80年代から90年代にかけて発売されたレトロゲームには、取扱説明書のほかに、思わずニヤリとしてしまうような様々な「チラシ」や「付属品」が同梱されていることがありました。
現在はパッケージ版を購入しても、中に入っているのはダウンロード用の簡単なシリアルコードが書かれた紙1枚程度……ということも増え、あの箱を開けた瞬間のワクワクする文化は失われつつあります。
だからこそ、当時の形がそのまま残っている「完品」は、現代のコレクターの間で非常に高く評価される理由となっています。
今回は、秋田県秋田市のお客様より宅配買取にてお譲りいただきました『スーパーファミコン』ソフトの中から、格闘ゲームを中心に、当時の空気感を色濃く残す「チラシ」や「付属品」にスポットを当ててご紹介していきたいと思います!
スーパーストリートファイターII
当時、アーケードで大人気だった『ストII』のバージョンアップ版として移植された本作。
SFCのスペックでキャラクターが一人も欠けることなく、グラフィックやボイスを詰め込んで再現されているのは職人技と言えますね。
そんな本作には、当時大きな話題を呼んでいたアニメ映画『ストリートファイターII MOVIE』の劇場公開を記念した「ファン感謝券」というチラシが付属していました。
これは実際の映画館で提示すると入場料が500円割引になるというクーポン券で、注意書きに書かれた「上映館・上映時間は新聞の上映欄を見てね」という響きが、ネットのなかった時代を思い出させてくれて非常にノスタルジックですね(笑)
また、このチラシはオリジナルグッズが抽選で5,000名に当たる応募券も兼ねていました。
詳細は今となっては謎に包まれていますが、当時のカプコンのノベルティといえば、可愛いデフォルメキャラのぬいぐるみやTシャツなどだったのかなぁ……と想像が膨らみます。
ちなみに、スーパーファミコン関連の割引券といえば、後年に発売された『スーパードンキーコング2』や『スーパーマリオRPG』などに、「SFC本体が4,000円安くなるクーポン券」が付属していたのも有名です。
美少女戦士セーラームーンS 場外乱闘!? 主役争奪戦
90年代の美少女アニメ覇権を完全に制したと言っても過言ではない『セーラームーン』の格闘ゲームです。
一見すると「女児向けのキャラゲーでしょ?」と侮ってしまいそうですが、実は本作、格闘ゲームとしてのクオリティが妙に高く、現代でも格闘ゲームの祭廷『EVO』のサイドイベント(コミュニティトーナメント)で大真面目に取り上げられるほど、一部の格ゲーマーから深く愛されている通なソフトとなっています。
本作はバンダイらしく、カードダススタイルの「限定キラカード」が1枚同梱されていました。
このカード同梱仕様は非常に好評だったようで、以降の関連タイトルであるRPG『美少女戦士セーラームーン ANOTHER STORY』などでもおなじみの特典となっていきます。
カードの裏面には「セーラー戦士のウラ技情報」と題して、ゲーム中で使える隠し要素やコマンドが紹介されていました。
インターネットが普及する前、ゲームの攻略情報は口コミや雑誌、そしてこうしたアナログなカードから仕入れるのが主流でしたね。
早期購入者へのゲーム的なボーナス(優越感)としても機能していた、非常に味な付属品です。
モータルコンバットII 究極神拳
アメリカで爆発的な人気を誇り、『ストII』と共に格ゲー界を席巻した残虐格闘ゲーム『モータルコンバット』シリーズの2作目です。
前作に引き続き、移植は「スカルプチャード・ソフトウェア」が担当しており、スーパーファミコンの限界に挑んだ高い再現度を誇っています。
ただし、当時の任天堂の厳しい倫理規定(検閲)が入ったため、飛び散る血の色が赤から「緑色(あるいは体液)」に変更されるなど、マイルド化への涙ぐましいグロ対策が施されているのが特徴です。
また、アクレイムジャパンによるローカライズが非常にエッジが効いており、全体的にそこはかとない怪しげな雰囲気が漂っているのもポイント。
海外のファンが「なにそれ聞いたことない」と言いたくなるような、日本独自の突飛なキャラクター設定や世界観の解釈がなされており、これぞまさに当時の「洋ゲーローカライズの醍醐味」として愛されています。
そんな本作には、トドメ技”究極神拳(フェイタリティ)”を繰り出すためのコマンド虎の巻『神拳外典』という1枚の折畳み冊子が付属していました。
全キャラクターの究極神拳のコマンドが一覧となった早見表で、対戦中にこれを見ながら”フィニッシュ”の瞬間に備えてコマンドを入力する……という、プレイヤー必携の非常に実用的なアイテムでした。
まとめ
現在、箱付き完品をコレクションされている方にとっては、こういったチケットやチラシの「有無」も非常に重要視されています。
近年のレトロゲーム市場では、コレクター需要の爆発的な増加に伴い、単に「箱と説明書がある」というだけでなく、「当時入っていたハガキ、チラシ、限定の付属品がどれだけ揃っているか」という点が、完品としての査定評価を大きく左右するケースも多いです。
一般的には価値がないと思われがちな、「当時の紙1枚」「小さな冊子」であっても、レトロゲーム専門店のBEEPなら見逃しません!
歴史的な価値、コレクターズアイテムとしての価値を1点1点厳密に見極めさせていただきます。
「昔遊んでいたスーファミのソフト、中に何だかよく分からないチラシやハガキが入ったままだな……」
そんなソフトがございましたら、ぜひ中身をそのままにしてBEEPへお送りください!












