東京都新宿区のお客様よりお譲りいただきました、セガの海外ソフトコレクション達。
今回は、『マスターシステム』(海外版セガマーク3)のソフトをご紹介したいと思います。
また、前回の記事もご一読いただけると嬉しいです!
ギャラクシーフォース
1988年にアーケードで登場したセガの大型体感シューティングゲームのマスターシステム移植版です。
「アウトラン」や「スぺースハリアー」に続く、「体感ゲーム」シリーズの1作品です。
360°に回転する大型筐体と3Dを前面に押し出した、かなり大掛かりなゲーム内容をミニマムな性能のマスターシステムへと見事移植しています。
ただし、滑らかさは皆無でガクガクとした低いフレームレートはアーケード版を知る人からすればかなり苦しい印象を受けるかもしれません。
それでも、当時の移植バージョンとしては大変貴重な存在で『PS2』でM2が完全移植を成し遂げるまでは唯一の家庭用バージョンでした。
※初代は稼働期間が短く、マイナーチェンジ版のIIにすぐに置き換わった為にIIの移植のほうが多い。
本ソフトは海外版のみのリリースで、日本語版のソフトはありませんでしたが、実は開発は日本で行われました。
そのため、変換器等で日本のマスターシステムで動作させると「FM音源バージョン」のBGMを聞くことができる小ネタがあります。
The Cyber Shinobi(サイバーシノビ)
マスターシステムのオリジナルタイトルで、セガの忍者ゲーム『Shinobi忍』シリーズの外伝的作品です。
近未来を舞台に初代「ジョー・ムサシ」の子孫が、蘇ったテロ組織「サイバージード」の野望を打ち砕くために立ち上がるストーリーです。
『Shinobi忍』同様の横スクロールアクションは引き継ぎつつも、同社の『ベアナックル』シリーズのようなベルトスクロールアクションを取り入れた新しい試みが試されています。
攻撃のリーチが短いので、敵を倒すのが一苦労ですが、サブウェポンや忍術を駆使して戦うことでカバーするゲームシステムとなっています。
全6面と他のアクションゲームよりは短い内容ではありますが、滝下りや大型ヘリとの激闘等演出面でも気合が入っており、マスターシステムの描画性能の高さを感じます。
本作のコンポーザーを担当された、「塚原 啓介」氏は現在でもセガで務めており2025年に発売した『龍が如く8外伝 Pirates in Hawaii』でもサウンドプロダクションチームで活躍されています。
BGMはしっとりしているものの、なかなかカッコよく仕上がっていますので是非一度聞いてみて欲しいです!
Golden Axe Warrior(ゴールデンアックスウォーリア)
セガの人気ベルトスクロールアクション『ゴールデンアックス』のスピンオフ作品です。
『マスターシステム』のマシンスペックに合わせてジャンルがアクションRPGに変更されており、さながら『ゼルダの伝説』のようなルックスです。
音楽は『アレックスキッド 天空魔城』や『ファンタジーゾーンII』のコンポーザーである、「Tarnya」こと「鎌谷 千佳子」氏が担当されています。
かなり『ゼルダ』を意識した感じになっており、権利的な問題はともかくとして要望にきっちり応える仕事ぶりには感服です(笑)
マップはかなり広大で、その総数は200画面以上にも登ります。すごいボリュームです!
隠しステージの捜索やそこに隠されたクリスタルを9個集めるゲームシステム等、どこまでも某緑の勇者がちらつくゲーム内容です。
ちなみに、『マスターシステム』とほぼ同等の性能を持つ『ゲームギア』でも『ゴールデンアックス』のスピンオフが存在しています。
その名も『アックス=バトラー ゴールデンアックス伝説』、これまたアクションRPGに仕上がっています。
エンカウントやダンジョンで横スクロールに切り替わる既視感のあるシステム。勘のいいゲーマーやマニアであればもうお察しですが、完全に『リンクの冒険』です…
ともあれ、どちらも『ゴールデンアックス』の歴史を彩った作品には違いありませんね!
Rampage(ランページ)
ミッドウェイが製作した、怪獣映画がモチーフのアーケードゲームの移植版。
ゴリラ、爬虫類、狼男をモチーフにした大怪獣を操作して高層ビルを破壊する爽快感あふれるアクションゲームです。
ライバル機である『NES』版(ファミコン)では、容量の都合か狼男が削られたのですが、『マスターシステム』では3キャラとも使用できます。
また、キャラクターについてもアーケード版に負けず劣らずのグラフィックになっています。
キャラクターセレクトの顔グラもデカくてキレイ!
主人公の怪獣たちは、全員元人間で何かしらの原因で変異してしまったという設定があります。
ゲーム中、体力回復の際に人間を食べたりする要素もあったりと、全体的にハードかつアメリカンな内容となっています。エグイぜ…
日本での知名度は知る人ぞ知るタイトルですが、本場アメリカでは大人気で当時のパソコンのほとんどに移植されていました。
家庭用と各社のパソコン合わせて、約17種類も移植が存在します!
その中でも、このマスターシステム版はかなり出来がいいので、個人的にオススメの移植版です。
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