ヨーロッパを中心に家庭用コンピューターの普及に大きな影響力を持っていた「コモドール社」
『コモドール64』や『Amiga500』といった名機も数多く排出しましたが、晩年は迷走していました。
今回、迷走の象徴で「コモドール社」の歴史に幕を閉じた迷機である『AmigaCD32』のソフトのコレクションをお譲りいただきました。
埼玉県川越市のお客様の元からやってきた、香ばしいメンバーをご紹介していきます!
Rise of the Robots(ライズオブザロボッツ)
プリレンダリング方式で描写されたロボットを操作して戦う2D対戦格闘ゲームです。
本作は様々なハードに移植されており『SFC』版が有名ですが、実は『Amiga』PC版がオリジナルとなっています。
流石はCDドライブ搭載機、OPムービーの解像度が高くなっており『SFC』版と比較しても鮮明さが段違いです。
また、対戦画面についてもキャラクターが大きく描画されているので体の大きいロボットはかなり映える仕上がりです。
製作者曰く、「このゲームはスト2よりも優れている!」と豪語していたようですが、世間の評価は残酷でした。
ゲーム雑誌各紙からは、操作性の悪さと格闘ゲームとしてのバラエティ性の低さが問題視されていたようです。
ただし、グラフィックに関しては非常にハイクオリティなのは間違いなく、惜しい作品と言えます。
ちなみに、本作には『Rise 2:Resurrection』(ライズオブザロボット2)という続編があり、そちらも日本版の説明書のインパクトが強すぎることで有名です。
Litil Divil(リトルデビル)
カートゥーン調のグラフィックが印象的なアクションゲームです。
主人公の悪魔「ムット」を操作して、「Mystical Pizza of Plenty」(豊潤なる神秘のピッツァ)を求めて冒険します。
3Dダンジョンの迷路面と書き込まれたグラフィックが目を引くアクション面を交互に進めるシステムです。
キャラクターのリアクションやギミックの演出等、ゲーム全体のアニメーションクオリティが高い部分が見どころです。
『AmigaCD32』のライバル『Philips CD-i』でも登場しています。
※ちなみに、Rise of the Robotsも『Philips CD-i』版があります。何の因果でしょうね(笑)
他機種と『AmigaCD32』の違いとしては、他バージョンで問題視されていたカメラワーク改善がされています。
ですが、OPの「ムット」のダンスがカットされています。アニメーションが良いだけに、ちょっぴり損した気分になります。
WORMS(ワームス)
『レミングス』と並んで『Amiga』PC出身の名作ゲームで、シリーズの記念すべき1作目です。
2020年にも新作が出るほどの長寿シリーズで、海外を中心に非常に人気の高い作品です。
「artillery」(砲兵ゲーム)とストラテジー要素を組み合わせたシュミレーションで、擬人化されたワーム(芋虫)の兵隊を操り敵を殲滅してきます。
『AmigaCD32』版は、ゲーム本編をイメージしたコミカルなOPムービーが追加されており楽しげです。
例えばワームくんが重武装していくシーンは、ハリウッド映画『コマンドー』をオマージュしています(笑)
Steamでも配信されており、現代PCで遊ぶことができるので興味がある方は是非!
Alien Breed 3D(エイリアンブリード3D)
『Amiga』で展開していたSFシューティングシリーズの4作目です。
過去3作は見下ろし型の2Dシューティングでしたが、本作からはFPSとなっています。
当時『DOOM』を始めとした、FPSゲームが大流行していたこともあり、本シリーズも市場需要に合わせてフルモデルチェンジされました。
『DOOM』の作者の一人である「ジョン・カーマック」は、「AmigaでFPSを作るのは技術的に不可能」と思っていました。
そのため、Amiga版DOOMのライセンスを許可しなかった結果、本作が誕生することとなったエピソードがあります。
ゲーム内容はキャンペーンに加えて、なんと1v1のマルチプレイヤーモードもあります!
シンプルなデスマッチルールで、『AmigaCD32』を2台シリアルポートで接続することで対戦することができます。
すごいと思うと同時に、敷居が高すぎますね(笑)
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