携帯ゲーム機の歴史に名を刻む名機、『ゲームギア』。その鮮やかなカラー液晶で、数々の名作が誕生しました。
今日紹介するのは、岩手県盛岡市のお客様よりお譲りいただきました、GG版『魔導物語』のコレクションになります。
手のひらサイズの画面で紡がれる、おなじみのキャラクターたちとの冒険を、いっくよ~!と主人公「アルル」よろしくご紹介したいと思います。
『魔導物語』シリーズとは
1989年11月にコンパイルより発売されたメディア付きの雑誌『DiscStation #SP5 クリスマス特別号』のおまけミニゲーム『魔導物語 EPISODE II CARBUNCLE』(以下DS版)として始まった『魔導物語』シリーズ。
『ウィザードリィ』に代表される3DダンジョンタイプのRPGでありながら、経験値以外のステータスが画面に表示されない挑戦的なシステムや、必殺技ボイス、そしてキャッチーなキャラクターデザインで人気を博しました。
スライムのような雑魚キャラ『ぷよ』を使ったスピンオフのパズルゲーム『ぷよぷよ』は世界的な大ヒットを記録し、今や遊べないゲーム機はないと言われるほど、あらゆるハードに移植されています。
魔導物語I ~3つの魔導球~
1993年12月3日に発売した『ゲームギア』用ソフト。シリーズの主人公「アルル」の幼少期時代を描いています。
MSX・PC98版における、『魔導物語1-2-3』(いっちょうめにばんちさんごう)の「エピソード1」のリメイクとなります。
ストーリーはシンプルで、6歳の『アルル』が魔導幼稚園の卒園試験のため、魔導塔に隠された『3つの魔導球』を集める試練に挑むというものです。
PC版では登場しなかった『カミュ』が、アルルのライバルとしてストーリーに深く絡んできます。
彼は、シリーズへの登場こそ少ないものの『ぷよぷよ』マニアからの人気は高いキャラクターで、よくカップリングされています。
また、シリーズでもおなじみの敵「スケルトンT」と「ナスグレイブ」も登場しています。
しかも、強敵なので見た目の緩さで油断して「ばたんきゅ~」してしまったプレイヤーも多かったとか。
フロアも一新されており、原作を遊んだプレイヤーでも楽しめる良リメイクと言えるのではないでしょうか?
魔導物語II ~アルル16才~
1994年5月20日に発売した『ゲームギア』用ソフト。『魔導物語』の原点とも言える作品です。
MSX・PC98版における、『魔導物語1-2-3』の「エピソード2」のリメイクとなります。
ストーリーは、闇の魔導師「シェゾ・ウィグィィ」に力を狙われた「アルル」が「シェゾ」の追ってから逃れつつライラの遺跡を踏破するものともの。
この時に「シェゾ」発した「おまえのちからがほしいだけだ」は「おまえがほしい」と言い間違えさせられ、彼を代表する名(迷)言となりました。
動画サイトやSNSで散々こすられているのでご存じの方も多いと思いますが、実は本作がネタ化の原因を作った作品だったりします。
原作では序盤のみだったシェゾの活躍が掘り下げられ、ストーリー終盤まで“変態”のごとくアルルを追い回す姿が描かれます。
また、続編との整合性をとるために「ルルー」が登場する等、シリーズの主要キャラが沢山登場する作品となっています。
DS版では、のっぺりした作画でなんとも言えない顔グラフィックだった「アルル」。
そして、ローマの彫刻のような姿をしていた「シェゾ」、どちらも『ぷよぷよ』準拠のアニメタッチのルックスになっています。
『ゲームギア』の性能でここまで描き込んでいるのは、さすがの手腕と言えるでしょう。
※個人的には、MSX版のあれはあれで味わい深くて好きなんですけどね(笑)
魔導物語III ~究極女王様~
1994年12月30日に発売した『ゲームギア』用ソフト。高飛車お嬢様「ルルー」との直接対決を描いています。
MSX・PC98版『魔導物語1-2-3』の『エピソード3』に相当する作品ですが、オリジナル版からはかなりの改変が加えられています。
ストーリーは、前作で仲間になった「カーバンクル」ことカーくんを狙って現れた「ルルー」、彼女の仕掛けた罠からの脱出と仕返しを行うというもの。
原作はかなり重苦しい雰囲気の展開でしたが、今回の改変によって全く異なる印象を受けます。
パッケージイラストからもわかる通り、かなりコミカルになっており『ぷよぷよ』のギャグ感が好きな方であれば入りやすいのではないでしょうか?
『ウィザードリィ』に倣った「ダークゾーン」(真っ暗なエリア)の存在や、少々難しい謎解きといった硬派な要素は残しつつも、過去2作で難しかった戦闘バランスが調整されています。
古典的な『MSX版』、硬派でリアルタッチな『PC98版』、そして遊びやすくなった『GG版』とそれぞれに良さがあります。
近年は『MSX版』等の配信の動きがありますので、プレイの敷居が下がっています。『ぷよぷよ』ファンならぜひともチェックしてみてくださいね!
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