ファミコンは、名作シリーズの元祖作品や大手メーカーの初期作品をたくさん見ることができるのも魅力ですよね。
今回は群馬県伊勢崎市のお客様よりお譲りいただきました、大量のファミコンソフトからピックアップ！
妙に白いソフトが多い気がしますが、偶然です(笑)
ドラえもん（白ドラ）
1986年12月12日にハドソンからリリースされた、おなじみのキャラクター『ドラえもん』のゲーム化作品です。
ファミコンでは他に『ギガゾンビの逆襲』があることから、カートリッジの色にちなんでファンの間では「白ドラ」と呼ばれています。
大長編（映画）シリーズの世界観を舞台に、ドラえもんが仲間やひみつ道具を集めながらマップの仕掛けを攻略し、ボスを目指します。
アクション、アドベンチャー、シューティングと多彩な要素が盛り込まれたバラエティー豊かな内容は、今遊んでも新鮮な驚きがあります。
耳馴染みのある「ドラえもんのうた」（のぶドラの主題歌）のフレーズを盛り込んだ良質なBGMも、冒険のワクワク感を高めてくれます。
レトロゲームは難しいことで有名ですが、本作も例に漏れずノーヒントの激ムズ仕様。キャラクターゲームに容赦がないところに、いかにも時代を感じさせます（笑）。
ディレクターは『スターソルジャー』の野沢勝広氏、プログラムは『ロードランナー』の中本伸一氏、音楽は『ボンバーマン』の竹間 淳氏、そして脚本はあの高橋名人という、まさにゴールデンメンバーで制作された、並々ならぬ気合が感じられる一本です。
桃太郎電鉄
1988年12月2日にハドソンからリリースされた、大人気ボードゲームの第一弾です。
全国の主要都市を回りながら物件を購入し、資産を増やしていく、おなじみのシステムはこの頃からすでに確立されていました。
ただ、目的地がプレイヤーごとに別に設定されていたり、駅の詳細確認やセーブができなかったりと、ゲーム性が現代とは異なる部分も多く、まだ発展途上の段階だったと言えるでしょう。
それでもファミコンでこれほどまでに作り込まれていたことには、驚きを禁じ得ません。
ちなみに、企画段階ではスピンオフではなく、別のキャラクターを使ったゲームになる予定だったそうです。
スピンオフ元の『桃太郎伝説』のシナリオを担当した桝田省治氏からの提案で、桃太郎キャラクターを使うことになりました。
「貧乏神」や「スリの銀次」など、「これほどピッタリなポジションのキャラクターがいたとは」と、桝田氏の采配には感服します。
スクウェアのトムソーヤ
1989年11月30日にスクウェア（現スクウェア・エニックス）からリリースされた、小説を原作としたRPGです。
主人公トムソーヤが仲間たちと海賊の宝を探す冒険に出かけるという物語のベースに、スクウェア独自のアレンジが加えられています。
とにかくコミカルでユニークな演出とテキストが魅力で、クセの強いフォントや言い回し、そしてパロディやギャグが満載です。
特に敵キャラクターが攻撃の際に「リセットボタン」を押してしまい、強制的にタイトルに戻されるという演出は、おそらくこのゲームくらいでしょう。
シチュエーションごとに細かく書き込まれたグラフィックはさすがのクオリティ。被ダメージ時や逃げる時の豊かな表情は必見です。
また、この頃のRPGとしては珍しく、経験値制ではないのもポイント。同社の『FF2』や『ロマサガ』シリーズのような熟練度制が取り入れられています。
ちなみに、1989年2月6日には『トム・ソーヤーの冒険』という別のゲームも発売されており、同じ年に2本の「トムソーヤ」ゲームが出ていました。
こちらは横スクロールアクションで、初期の『スパロボ』シリーズでおなじみのウィンキーソフトが開発しています。
おまけ
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ファミコンの「オーパーツ」ともいえる激ヤバ周辺機器、『通信アダプタ』もお譲りいただきました。
JRAの「馬券購入システム」は、1991年～2015年までの24年間、非常に長い間稼働していたサービスでした。
2010年代はiPhoneやDSなど、携帯機が普及していた時代ですが、その時までファミコンが使われていたことは驚きですね…！
詳しくはこちらのページでまとめておりますので、興味がある方は是非読んでみてください！
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