『クトルゥフ神話TRPG』を嗜むプレイヤーなら一度は耳にしたことがあるであろう伝説のサプリメント『ニャルラトテップの仮面』。
初期の『クトルゥフ神話TRPG』のシビアな側面を代表するようなシナリオとして悪名名高い本作は、ちっぽけな人間のか弱さを教えてくれます。
東京都千代田区のお客様よりお譲りいただきました、大変貴重なサプリをご紹介したいと思います。
『クトゥルフの呼び声 ニャルラトテップの仮面』とは
『クトルゥフの呼び声』(当時の名称)のサプリメント(シナリオ本)で、1984年に海外でリリースされました。
その後、ホビージャパンによって1989年に日本語翻訳版が発売。翻訳は、ルールブック『クトルゥフの呼び声』を担当した「有坂純」氏です。
全5章の大規模なシナリオが特徴で、アフリカのナイロビをめざして消息を絶った「カーライル探検隊」を捜索する旅に出かけるというもの。
失踪の陰には、邪神「ニャルラトホテプ」を信仰するカルト教団の影がちらついており、各国で神話的事象に遭遇することになります。
シナリオの特徴
「ニューヨーク」から始まり、世界各国をまたにかけて「カーライル探検隊」の残した足跡を追っていくため非常に大規模なのが特徴です。
しかしながら、自由すぎる探索範囲には随所にキャラクターをロストさせる罠が仕込まれており、初見で見破ることは不可能なレベルに仕上がっています。
※例:マフィアの手下が重火器を守っていますが、彼らは本筋とはなんら関係ありません(意訳)のようなトラップイベント満載(笑)
そのため、歴代の公式サプリメントの中でも難易度は最高クラス、シナリオを踏破したプレイヤー曰く「30人くらいのキャラクターがロスト」したという話もあります。
そうは言っても、徐々に謎を解き明かしていくドキドキ感と冒険の規模の大きさは類を見ない為、熟練プレイヤー達の憧れのシナリオとなっています。
2018年に本国で追加のシナリオを加えて、調整された復刻がリリースされましたが、残念ながら公式で日本語翻訳はされていません。
そのため、日本語翻訳バージョンはかなりの人気があり、『クトゥルフ神話TRPG』のサプリメントの中でも屈指のレアアイテムとなっています。
パッケージデザイン
パッケージイラストは、ホラー映画の特殊効果等の仕事を請け負っている「トム・サリバン」氏が描いたイラストが採用されています。
有名なホラー映画「死霊のはらわた」シリーズを担当したことで知られており、00年代に公開された『スパイダーマン』三部作の監督「サム・ライミ」氏とも親友です。
アフリカを思わせる恐ろしい「ジャガー」と、「ニャルラトホテプ」による厄災が描かれている表紙は味わい深いです。
ちなみに、本シナリオにも引けを取らない有名シナリオ「ヨグ=ソトースの影」のサプリメントの表紙も担当しておりそちらもかなり不気味なイラストになっています。
内容物
BOX形式の豪華パッケージとなっており、その中にシナリオ本とヒントカードが付属しています。
このシナリオのキーパリングは相当骨が折れる上、かなりの長期戦となるため一応の配慮がされているのはうれしいポイントかもしれません。
思ったよりもサッパリした内容ですが、これ以上情報量が増えてもシナリオを回しきれる自信がないのでこのくらいがちょうどよいのかもしれませんね(笑)
ちなみに、2018年版ではハンドアウト(キャラクターの背景設定)や地図・手紙、NPCの写真などなど付属品も豪華となっています。
BEEPでは各種ボードゲームの買取をお待ちしております。
『クトルゥフ神話TRPG』は、動画サイトを中心に非常に人気のあるTRPG。ルールブックも高額で取引されております。
特に古いものについては、絶版しているということもあり非常に需要があります。
買取方法も宅配買取や出張買取、店頭買取など、お客様のご都合にあわせて対応させていただきます、お問い合わせお待ちしております。












