【出張買取】PC-98の産業用モデル「FC-98」を東京都八王子市のお客様より大量にお譲りいただきました

 

 東京都八王子市のお客様から珍しいものを大量にお買取りさせていただきました。NECの生産していたPC-98の産業用モデルである「FC-98」です。こうやって並べてみると、とても壮観で圧倒されてしまいます。バリエーションも21X01B、FC-98デスクトップ型の最終モデル、21Xaと様々あります。

 FC-98とはPC-98のように一般向けに販売されていたものではなく、研究室や工場の自動化の為に用いるように設計されたマシンで、法人向けに受注生産という形で流通していました。基本的にはPC-98とアーキテクチャが同じなので互換があります。工場など限られた場所でしか稼働していなかったようですので、見かけたことがある人は少ないのではないでしょうか。実際自分も初めて拝見しました。

 

 写真はFC-9800シリーズのデスクトップ式「FC-9821X」です。PC-98と違い、使われる場所が特殊な環境なのを想定してか埃やゴミが入らないようにとドライブにカバーがついています。市販の防塵ラックを装着しさらに強固な対策を施すことも想定していたようです。カバーのせいかぱっと見の印象はパソコンというよりビデオデッキに見えますね。余計なものを取りはらった感じで、すっきりとしたデザインがいかにも業務用という雰囲気を醸し出しています。研究室のラック等すっきり収まるように形が真四角で凹凸がないのもそれに拍車をかけている感じですね。そして、正面からカバーを外さずにハードディスクにアクセスできるようになっています。これはラック等にきっちり納めてしまい干渉できないことを想定してでしょう。さらに後期のKaになると、Cバス等もすべて正面に来てより洗練されています。

 オプションとして付ける事の出来たFC-98のキーボード、外見では何の変哲もないキーボードですが形名の文字列にはしっかり「FC」の文字が入っています。マザーボード等も流用品ではなく、このFC-98専用に耐久性を加味して設計されている特注品らしいので、ぱっと見では分かりませんがキーボードもそれらと同じく耐久性等に配慮した特別仕様になっているのでしょう。

 

 背面もカバーが取り付けられるようにと基本的に窪んでいます。そして拡張用のスロットがなんと6つも付いています。虚誕な例としてPC-98 DOなどはスロットが一つしかなくて「メモリ刺したら枠が足りない……、このままではSCSIはもちろん、サウンドボードもグラフィックボードも刺せない……」と嘆いたりする状況が多々ありました。他の機種はそこまででなくとも、せいぜい3つか4つといったところで、それ以上使うためにサブボードを増設する人までいたかと思いますが、流石こちらは専門的なことに使用することを想定して作られたパソコンだけありますね、これならいくらでも拡張できて必要なものが刺せないという心配はありません。

FC-98起動

 アーキテクチャが同じこともあり、懐かしいPC-98と同様の画面が無事起動できました。動作も安定しています。

いかがだったでしょうか、普段では滅多にお目にかかれない特定の場所で稼働していたPC-98の産業用ver「FC-98」シリーズのご紹介でした。 

BEEPではこういったFC-98シリーズのような産業用モデルのパソコンをはじめとして、レトロパソコンの買取を積極的に行っています!
↓FC、PC-98の買取表はこちらのバナーから!↓

バナー

売りたいものが重くて運べない! といった方の為に出張買取も行っております。是非お気軽にご相談ください。

電話でのご相談はこちらからになります フリーダイヤル:0120-549-542

(ホウガン室伏)

よろしければシェアお願いします!

PAGE TOP