1980年代、任天堂の『ゲーム&ウオッチ』が大流行し、電子ゲーム(LSI)が一大ムーブメントとなりました。
実はその1年前の1979年に、日本製の電子ゲームが海外を中心にヒットしていたことはご存じでしょうか?
今回、東京都千代田区のお客様より、「Bambino(バンビーノ社)」のLSIゲームのコレクションをお譲りいただきました。
アメリカのブランドだけど、中身は日本の職人芸が光るフューチャーレトロなゲーム機、その魅力たっぷりご紹介したいと思います。
Bambino(バンビーノ社)とは
1979年末期から1981年頃まで、LSIゲーム(主に蛍光管タイプのFL型)を発売していたアメリカ・ロサンゼルスにあったメーカーです。
アメリカで生まれたブランドでありながら、その心臓部(設計・製造)は日本の高い技術力(エム・イー・エル社など)が支えていました。
社名の由来は、イタリア語で「幼い男の子」を意味する言葉で、ゲーム機のメインターゲットを意識しています。
一度見たら忘れられない、『レトロフューチャー』を体現したコンピューターのような筐体デザインが最大の特徴です。
2Pプレイも充実しており、当時としてはかなり作り込まれた製品となっています。まさに”高級おもちゃ”という感じです。
その分値段も高額で、定価10,000円近くすることがほとんどでした。よっぽど裕福でないと買ってもらうことができなかったと想像できます。
当時のハイエンドおもちゃメーカーである、バービー人形でおなじみ「マテル社」や、レトロゲーフリークなら見逃せない「コレコ」社などと市場競争していたようです。
ちなみに、本体価格は翌年に流行する『ゲーム&ウオッチ』の約1.8倍程度でした。
それを考えると、手に取りやすい価格に抑えた任天堂のスゴさを感じてしまいます。
UFO Master Blaster(マスターブラスター)
1979年に発売された機種で、古典的なスペースシューティングゲームです。
スペースフィクションの構造物のような、縦長の本体形状が特徴的です。
同社のラインナップにおいて最初にリリースされたゲーム機であり、日本でもトミーからOEM品が登場しています。
日本では、「MCシリーズ ミサイル遊撃作戦」という名前でリリースしています。
シンプルなインベーダースタイルのゲームとなっており、元ネタと違って前進後退も可能となっています。
パッケージ以外の違いは、本体上部のロゴが、BambinoかTOMYかで異なります。
また、日本で販売していたBambino版には日本語のマニュアルが別途付属しています。これは全機種共通しての仕様です。
製造は日本のメーカーなので、翻訳感が少ないのは安心できる点ですね。
自機操作用のジョイスティックの感度がかなり滑らかで、流石日本製といったところでしょうか。
電池スロット一つとっても、左右のスロットに2本ずつ搭載する仕様が、いかにもメカニカルで格好良いですね!
この「リッチな感じがたまらない」とディープな電子ゲームファンから賞賛されています。
Knock Em Out Boxing(ボクシング)
1979年に発売された機種で、ボクシングを題材にした格闘ゲームです。本体に対して小ぶりな蛍光表示管(VFD)と、無数に並んだキーが目を引きます。
レトロなコンピューター的風貌の本体にシビれてしまいそうですね。
こちらも日本ではトミーが販売し「MCシリーズ ボクシング」としてリリースされました。
そして、本機は対戦プレイが可能となっており、友達や家族と熱戦を繰り広げることができます。
※ただし、2P側が露骨に有利な調整が入っているとか入っていないとか…
ボクシングといえば、『ゲーム&ウオッチ』のバリエーション、「マイクロVS.システム」でもリリースされていましたね。
あちらも本機と同様に対戦プレイが可能でしたが、登場したのは1984年。5年も前に実現しているのは流石の技術力ですよね。
電池を使わずとも、専用ACアダプターで稼働できる点も好印象ですね。
Safari(サファリ)
1981年に発売された機種で、野生動物のキャプチャー(捕獲)をモチーフにした作品です。
この円形の本体は一度見たら忘れられない、独特のフォルムとカラーではないでしょうか?
現代人からすると「ルンバ」を始めとした、”ロボット掃除機”なんかを想像してしまう見た目ですよね(笑)
「ライオン」「ゴリラ」「ワニ」など10種類の動物が、一目でわかる細かなグラフィックになっているのが、LSIとしてはかなりスゴいと感じました。
「バンビーノ社」のLSIゲームは、本機の次にリリースした82年の「Football Classic」(フットボールクラシック)を最後に途絶えています。
ですが、その後も『ゲーム&ウオッチ』や『たまごっち』をはじめとした、電子ゲームのブームは長く続いていきました。
バンビーノ社は、80~90年代の電子ゲーム市場を切り開いた存在と言えるでしょう。
今回ご紹介したバンビーノ社のような、1970〜80年代のLSIゲームは、今や世界中にコレクターがいる貴重な文化遺産です。
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