90年代を代表するコンテンツ、『ポケットモンスター』縮めて『ポケモン』。
時を同じくして生まれた『デジタルモンスター』こと、『デジモン』も根強い人気を持つコンテンツとなりました。
現在でもアニメを始め、漫画、家庭用ゲーム、カードゲーム、フィギュア等のグッズも継続的に展開されています。
しかし、元をたどれば僅か6×4cmの小さな「電子ゲーム」から始まりました。
このたび、記念すべき初代『デジタルモンスター』を東京都新宿区のお客様よりお譲り頂きました。
今なお「進化」している『デジモン』の歴史、その「幼年期」を振り返ってみましょう。
デジタルモンスター誕生
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事の発端は1996年に登場し、社会現象まで発展した『たまごっち』の成功を受けて制作が決定。
開発会社は『たまごっち』と同じウィズが担当し、育成要素はそのままに通信対戦を加えた、男児向けの「戦うたまごっち」として始動します。
なんといっても「近未来の電子生命体」を小型デバイス（ドック）で育成するという設定に興奮しない男児はいませんよね！
アニメでも設定として踏襲され、「デジヴァイス」として独自の進化をしていくことになります。
進化によって、可愛いモンスターが凛々しくなっていく様子は『ポケモン』からの影響を強く受けています。
チーフデザイナー「渡辺けんじ」氏の、アメコミ調のメカメカしい「完全体」のデザインに少年たちは夢中になりました。
初代『デジタルモンスター』(Ver.1)
1997年6月26日、ついに記念すべき初代『デジモン』が発売されました。
パッケージイラストは、「ティラノモン」でまだ「グレイモン」がシリーズの顔ではないのが逆に新鮮ですね。
本来カラーはブラウンとグレーの2色がリリースされ、瞬く間に人気が爆発。
11月には、レッド・ブルー・グリーン・イエローの4色が追加されました。
※ちなみに、筆者は当時イエローを買ってもらいました。
最終形態の「完全体」へ進化するための条件が「たくさんバトルをする」ことで、勝率も関係していました。
そのため、対戦相手がいないプレイヤーは一生「完全体」になれず投げ出すこともしばしばだったとか。
当の私もそのことを全く理解していなかったので、『デジモンカード』の「勝率○○％！」の意味も理解できていませんでした(笑)
翌年89年にかけてVol.2～Vol.5の4つのマイナーチェンジ版も登場しました。
それぞれで進化する『デジモン』が異なるため、「育成する」楽しみが広がっていきました。
この短期間で5バージョンも出すなんて、すごい勢いですよね！
デジモンペンデュラム
1998年10月にリリースされた、初代『デジタルモンスター』の後継機です。
「ワクチン種」、「データ種」、「ウィルス種」の三すくみも本作から実装され、バトルもより本格的になりました。
振り子（ペンデュラム）の名を冠しており、本体を振ることで様々なボーナスを得ることができます。
当時のCMでも「振る」ことをアピールしており、海パンの男性2人が『デジモンペンデュラム』を振りまくる… という、インパクト抜群の内容でした。
※といっても、ただ闇雲に振ればいいワケではなく、速度や間隔が大事という罠もあるのですけどね…
アニメでもおなじみ「ジョグレス進化」や「究極体」も初登場しています。
ロイヤルナイツの一人である、騎士型『デジモン』の「オメガモン」はいつ見てもカッコいいですよね～！
※画面が小さすぎて、ゲーム画面ではよくわからないのはご愛敬。
その後の影響
『デジモン』は同社の『たまごっち』と共に、電子ゲーム界に大きな影響を与えました。
「携帯ペット」のジャンルは、任天堂の『ポケットピカチュウ』やカプコンの『爆走戦記メタルウォーカー』等多くの商品に受け継がれています。
いまではすっかりカードゲームとして有名になった漫画『遊☆戯☆王』でも、『デジモン』をモチーフにした回があるほどでした。
※主人公の遊戯が育てたモンスターが進化して逆転する展開もしっかり『デジモン』リスペクトでしたね(笑)
現在でもアニメとのタイアップを中心に、継続的に『電子ゲーム』としてリリースされつづけています。
また、周年企画として初代『デジタルモンスター』や『ペンデュラム』のカラーバージョンが登場する等、リブートにも手厚いです。
スマートウォッチのような「ウェアラブル端末」になっている新商品も存在し、流行に合わせて「進化」を続けています。
今再び「デジタルワールド」への冒険に出かけてみてはいかがでしょうか？
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