こんにちは、BEEPのワープ加藤です。
プレイステーションやセガサターンが隆盛を極めた90年代。
『マリオ』や『ソニック』の続編はもちろん、『クラッシュ・バンディクー』など、ゲーム業界の主役が一気に3Dへとシフトしていった熱い時代でした。
加えて、実写映像を取り入れた『バイオハザード』『街運命の交差点』のような大ヒット作が生まれた時代でもありましたね。
しかし、同じく技術革新を多用したゲームは数知れず、ひっそりと歴史の陰に埋もれてしまったタイトルも数多く存在します。
今回は、東京都世田谷区のお客様よりお譲りいただいたセガサターンソフトの大量買取の中から、ワープ加藤の独断と偏見で「ディープなゲーマーじゃないと見たことないんじゃないか?」と感じたマニアックな作品をピックアップ!
ソフト数が膨大でしたので、今回は【前後編】に分けて、前編は海外の香りが色濃いコアな作品たちを中心にお届けしていきたいと思います!
『クリーチャーショック』
まずご紹介するのは、1996年1月19日にデータイースト(DECO)から発売された『クリーチャーショック』です。
レールシューティング要素とアドベンチャーを融合させたシステムが特徴です。
開発を手掛けたのは、あの初代『スターフォックス』を生み出したイギリスのデベロッパー「Argonaut Software(アルゴノート・ソフトウェア)」です。
任天堂との一大プロジェクト『スターフォックス2』の開発中止が決定したため、他ハードでの3Dゲーム開発へと舵を切っていくことになる、まさに過渡期にあたる時期の作品となっています。
本作はもともとMS-DOS用PCや3DO向けにリリースされ、その後プレイステーション、CD-i、そしてセガサターンへと移植されました。
一時はアタリ・ジャガーCD(Atari Jaguar CD)版の発売も予定され契約まで交わされていたようですが、そちらは最終的にキャンセルとなってしまいました。
肝心のゲーム内容としては……まあ、なかなかに賛否両論の分かれる仕上がりです。
「当時の3Dグラフィックの気合はすごいけど、シューティングパートの出来がイマイチ……」といった声が多く、あの頃特有の”ムービーだけがんばっちゃった系ゲーム”としての評価に落ち着いています。
名作を作り上げた3Dゲームのパイオニアも激動の時代に苦闘したんだなぁ……と感じる、非常に味わい深いタイトルですね。
『クレイジーイヴァン』
続いては、1997年6月27日にソフトバンクから発売された、FPSスタイルの3Dロボットシューティングゲーム『クレイジーイヴァン』です。
開発を担当したのは、名作Amigaソフト『レミングス』のパブリッシングで知られる「Psygnosis Limited(シグノシス)」社。
音楽も同作を手掛けたティム・ライト(Tim Wright)氏が担当しており、洋ゲーファンならニヤリとできる布陣です。
当時のソフトバンクは数々の海外製ゲームを意欲的にローカライズしており、本作の実写映像パートにもしっかりと日本語吹き替えが用意されています。
主人公である”イワンの馬鹿”こと「イワン・ポポビッチ」の声を演じているのは、あの故・藤原啓治氏!
この「THE洋画の吹き替え」なキャスティングこそが、ローカライズされた洋ゲーを遊ぶ楽しさの一つと言えます。
ちなみにシグノシス社といえば、1993年にはすでにソニーに買収され完全な子会社となっていました。ノーティードッグ同様、次期のPSソフトを担うスタジオの一つだったようです。
そんなソニー傘下のデベロッパーが、ライバルであるセガのサターン向けに普通にゲームをリリースしているあたり、フリーダムだった90年代のゲーム業界らしさを感じます。
同社が手掛けたプレイステーションのソフトは『コロニーウォーズ』シリーズ3部作などが有名ですが、日本では1作目しか展開されませんでした。
発売されなかった背景には、洋ゲー特有のシビアすぎる難易度やクセの強さがあったのかもしれませんね。
『タクラマカン 敦煌伝奇』
前編の最後にご紹介するのは、パトラから発売された『タクラマカン 敦煌伝奇』です。
本作はあの時代を代表する名作アドベンチャー『MYST』をリスペクトした探索型のアドベンチャーパズルゲームとなっています。
タイトルにもある通り、シルクロードの要衝であるオアシス「敦煌(とんこう)」を舞台にした幻想的でエキゾチックな世界観がいかにもあの頃のADVという雰囲気。
開発元は台湾のゲームメーカー、「インターサーブ・インターナショナル(Interserv International)社」。
1995年にPC用ソフトとして登場した作品で、同社にとって本作が記念すべきゲームデビュー作となりました。
この手の探索系ADVといえば、「ヒントが一切なく、どこを調べればいいのか全く分からないまま詰む」という”理不尽”がお約束でした。
しかし、インターサーブ社が元々教育系ソフトの開発も行っていたメーカーだったこともあり、比較的親切にガイドしてくれる設計になっています。
ちなみに、パッケージに大きく映っている仏像の横顔は、舞台となる敦煌の莫高窟(ばっこうくつ)第158窟に安置されている「大涅槃像(だいねはんぞう)」です。
仏教美術の最高峰かつ今なお人気の観光スポットとなっている大仏様ですが、こうしてみると唐突に胡散臭くなるあたりが海外ゲームらしくて最高に味です(笑)
まとめ
ちょっと怪しげな魅力に満ちた海外製タイトルをお届けした【前編】いかがだったでしょうか。
続く【後編】では、国内メーカーが手掛けたディープなアドベンチャーゲームを中心にさらに掘り下げてご紹介していきたいと思います!
BEEPでは、今回ご紹介したようなセガサターンソフトはもちろん、市場に出回る数の少ないマイナーなソフトや周辺機器の買取は大歓迎です。
「実家の押し入れからサターンのソフトが出てきた」
「コレクションをまとめて整理したい」
といったご予定がございましたら、専門店の知識でしっかり査定いたしますので、ぜひお気軽にBEEPへご相談ください!












