シミュレーションゲームについて|SystemSoft 大戦略(for X1)

BEEPおやじです。

最近、SHARPのX1がマイブームでして、ヤフオク!で、本体やらソフトやらを色々落札しています。
直近ですと、ザナドゥやら、大戦略やら定番のゲームを購入しました。X1ユーザーならテープ板をやるのが
漢だろうという周囲の制止を振りきって、ディスク板でヒヨったと言われているBEEPおやじです。

さてさて、うちのように、毎日の様に誰かレトロPCコレクションを買い取りしておりますと、
当時の売れたソフトというものが身を持って刷り込まれてくるわけですが、8bitベースの頃ですと
やはり多いのが、シミュレーションゲームですね。当時大変に売れただけに、今でも中古市場流通数は
多く、また、移植も豊富にあり、現在のプラットフォームでも手軽に遊べる事もあり、売買価格はお安めです。
ですが、中身の面白さは別です。 

RPGもそうですが、元々は非電源系なゲームでゲームブックや、ウォーゲーム、テーブルトーク等の
流れを汲み、コンピュータの登場で発展したものです。

そこで、コンピュータ用シミュレーションゲームといえば、光栄(現:コーエイテクモゲームズ)の「信長の野望」
もしくは、SystemSoftの「大戦略」が今も昔も大変な人気です。今回は、その「大戦略」についてのお話です。

 
当時、解りやすいイメージ絵が多かったが、非常にシンプルかつ、日本語無し。パッケージからして、
デザイン優先で、なんと背表紙に、「大戦略」という文字の無さ。
98限定で出た、「現代大戦略」のヒットを受け、自身を持って送り出した様子が
挑戦的なパッケージから読み取れます しかし、後に出た、FM板はオビがよくついていました)

私の持っている 大戦略 for X1です。だいぶ年季が入って傷んだパッケージに
なってます・・が^^;
この「大戦略」は元々は 16bitマシンである、PC-9801シリーズ用に作られた「現代大戦略」 1985年発売のものを、 
1986年に、8bitマシン向けに移植をしたものです。
マニュアルによりますと、PC98板はBASICで書かれており、この大戦略は、マシン語になっているそうです。
しかし、開発者側はこう書いています。
「VIVA!!BASIC 最近は、Cだの、コンパイラだの理屈をこね回してそれらの言語を使う事がベストだと言いはり 中略
しかし、開発者にとって一番使い慣れた道具を使うのが一番いいのです。中略 事実、元祖現代大戦略は殆どが
BASICで組まれております。なんとなくBASICというだけで、プログラムの価値が下がるようなイメージが一般にあります。」
(他の記述は是非、実物でご確認下さい)

さて、この大戦略ですが、言わずと知れ、大変ヒットをしました。
SystemSoft的にもパッケージやハガキ内の洗練された書体や、レイアウトまで含め、デザイナーを使用し相当な気合をもって 
出荷に挑んだ事がよくわかります。 

中身はこんな感じです。まずパッケージですが、販売時期、機種により 右角にフィットする

「三角オビ」が存在します。そして、中身はハガキのデザインバリエーションはいくつかあるようで、
SystemSoftロゴが帯状に配置されているバージョン。今回の様なシャープなテキストのみのイメージ等
おそらく、今回のものは、初版~2版付近のものでは無いかと思っていますがいかがでしょうか。
後期になると、「ソフトウェア ライブラリー」が数バージョンの内どれかが入っています。
 ディスクの取り扱い方法についての補足説明書も、未開封品をあけたら入っていなかった事もあります。

今回注目したいのは、この大戦略GUIDEBOOK (for 88/X1)です。

こんな感じの冊子になっており、同じシミュレーションゲーム界の光栄も、初期はシミュレーションゲームとは?
シミュレーションゲームってこんなにおもしろいんだよ?!という啓蒙活動を書籍や、ソフトウェアの付録で行っていました。
それだけ、当時、新しく出た大きい流れであり 、自信作だったのでしょう。
(100台のコンピュータ・アスキー/でも、あの 「衝動買い技術本部のスタパ斎藤氏が大学時代に死ぬほどハマったという
大戦略の記述があります)

開くとまず、「Worlds of Games」と題して、様々なゲームが紹介されています。
協力が ANGEL福岡店となっているのは、Systemsoftは福岡の会社でしたので、
その流れで近隣のショップに協力して頂いたのでしょう。

 

コラムや、ボードゲームではこうだったが、コンピュータゲームの「大戦略」だとこうなります、など、
ゲームを初める前に、まず啓蒙し、より親しんでもらおうという楽しい記事が多く、書面のデザインも凝っています。
ウォーゲームの元祖は、1953年のチャールズロバーツの「Tactics(タクティクス)」であり、その後のウォーゲームの
権威ある賞は「チャールズ・ロバーツ賞」になったという話や、なぜ、HEXという6角形を採用したのか?
今までに作られたものは、史実に伴ったものが多かったが、ある程度簡略化する事により、将棋やオセロの様な
汎用性をもたせ、何回も遊んでもらえるようにしたこと、そういった事がふんだんに書いてあります。

今回は、ゲーム内容ではなく、中についている冊子について触れましたが、パソコンゲームいえど
様々な楽しみがあります。と、言いますのは、BEEPの運営会社は三月うさぎの森という(ふざけた・・名前ですが
経緯はドメイントップに触れています :-) 会社であり、BEEPという組織では古いゲームを中心に、あらゆるプラットホームの
ゲームを買い取りしております。
ですが、別の部署の社員では、古書であったり、無線機だったり、フィギュアや、アイドルグッズ、ミニカーであったりします。
ゲームというとプレイしてまず面白いか?という事も大いに大事な事ですが、
こういったオビが揃っていて、居つ頃でたものなのか?何故オビをつけたのか?
オマケについている冊子にこんな事がかかれていた、アンケートハガキではマウスを持っているユーザーをしきりに調べていた、
など、ゲーム本編にも負けず劣らず楽しい部分があります。
今となってはネット上で色々な情報が拾えますが、それでも実物を手にし、少し目を通せば、ネットには逆に無い事が
無数にあるのだと感じると思います。
エラソーに書いてしまいましたが、私自身も、リアルタイムではHARD社のエロゲーをプレイする事にしか使っていなかった
X1ですが、最近は投稿プログラムを打ち込んだり、テープをディスク化出来ないものだろうかと、バックアップ活用テクニックを
読み返してみたり、電源やドライブを修理なんぞをして楽しんでいます。 

 引き続き、SHARP MZシリーズ/X1/X68000/等の買い取りお待ちしております!
勿論、他の機種、家庭用、アーケード何でも大歓迎で御座います。 

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