1994年末、セガは『メガドライブ』の限界を超えた驚異の周辺機器「スーパー32X」を市場に投入しました。
メガドライブ本体の上部に装着する「拡張アダプター」という形式で、当時の次世代機に匹敵する異色のハードです。
それまで家庭用への移植が困難とされてきた、アーケード作品の完全再現が現実のものとなりました。
そんなセガが誇る名作群を、三重県四日市市のお客様よりお譲りいただきましたのでご紹介したいと思います。
アフターバーナー・コンプリート
1995年1月13日に発売された、迫力の3Dシューティングゲームです。
本作はアーケード版『アフターバーナーII』の移植で、『スーパー32X』の性能を象徴する看板タイトルとなっています。
オリジナルは、コックピットが動く体感筐体で一世を風靡した名作であり、家庭用で再現するのは、当時の技術では極めて困難でした。
過去の移植版では、描画スピードの低下や画面演出の省略がされていましたが、本バージョンは、その強力な描画能力で実現させました。
本作は、当時としては最高の再現度を誇り、高速スクロール時の背景や敵機の動きが非常に滑らかになっています。
欠点はフレームレートが低いことくらいでしょう。
(アーケード版が60FPS本作は30FPSになっている)
ゲームセンターさながら自宅で楽しめる衝撃に、当時アーケードで遊んでいたファンは大興奮!
まさに「コンプリート」の名にふさわしい、夢の”完全移植”を実現したタイトルとなっています。
スペースハリアー(スーパー32X)
1994年12月16日に発売された、元祖『体感シューティングゲーム』です。
セガの体感ゲームの原点であり、歴史的名作である『スペースハリアー』も待望のアーケード版再現を果たしました。
『マスターシステム』を始めとした他機種版は、性能の限界から処理落ちや描画エリアの制限がありましたが、本移植では描画の滑らかさとスピード感が大幅に向上しています。
特に、敵キャラや弾が大量表示される場面でも処理速度を維持している点はさすが『32X』といったところでしょう。
移植作品では省略されがちだった敵機のロックオン機能も搭載されており、アーケード版と同じプレイ感になっています。
画面の上下がわずかにカットされているという制約はあったものの、その再現性の高さから「このために32Xを買った」というファンも多かったそうです。
「SEGA AGES」で復刻がされるまでは、長きにわたり「最も忠実な家庭用移植」の一つとして、セガファンから高く評価された名作です。
バーチャレーシング デラックス
1994年12月16日に発売された、画期的な『ポリゴンレーシングゲーム』です。
元々アーケード版『バーチャレーシング』は、当時の最新技術であった3Dポリゴンを駆使した革新的な作品でした。
『スーパー32X』のポリゴン描画能力を最大限に引き出しており、家庭用の3D時代の”はしり”となりました。
同年3月に発売された『メガドライブ』版でも、外部チップによりポリゴン描画を実現しており好評でした。
より進化した『スーパー32X』版は、描画性能の向上に加え、単なる移植に留まらない”デラックス”な追加要素も増えています。
具体的には、新車種として操作性重視の「ストックカー」と最高速重視の「プロトタイプ」の2車種が追加されています。
また、新コースとして「ハイランド」と「サンドパーク」が収録され、ボリュームが大幅にアップしています。
「アーケード体験の自宅への移植」というセガの挑戦が、最高レベルで実現した事例と言えるでしょう。
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