スーファミといえば、当時のゲームセンターの名作を「ほぼ完全な形」で家庭で楽しめるようになり、ファミコンで遊んでいたゲーマーたちをさらに熱狂させました。
今回は、そんな16ビット時代の技術と情熱の結晶である、スーファミのアーケード移植ソフトのコレクションを買取させていただきました。
東京都港区のお客様からお譲りいただいた、間違いない「名作」をご紹介したいと思います。
ストリートファイターZERO2
1996年3月にカプコンがアーケードでリリースした対戦格闘ゲームの移植版です。
前作『ZERO』から正当進化した内容で、ゲームバランスを揺るがした新システム「オリジナルコンボ」や、人気キャラクターの「さくら」といった新キャラの追加など、大幅にボリュームアップしています。
プレイステーション版が8月、セガサターン版が9月に登場しているにもかかわらず、そして12月に前世代機であるスーパーファミコンでも発売されたことで、格ゲーフリークの間では有名です。
元々は、『ZERO』のアレンジ移植として開発されていましたが、スタッフの気合で限りなく近い再現度を誇っています。ボイスや背景の一部は削減されているものの、キャラクターのリストラはなく、アーケード版で使用できたキャラは全て使用可能です。
ボスキャラクター『真・豪鬼』を使用する裏技も健在です。2発発射できる斬空を始めとした“超性能”（※）で、対戦相手を圧倒しましょう！
※紙装甲なのはご愛敬。
ちなみに、スタッフたちは開発期間中に休憩時間を削ってアーケード版をこれでもかと遊んだとのこと。熱意がしっかりと反映されていますね。
グラディウスIII
1989年12月にコナミがアーケードでリリースした横スクロールシューティングの移植版です。
その1年後の1990年12月に、コナミのスーファミローンチタイトルとして発売されました。
キャッチコピーでは『完全移植』を謳っていましたが、実際にはかなりアレンジが効いていたため、アーケード版の再現度を期待していたプレイヤーからは不評を買いました。
しかしながら、「人間を辞める必要がある」と比喩されていたアーケード版の難易度から、かなりマイルドな内容に変更された点は評価されています。
ゲーム開始時の装備セレクトでは『グラディウスII』のものを踏襲、敵を全滅できる「青カプセル」の復活、加えておなじみ「コナミコマンド（※）」によるパワーアップやコンテニュー増加といったお助け裏技もあります。
※ただし、ちょっとコマンドが違うので、いつものコマンドを入れるとまさかの…
オリジナル面の『高速ステージ』追加や、ボスラッシュ時の登場ボス変更など、アーケード版のプレイヤーも新鮮さを味わえること間違いなしです。
『グラディウス』シリーズの楽しさが詰まった本移植は、シリーズ初心者にもおすすめしたい一本です。
マジカルドロップ２
1996年3月にデータイーストがアーケードでリリースしたパズルゲームの移植版です。
タロットカードをモチーフとしたキュートなキャラクターが魅力の作品です。
本作からは、新たに4人のキャラクターが追加されています。
連鎖までの判定の緩和や、ハンデ戦など、対戦をより面白くするバージョンアップが図られています。
スーファミ版では、隠しボス「ブラックピエロ」が使用可能になっています。
また、ちびキャラがブロックをキャッチ＆リリースする要素もスーファミ版独自のもので、とても癒されます。
1996年9月に登場した本作は同社の最後のスーファミソフトです。
末期ということもあり、「ニンテンドウパワー」の書き換え対応ソフトでもありました。
『吉田照美のやる気MANMAN!』および『斉藤一美のとんカツワイド』とのタイアップによる『文化放送スペシャルバージョン』という非売品も存在します。その数は約150〜200本程度とされ、激レアアイテムとなっています。
※キャラが番組のパーソナリティに刺し変わっているため、演出が違う。
普通に遊ぶだけなら、『Nintendo Switch Online』で配信されていますので興味がある方は是非遊んでみてくださいね！
『スーパーファミコン』はいまだに根強い人気を誇っていますが、それはほかのゲーム機も同様です。
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