BEEP

【修理依頼】ツインファミコンのディスク読み込み不良を修理しました

今回は、静岡県浜松市のお客様より依頼された『ツインファミコン』の修理をしていきます。
これはおよそ30年ぐらい前に任天堂ではなくシャープから発売されたハードで、ファミコンとディスクシステムが合体した夢のマシーンでした。

さっそく修理に取り掛かっていきます。
依頼された時の症状としては、ディスクを読まないとの事です。
ご存じの方も結構いると思いますが、ディスクシステムのドライブに使われているゴムベルトが経年により、デロデロに溶けてしまい動作不良を起こしてしまう症状が超高確率であります。
この場合、デロデロのゴムベルトをきれいに取り除き、新しいゴムベルトと交換するしかありません。
今回もきっとそれが原因だろうと修理を進めていきます。

 

まずはディスクドライブを取り外します。
カバーを外せばすぐにアクセスできます。

ドライブが外れたら分解して清掃していきます。
ここからは小さい部品などもあるので、なくさないように気をつけて進めていきます。
特に小さいバネは注意しましょう。

 

まずは上のカバーを外してクリーニングします。
古いグリスを拭き取って新しいグリスを塗っておきます。

次に裏返して板金を外すと内部の歯車やゴムベルトにアクセスできます。
開けてみるとやはりゴムベルトが切れて溶けていました。

ということで、切れて溶けているゴムベルトをきれいに除去して新しいゴムベルトに替えます。

ギアの軸を抜かないと交換できないのですが、ギアの位置を変えてしまうと読み込みが出来なくなってしまうので気をつけて行います。


無事交換が終わりました。
あとは組んで動作確認です。

 


無事ディスクを読み込んでゲームができました!
ですが、コントローラーのボタンの利きがあまりよろしくありません。
こちらも分解してクリーニングしていきます。

かなり汚れていたので中も外もクリーニングしました!

パッと見あまり違いがわかりませんが、2コンがかなりきれいになりました。

これでツインファミコンの修理は完了です。

今回の修理の注意するところはゴムベルト交換するときのギアの位置ですね。
元の位置をマーキングするなりして交換後にちゃんと戻せないと読み込み時にエラーになり、大変な思いをします。
初心者の方には難易度が高いかもしれません。
ですが!BEEPでは今回のツインファミコンをはじめ、レトロゲームハードの修理を受け付けていますので自信のない方はお気軽にご依頼ください。

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