美麗なグラフィックと豪華声優陣。そして、心揺さぶるストーリー。ギャルゲーは紳士たちへ安らぎを与えてくれます。
00年代、『プレイステーション2』には数多くのPC原作のギャルゲーが移植され、漫画、アニメ、ライトノベルが原作のギャルゲーも数多くあります。
今回は、そんな『PS2』の大量のギャルゲーソフトを富山県高岡市のお客様よりお譲りいただきました。
あの頃の青春の日々を思い出しながら、買取させていただいたタイトルをご紹介したいと思います。
目次
Princess Holiday 〜転がるりんご亭千夜一夜〜
2002年9月27日に登場したPCの美少女アドベンチャーのPS2移植版です。
サブヒロインの個別エンディングを加えた、全年齢対象版として2004年に発売されました。
『夜明け前より瑠璃色な』や『FORTUNE ARTERIAL』など、数々の人気作を世に送り出してきたオーガストの第2作目です。
1作目の『バイナリィ・ポット』は触手が登場するような重々しいオーソドックスな作品でしたが、本作からは明るく元気なストーリーへと一変。
同社のイメージが固まった作品と言われています。
原画を担当するイラストレーターもおなじく「べっかんこう」氏で、メインヒロインが金髪のお姫様や、毎度人気の妹キャラ等後の作品への影響を感じます。
イラストのタッチが懐かしいのもありますが、声優に「北都南」氏が出演されているのもあの頃を感じますね!
2019年を最後に新たなギャルゲーをリリースしていませんでしたが、2025年『夜明け前より瑠璃色な』が20周年ということでいろいろと発表があるとのこと。
久しぶりにオーガストが新作やリメイクを手がけるとあって、00年代のギャルゲーファンとしては胸が躍りますね。
ギャラクシーエンジェルII 永劫回帰の刻
2007年10月18日に登場したブロッコリーの看板シリーズで、本作は全3部作の2作目です。
3Dのシュミレーションパートと、美少女アドベンチャーパートを繰り返しながら進めるゲームシステムはそのままにボリュームアップしています。
前作で平和が訪れ、主人公チームの『ムーンエンジェル隊』が解散。新たな主人公チーム『ルーンエンジェル隊』の活躍が描かれます。
ムービーを担当しているのは、前作からひきつづきアニメスタジオのマッドハウスです。
マッドハウスは、同じくブロッコリーの看板作品である『デ・ジ・キャラット』のアニメ制作も担当しており、その縁から起用されたと推測されます。
個別ルートが終わった後の最終エンディング「Salvage」を歌うのはあのJAMProjectで、当時はまだ「ポケモン」のサトシの声優で有名な「松本梨香」氏が在籍中のタイミング!
また、ブロッコリー預かりで所属していた時代の「阿澄佳奈」氏など、声優ファンにとっても驚きが多い作品です。
乃木坂春香の秘密 こすぷれ、はじめました
2008年9月25日に登場した電撃文庫のライトノベルをゲーム化した作品です。
容姿端麗、成績優秀、名家出身のヒロイン「乃木坂春香」は、実はアキバ系のオタク女子。
原作では秘密を知る主人公と春香のオタ活恋愛物語が描かれますが、本作もコスプレにまつわるエピソードが中心となっています。
声優ネタがとにかく豪華で、電撃文庫をはじめ、他作品のヒロインのコスプレを、中の人が同じキャラクターが演じるというユニークな演出が盛り込まれています。
「乃木坂春香」(CV:能登麻美子)の「一ノ瀬 ことみ」(CLANNAD)を始め、本作のオリジナルヒロイン「深山彩音」(CV:釘宮理恵)の「シャナ」等…やりたい放題のパロディネタを楽しめます。
同様に、原作があるPS2ソフト『らき☆すた 〜陵桜学園 桜藤祭〜』も似たような演出があり、この頃のトレンドであったことがうかがえます。
スク水の「乃木坂春香」のボトルキャップやPSPで使用できる特典ディスクのUMD等、特典も豪華な1本です。
ときめきメモリアル3 〜約束のあの場所で〜
2001年12月20日に登場したコナミの恋愛シュミレーションシリーズ第三弾です。
学校生活や部活を通じて、さまざまなステータスを育成し、狙った女の子との結ばれることを目指すシステムはそのままに、3Dグラフィックへと進化を遂げました。
ヒロインが入力した名前を読み上げてくれる機能や、デート時のコーディネートを選べるシステムなど、リアリティあふれる要素も臨場感を高めています。
そして何より、ヒロインから告白された際に『NO』と言えるシステムは、他のギャルゲーにはあまり見られない斬新な要素でしょう。
アニメっぽい見た目に描写された独特のグラフィックは最近主流となっている方式ですし、「ゲームファンド」によって開発資金をユーザーから集めたりと先進的な要素も多いです。
また、元々はコアゲーマー向けだった本作をライトユーザーにもアプローチした施策をとっているのも特徴です。
テレビ番組とのタイアップや主題歌に「ZARD」を起用したりと、気合が入っていたのだと感じます。
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