ダライアス』の新作のスタッフとして関われるかもしれないという淡い期待もありましたね。
あのゲームのキャラクターデザイン、大好きなんですよ。

・元タイトー社員の後輩からはほかにも悪い噂を聞きましたか?

いや、特に他には……(笑)。
とにかく開発現場で働くというのが私の希望でしたから、そこから外れる会社さんを敢えて受けるという選択肢はなかったですね。

・アルファ電子には別のゲーム会社から移籍してきた人はどれくらいいましたか?

あまりカリスマ性が高いメーカーではなかったですから大手の開発部署から移籍というケースはレアですね。
カプコンから来た方が1人いましたが、わずか3日で退社されました。

・逆に、アルファ電子から他のゲーム会社に異動する人はいましたか?

アルファ電子は高崎線沿線という事から埼北・群馬の自宅通勤者の戦力を総取り出来るという土地柄でした。
それ故、人の出入りが少ない会社でしたね。
私の在籍中、経営が傾いてリストラが敢行される以前に限ってでは、他のゲームメーカーに移籍したという事例は2件(※いずれも中小企業)だけでしたね。

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著者紹介
鳩野 高嗣 (はとの たかし)

フリーランスのゲーム制作者・グラフィッカー。 タイヨーシステム(カルチャーブレーン)~アルファ電子(ADK、フォンキャスト)~TENKY~dropといったキャリアを経て、現在に至る。
アルファ電子には1986年から2001年まで在籍しており、同社の黄金期から末期までの歴史・実情を知る人物である。 関わった作品は『ラギ』『痛快GANGAN行進曲』『ワールドヒーローズパーフェクト』『テニスの王子様-SWEAT&TEARS-』シリーズ、『マイネリーベ2』など多数。

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