16ビット戦争を繰り広げ、数々の大作を世に送り出したセガのハード、『メガドライブ』。
『ソニック』や『ぷよぷよ』などの王道タイトルはもちろん有名ですが、そのラインナップのなかには、埋もれてしまった”知られざる名作”が数多く存在します。
本日は、福井県福井市のお客様よりお譲りいただいた『メガドライブ』ソフトから、”知られざる名作”を独断と偏見でピックアップして紹介します。
ハードドライビン
1990年12月21日にテンゲンがリリースした、3Dレーシングゲームです。
元々は1989年にアタリがアーケードでリリースした作品で、3Dポリゴンを使用したレースゲームのパイオニア的存在です。
当時としては類を見ない『ドライブシミュレーター』となっており、3Dの世界でレースできる先進的なゲームでした。
この頃のアタリはナムコと資本提携しており、同作は『ウイニングラン』と同じエンジンのプロトタイプで制作されています。
ナムコはこのエンジンを発展させ「SYSTEM21」を開発、『スターブレード』や『ギャラクシアン3』などで活躍させました。
3Dのゲームであるため、当時の16ビットゲーム機への移植はかなり困難が予想されましたが、意外にも多くの機種に移植されています。
案の定、フレームレートはガクガクで人によってはかなりストレスを感じるかもしれません。
その中でもメガドライブ版は健闘した移植となっており、SFC版よりは発色やグラフィックが劣るものの、プレイ感覚はアーケードに近かったと評価されています。
ちなみに海外『ファミコン』版もあったようで、プログラムまで完成していたようですがお蔵入りになってしまいました。流石に「無茶」がすぎると言わざるを得ないです。
忍者武雷伝説
1991年12月5日にセガがリリースした、シミュレーションRPGです。
『ファイアーエムブレム』シリーズをはじめとしたSRPGが流行する中、セガが送り込んだ刺客とも言える作品です。
戦国時代を舞台に、忍者や兵士を統率しながら、信長の手先である邪鬼に取り憑かれた者たちから国を救っていくストーリーです。
※いつの世も信長が悪者扱いされるのは変わりませんね。
『FE』に倣い、一度ロストしたユニットは蘇らない硬派な仕様です。マップ上にも店や情報収集ポイントが設けられており、作り込みの丁寧さが光ります。
音楽は、セガの重鎮「HERO師匠」こと「川口博史」氏で、和風サウンドとキャッチーさが融合した質の高いものとなっています。
セガのSRPGといえば、『シャイニングフォース』シリーズが有名ですが、実は本作の方が先に発売されてます。
歴戦のメガドライバーしか知りえない、非常にマニアックなゲームです。
スーパーハイドライド
1989年10月6日に登場した、T&E SOFTの名作RPGシリーズの移植版です。
『スーパー』という冠をつけて発売されていますが、PCで登場した『ハイドライド3』のアレンジ移植にあたります。
※当時は何かとスーパーとつけたがる風潮がありました。
原作『PC-8801』版のBGMも見事でしたが、本作はCDアレンジ版の楽曲をベースにしており、移植版の中でも唯一無二のサウンドとなっています。
本作を象徴する要素として、すべてのアイテムに「重さ」があることがあげられます。
そのため、お金を過剰に持ちすぎると重さで動けなくなってしまうという致命的な問題がありました。
しかし、メガドライブ版にはオリジナルの要素として『銀行』があり、お金を預けられるようになったことで、格段にプレイしやすくなっています。
しゃがみ体勢(回避行動)の追加による戦闘難度の軽減もあり、家庭用ゲーム機としては良移植としてファンからの評価が高い作品です。
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