時はさかのぼること80年代、ご存じ任天堂の『ゲーム&ウオッチ』が登場し、電子ゲームは大きな盛り上がりを見せました。
そして90年代後期には『テトリス』や『たまごっち』が台頭し、再び電子ゲームのブームが巻き起こります。
この時期に、任天堂がキーチェーン型の『ゲーム&ウオッチ』をリリースしていたことをご存じでしょうか?
この度、埼玉県春日部市のお客様からお譲りいただいた『Nintendo Mini Classics』コレクションとともに、その魅力をご紹介します。
目次
Nintendo Mini Classicsとは?
1998年、海外を中心に任天堂の公式ライセンスの下で発売されたキーチェーン型の電子ゲームです。
『ゲームボーイ』を彷彿とさせる手のひらサイズのかわいらしい本体に、キーチェーンが付いているため持ち運びにも便利です。
※キーチェーン、今回は付属していませんでした…
操作性も抜群で、十字キーやボタンは押しやすく、本体の質感も高いレベルに仕上がっています。
また、オリジナルと同様に時計やアラーム機能も搭載しており、背面のスタンドを使えば置き時計としても機能します。
収録されているゲームの多くは、『ゲーム&ウオッチ』からの移植版ですが、一部には独自のタイトルも存在します。
おなじみ『テトリス』や『数独』のようなパズルゲームから、『ハリー・ポッター』や『遊戯王』といった版権ものまで、そのラインナップは多岐にわたります。
このシリーズは複数の玩具メーカーにライセンスが与えられたため、メーカーによってタイトルや本体のカラーバリエーションが異なるのも大きな特徴です。
SUPER MARIO BROS.(グリーン)
おなじみ初代『スーパーマリオブラザーズ』の『ゲーム&ウオッチ』バージョンです。
このタイトル自体が非常に希少で、本作を気軽に楽しむならこの『Nintendo Mini Classics』が最も手に入れやすい機種と言えます。
なぜなら、海外では1986年から「ニューワイド」「クリスタルスクリーン」と呼ばれる激レア機種で発売された作品だからです。
さらに日本では、ファミコンディスクシステムの『F1レース』用懸賞商品として、わずか10,000個のみ存在しています。
ゲーム内容は、オリジナルを忠実に再現した横スクロールのアクションです。1UPキノコやスターといったアイテムも登場し、雰囲気は満点!
本作独特の仕様として、登場敵キャラクターに「ジュゲム」と「キラー」のみが選ばれているあたりがなんともユニーク。
アラームをセットすると、※アラームキャラクターの「クッパ」様が炎を吐いて時間を知らせてくれます。
※アラームキャラクター:アラームをセットした時間に連動してアニメーションするキャラのこと。
カラーバリエーションが複数あり、ブルーとシルバーのモデルもあります。
今回のものは「グリーン」で、同じ色ゲームボーイと比較してみたのですが、大体1/4くらいのサイズです。
まさに「mini」の名にふさわしい良ハードです。
Donkey Kong Jr.(イエロー)
アーケードゲーム『ドンキーコングJr.』の『ゲーム&ウオッチ』バージョンです。
元となった「ニューワイド」版は1982年に登場し、メタリックグリーンの本体が高級感を漂わせていました。
主人公のジュニアが、「マリオ」に捕まった父「ドンキーコング」を助け出すため、ジャングルを駆け抜けます。
「マリオ」のイメージとは異なる「悪役」としての設定は、前作で悪さをしたドンキーへの仕返しにしてはやりすぎ感もあります(笑)
アラームキャラクターは、「マリオ」で警報ベルを鳴らしてくれます。
他のカラーについては、黄緑と黄橙があります。今回のものは、ゲームボーイ風の本体の『ポケットピカチュウ』を想起させるナイスカラー!
持っているだけで、ハッピーになれるアイテムではないでしょうか?
Mario’s Cement Factory(ブルー)
1983年に海外のみで登場した『ゲーム&ウオッチ』オリジナルのマリオ作品です。
セメント工場で働く「マリオ」を操作し、セメントをこぼさないように各フロアの機械を動かしていく内容です。
「ニューワイド」と「テーブルトップ」の2機種でリリースされましたが、こちらもGW版『スーパーマリオブラザーズ』と同様に非常に希少です。
なので、GBソフト『ゲームボーイギャラリー』に収録されるまでは、プレイのハードルが高いゲームでした。
電子ゲームとしては複雑な操作が求められ、『ゲーム&ウオッチ』作品の中でも特に難易度が高いと言えるでしょう。
アラームキャラクターは、トラックを運転する「アラームマン」で、工場のベルを鳴らしてくれます。
2023年の映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』にも、トラックに乗った似たような人物が登場していました。
皆さんお気づきになりましたか?
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